未来が分かる人は世界中に皆無。株式市場も同じだ。

未来が分かる人は世界中に皆無。株式市場も同じだ。

本当に良く上昇した後半の株式市場。米国市場は史上最高値が当たり前の絶好調相場になったけれど、個人的にはそれ以上に日本市場の上昇のほうがサプライズだった。

とはいっても、日本市場は米国のように昨年高値を遥かに上回る上昇をしたわけではなく、年内には面合わせ出来ると予想したにもかかわらず伸び切れなかった。まだ30日の相場があるけれど、昨日の下げで日経平均¥24,000台もほぼ絶望的という有様。

それでも、評論家は「日本株は強い」と言っている。

株式市場の予想は当たらない

年の瀬ということで、(株式市場の)話題は来年の予想が満開だ。いろいろなパターンで予想が出ているので、集約して何とか来年の相場を予想しようとするよね。なぜならば、多くの投資家は機関・個人を問わず、ロングを持ち越しているから。まぁ、国内でもGPIFや日銀のような巨大ファンドも、そのた大小のファンド、企業の持ち分など、期間をあまり気にしなければ、株式市場がどうなるか?というのはあまり気にならない。というか、GPIFなんかは何も気にしていないだろう。

だが、「来年の暮れに上昇していればいい」という余裕の個人投資家は明らかに少数派で、多くは長くても数ヵ月で結果を出したいと思うだろう。なので、個人投資家にとって株価予想は自己の投資成績に直結する重大事なのだ。

そこでしきりに来年の予想が気になるのは当たり前だけど、これが当たらないんだよ。株価の予想はほとんど宝くじと同じで、ラッキー以外では当たらないし、まず精度よく予想することは不可能だ。俺も一時は様々な投資家の予想を集めて研究したりもしたけれど、まず当たらない。そこでどうしたか?

秘策があるのよ。

それは、常にだれも予想していないような選択をするということ。株式投資をやってきていつも不思議に思っているのは、株式市場は長期予想はもちろん、短期の予想でも常に「意外な結果をもたらす」と言うこと。誰も予想していない思わぬ方向に必ずと言っていいほどに動くわけだ。

上昇するというアナリストがいて、いやいや下落すると言う人もいると、そして市場参加者の多くが上か下かに比重を賭けていると、株価は横ばいになったりする。ここは上にも下にも動けない持ち合いだろう、とコンセンサスができていると、ストンと落とされたりね。

なので、個人投資家の多くは、そうして意外な方向に動きだした時点で混乱し、冷静な判断が出来なくなる(ザラバに張り付いている個人投資家)。ある程度保有するようなスタイルの投資家も同じだろう。

株式市場は常に予想外の方向に進む、という習性があると思っておくべきだ(苦笑)

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最強の株式市場予想

株式市場の予想はことさら困難なのだが、ひとつだけ、驚異的に的中する予想がある。もちろん、予想期間が短くなればなるほど、的中率は上がるけれど、それにしたってとにかく良く当たるものがあるのよ。

それが、毎日ザラバが始まる前に、当日の市場動向を予想するブルームバーグのやつ。「本日の日本市場は小幅上昇・・・」とかいう記事で、多分8割方、いやもっとかもしれないけれど、とにかく良く当たるんだ。上昇セクターも同時に紹介するから、あれはいいよ。

俺自身の投資法は前日後場に東京市場の様子をみてポジションを決めるというワンナイト・ギャンブルで、自分としては結構な自信があった。ところが、最近はあまり無理して情報収集も出来なくなってるし、また相場自体がイケイケの金融相場のようになってしまってるから、従来手法はほとんど通用しなかった。まして、以前からだけど1週間の予想「日本株を読め!」なんか、ボロボロだしね。

なので、今月はもう少し少ない調査で短時間で株式投資を成功する方法はないかな?と模索してた。体調の関係で株取引を週3日にしようかな、と思ってもいたし、週2度の通院となって、せめてその日はポジションを建てるのを止めようかとも思ってたんだ。

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また、今の株式市場の位置を見ると、どうしても、たとえワンナイトであっても危ないと思うようになったことも大いに関係がある。もしも、体調が急変したりして、ポジションが弄れなくなってしまったら、どうなるんだ?みたいなことも考えたりね。また、ドンドン建て玉がエスカレートしてきて、いろいろ問題も起こったりして、嫌気がさしたということもある。

なので、この年末年始の6日休場の間に、なるべく多くのセクターを網羅した株価ボートを作り直して、来年からはほぼデイトレっぽくやろうかなと思ってるわけだが、ブルームバーグを大いに参考にしようとしてるんだよ。

もちろん、テクニカルも来年は通用するような相場展開が多くなると思ってるし、そもそも日足のテクニカルは見方によっていろいろ解釈できるものだから、(各自の)テクニックが必要だろうけど、ブルームバーグの予想を加味して考えると、少なくとも前場の予想精度はこれ以上のものはないと思うからね。

ただし、ブルームバーグの記事は時々掲載されないこともあるし、時間も不安定なんだよ。でも基本は朝寄り前には掲載されているので、読むことを習慣づけると短期やデイトレには有効かもしれない。

とにかく病気がこれ以上悪化しないような、生活をしないといけないからね。健康ならば何度でも失敗は許される。本当に健康こそが最大の資産だよね。

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安心できるはずがない日米株式市場

今週、俺はポジションをころころ変えた。それって、12日の米国市場が米中合意の調印を匂わせて大きく上昇したことを受けて、13日に東京市場がGUから大幅上昇を演じたことで、ますます市場が分からなくなったから。もう古いけれど、「窓空け上昇は目を瞑って買え!」というのもあるほどに、13日の上昇は強い足だよ。

けれども、これは米国市場が上昇したから、と言うことではなくてドル円が朝寄り前に前日から¥0.75円安になって返ってきたからだろう。そして13日の当日は¥109.70くらいまであっての上髭陰線でほぼ前夜と変わらぬ水準だった。

こうしたドル円の流れが大きく影響してたに違いない。そしてそこから現在の揉み合いに日本市場は突入してる。ドル円もジリジリと¥109.50跨ぎの揉み合いだ。

なので、このドル円の状況を見て、ころころとポジションを変えたわけだよ(単純だ!)。

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この年末に¥24,448(2018年高値)に到達すると思ったのも、ドル円が揉み合いから上抜けたら一発だ!と思ったから。確かに円安に上抜ける可能性は現時点でもあるし、そうなって日経平均が年始から2018年高値を取ってくることだって十分にあり得る。なので短期の買い方にとっては、この6連休は勝負になるわけだよね。

いずれにしても30日(大納会)は、意外にポイントになってくるだろうし、やり過ごしても2日にはどちらかに動いてくる可能性が高いと思う。ドル円こそは、上がれば押す、下がれば反発する、の繰り返しでここまで来てるわけだが、この年末は横横の揉み合いで、こういうのはかなり珍しいし、強いと思う。だから、¥110超えがこの年末年始は見れるかもしれない。

そうなれば、もちろん日本市場は年始には2018年高値を超える可能性も出てくる。

その状況が6日まで持てば、大幅GUで日経平均は始まるだろう。寄り付き¥500高なんてものあるかもしれない。いや一気に¥24,448まで行ってしまうことだってあり得る話だ。

でもね、2018年の日本株の高値を獲った10月のドル円は¥104前後だったのよ。それが、まずFRBが当面利下げも利上げもしない、と宣言したことや年明けは円買い需要が2月一杯高まることを考えると、ここで¥110とする価値があるのか?と思ってるんだよね。

2018年 日経平均¥24,448 ドル円¥114.40

2019年 日経平均¥23,837 ドル円¥109.50

これはどう見たって違和感しかないのよ。

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なので、米国市場が強いのは結構。しかし日本市場が強いことには違和感意外に感じないんだよ。だから、果たしてこんなところで買いポジを取ること自体、それって株式投資なの?という疑問を持たざるを得ないんだ。

もちろん日本市場だけじゃなくて、米国市場だっていつ利食いモードに突入するか分からない。米中合意は来年の好材料にはならないし、そうなるとなぜ米国市場が上昇してる?という答えを模索し始めるだろうし。

だから、今の日米の株式市場は、やはり砂上の楼閣、ガラスの城、なんだと思う。

調整すればバブル突入もあり得る

今の相場が、バブルという投資家と、実体経済が伴っているのでバブルじゃないという投資家に分かれるよね。俺自身は2018年よりも企業業績が悪化して(PEPSが低下して)いて、ドル円も届かない状況で、ここまで株価が上昇してきたからバブルなんだ、とは言えないと思う。

恐らく海外投資家は、ここから米国経済の好調さからドル円が¥114程度まである、と思っての日本株買いかもしれない。まぁ、それはそれで結構だけど、少なくともここからグングンと株価が上昇すれば、バブルと思うし、そしてその山はあまり高くない気がするのよ。

もしも、本当にバブル相場に突入するなら、年初あたりから押し目を突くって少なくとも1ヵ月くらいは調整して投資家に強制利食いを強いなければ無理だと思ってる。少なくとも日経平均が¥2,000くらい調整してくれたら、バブルの目が出てくると思う。なぜなら、そこまで調整すれば海外勢が再度怒涛の買いを入れてくるだろうからね。2018年のポジションを比較してまだ海外勢は半分も買ってない。資金状況からして、去年を遥かにオーバーする買い越しで自然だからだよ。

2020年の相場は、いろいろな可能性があるし、どうなるかは分からないけれど、何かがあって大きな調整局面になることもあるだろうし、バブルの始点に成る可能性だってある。

それが株式相場だっていうことかもしれないね。

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