株・揉み合い突入はデイトレの出番

株・揉み合い突入はデイトレの出番

10月相場入りで株式市場の動向がますます予想し辛くなってきました。2019年は米中貿易戦争に伴うセンチメント相場の色合いが非常に濃かった地合い。センチメントが先行し、市場全体のファンダメンタルズのウエイトが低かった地合いと言えますが、そろそろ米中貿易戦争の結果が数字として認識される相場へと移行しつつあります。

現在の相場の揉み合いは、その移行期の反映かもしれません。

懸念を無視し過ぎた相場

世界経済が減速しているという事実を目の前に突きつけられても、なぜか投資家は怯むことがなかった夏相場。日経平均は8月に入り猛ダッシュで、9月下旬には節目の日経平均¥22,000に到達しました。

しかしその前提となったのが、1Q決算が予想よりも米中貿易戦争の影響が少なかったこと、そして米中合意の期待が高まったことです。

それまでの間に、北朝鮮は弾道ミサイルを発射しまくり、韓国では文在寅政権の反日と日韓対立で社会主義化が進み、香港では逃亡犯条例反対から民主化へと200万人デモが起き、イランはホルムズ海峡でタンカーを攻撃しサウジ石油施設を空爆しました。

そして肝心の中国経済はほとんど壊滅的な状況へと至っています。

その懸念のどれもが、米国経済に対する影響は軽微であっても、日本経済にとっては致命的な打撃をもたらすものばかり。そうした状況のなかで米国期待の上昇劇となったわけです。

懸念は数字になって現れる

しかし、中国の景気指標は悪化の一途をたどり、そして米国の製造業は大きく減速し始めました。徐々に懸念が数字になって現れ始め、株式市場はセンチメント相場から、実体経済を意識したファンダメンタルズ相場へと移行しつつあります。

ちょうどそうしたタイミングで、トランプ政権のウクライナゲートが取り沙汰されるようになりました。そうなると、嫌でもトランプ大統領は、米国議会での弾劾阻止に動かざるを得ないわけで、従来のようなツイートによる株式市場のコントロールは難しい状況になっています。

しかし完全にセンチメントを無視できるか、というと消費が好調の米国経済という側面がある以上、期待感も維持されると思います。

従って買い持ちしていれば自然に儲かる(株価が上昇する)相場から、持ち合い、または調整局面、そしていきなり戻してまた落ちてという、ハイボラの持ち合い局面となったのではないでしょうか。

Advertisement

そうなってくると、ここでは一旦利食いと言うことになりますが、問題はその後の投資手法。持ち合いになれば、そして持ち合いから下落という局面では、安易な買いは命取りになるし、持ち越すことも非常にリスキーな場面ということになります。

揉み合い~調整相場ならデイトレがいい

そこで個人投資家としては、材料株で一発を狙う、みたいな傾向が出てきます。しかし、揉み合いならば、行って来いが原則。大きく獲れても、必ず大きく損失を出すと覚悟しないといけません。

ならば、ここでの最善策とは、持ち越しリスクゼロのデイトレが有効と言うことになる。デイトレは、ボラが低ければあまり儲かる手法ではありませんが、ある程度ボラが期待できる株価の位置であれば、極めて有効な投資手法です。

しかし、デイトレの最もすぐれている点は、常に相場を客観的に見れることにあります。ザラバ中でも常にポジションを建てる必要もなく、また大引け後は極めて客観的に世界の相場を眺めることができる。もちろん、冷静に引け後の日本市場の状況を把握することができます。

一日でマインドも清算できるところが、非常に有効な部分ですね。

Advertisement

トレンド明確化までデイトレで稼ぐ

こうした相場の流れになってくると、ここは一旦利食いをして、デイトレしながら相場のトレンドの変化を待つ作戦が有効ですね。一旦、利益を温存することで気分的に余裕もできますから、そんな時は簡単には負けないものです。

私がブログを始めた当初は小型株のスイングトレードを。そして資金が200万を超えたころから空売りを、そして1000万をこれ手からはワンナイト・ギャンブルと名付けた一泊二日の短期トレードを空売りと買いで実践してきました。

しかし最近では、余りにも相場が難しく、ワンナイトのポジションの損失をデイトレで埋めるという形が多くなってきました。

要するに現在の相場は、翌日の予想さえ満足にできないくらい、難しいと感じています。それで、はたと気がつくと、それは揉み合い相場だった、という落ちなのです。

デイトレで買いと空売りの基礎を固める

また、デイトレの優れた点は、ザラバでのポジション建ての技術が向上することも見逃せません。今の金融相場では、昔のように悠然と構えて・・・ということは通用しません。第一、メインプレーヤーである海外勢でそのように悠長に構えているのは、長期運用ファンドくらいのもの。いまは、敏感に値幅を狙ってゆく時代です。

だからこそザラバでのポジション建てのタイミングが非常に重要なのですね。いまは、デイトレが下手で・・・という個人投資家さんの勝ち味は薄い時代ですね。

さらには、デイトレは絶好の「空売り修行」の場でもあります。

デイトレの基本は買いだけでなく、買いと空売りを駆使してこそ習得できるというもの。なぜなら、買えば売りのタイミングが、空売りすれば買いのタイミングが自然と習得できるように成るからです。

「買いで勝てなきゃ売ってみろ」というアドバイスの本質は、「反対側を見ろ」ということでもありのですね。

Advertisement

デイトレ最強メソッド

デイトレは、単純に日計り取引をやればいいというものでもありません。デイトレには勝てる手法が存在し、そうした方法論を理解していないと、勝率が上がらないのです。実際にそうした手法を習得することなく、デイトレ専門でやってみると、長期的には勝ち負け50%に収斂してしまい、手数料で負けます。

しかし、ある程度手法を身につけ始め、さらには相場の規則性や参加する短期筋の売買などが分かるようになると、途端に勝率が上がります。

だからこそ、デイトレのメソッドを推奨しているのです。

紫垣デイトレード塾(JCB / AMEX / 銀行振込)

トレンドが決まってしまうと、テクニカル投資で十分に勝つことができます。買いでも空売りでもテクニカル投資の習熟度に応じて勝てるわけですが、揉み合いになると途端に負け出すことも多い。

そんな時はそのまま頑固を通すのではなく、変わり身で凌ぐ。柔軟な思考こそが今の投資に必要な技術ですね。

Advertisement