そう簡単に戻れない地合い:5月8日(水)後場
- 2019.05.08
- トレード日記
日経平均¥21,602(▲¥321)
トヨタの好決算や自社株買いを意識したのか、はたまた何か米中交渉での観測が出たのか、1時半からショートカバー優勢に。日経平均にして約¥100の戻りとなり、今夜の米国市場へ。
中国上海はGD分を戻した後、再び売られる展開になっていることから、少なくとも米中の関税引き上げ合戦は中止の雰囲気はまだない
後場の相場観
前場に引き続き下値を探る展開で1時半まで。そしてトヨタの決算発表で、業績に安心感がでて加えて自社株買いを発表したのをきっかけに、ショートカバーとなった。
しかし、これほどショートカバーが出るということは、この下げもまた短期資金による演出だったか?と思いたくもなる。これで今夜米国市場が戻り相場になったら、またしてもものの見事に仕掛けられた、みたいなそんな感覚になるだろう。
いつものことだが、こうした値動きになると、どうも買う気になれない。状況からして、カバーするのは明日でも十分なはずなんだが、それが今日の後場っていうのは、短期筋も相当に自信がないのだと思う。
現実には2000億ドル相当に25%関税というのは、そんなに甘い処置じゃないと思うし、今回実行された場合、次のフェイズの移行するのはほぼ確実になるのではないか。なのでこの局面、買いはまだ早すぎると思うが・・・。
後場の取引
後場、事情があって1時間を外出せねばならず、ポジション建てを(6092 ZOZOのみで)諦めた。正直、前場で手仕舞いしたのは、後場の地合いがどうなるか分からなかったから、と言うのもある。そもそも、昨日デイトレしてポジションを閉じたことが尾を引いてたけどね。
外出から戻って7203 トヨタが決算で跳ねてるのを見てじっくりと見たけれど、結構今期を強気に見てるんだな、という感想。今期見通しは微減収増益で売り上げは30兆円をキープ。しかし税引き後の純利益では19.5%増と大幅な増益を見込んでる。これで、また下請け企業が泣くんだろうなぁ、と。
投資家としては、流石トヨタみたいな感じだろうけど、一般人からするとそんなに儲けてどうするの?みたいな。自社株買いにしても僅かに3000億円で、莫大な内部留保を考えれば物足りないね。
後は間隙を縫うように4901 富士フィルムとか3436 SUMCOが好決算。こういうのを見てると、意外に日本株は粘るかもしれないと思ったりもするね。さらには懸念材料が出てる9984 SBGなんかも株価は急激に戻ったけど、明日の決算が良好なんだろうか?
どの道インサイド的な動きではあった。
反対に完全に逆行高して踏み上げ相場になったのが3092 ZOZO。ファンドが買ったことが囃されて、一気に持って行かれた感じ。
3092 ZOZO ¥2,273(△¥169)
買)¥2,240×1000(含み益¥33,000)
買)¥2,239×1000(含み益¥34,000)
買)¥2,238×3000(含み益¥105,000)
今日、こういう相場になって、売り方がどうなったかな見物。やられたな、と言う感じなのかも。4月26日に超特大の陰線を喰らって勝ち誇っていただろうけど、7日、8日の僅か2日間の逆行高で全溶かしの上に担がれてるし。
こういう展開があるから、信用の取り組みには要注意なのよ。なんだか、見ていて面白そうだったので2時過ぎに買いで参戦して見た。本日後場唯一の取引。もちろん、持ち越した。
本日の収支:(前場後場合算)¥470,000
今夜の米国市場予想
大引け後のダウCFDは$20ほど嵩上げになって$80高まで来てる。日経平均CFDは¥40程戻ってる感じ。けれど、ちょっと早い気がするのよ。今夜戻るようなら、週末に米中合意できず、となって下がるんじゃないか?そういうリスクがある以上簡単じゃないと思う。
もうひとつ、ドル円も¥110.100辺りで推移してるんで、見方はまちまちなんだろうと言う気がすけれど、俺は戻ったら危険、みたいな見方をしてる。難しい場面だけどね。
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