ナイトメアーの週:日本株を読め!【3.16~3.20】
- 2020.03.15
- トレード予想
3月13日(金)日経平均株価¥17,431(前週予想¥19,500)日経平均CFD¥18,033
日米相場概況
先週は事情もあって、日米の相場概況を語れるほど見れてないです。しかし、とにかく世界的な新型コロナウイルスの拡大によって投資家心理が極度に悪化し、売りが売りを呼ぶ展開であったことは間違いないわけで、とにかく12日の米国ダウ▲$2,352というのは、凄かったね。そして13日の△$1,985というのも凄かった。下げも上げも史上最高値幅だそう・・・。
そこで意外なのが、日経平均の¥1,000超の下落はまだ2度しかないと言うこと。3月9日と13日と言うことになるけれど、もはや暴力装置のような値動きを続けるドル円からして、株式市場はもう為替も見ていないと言うことかも。
つまり、既に日米の株式市場は、経済や企業のファンダメンタルズはまったく関係なくなっている相場になってる。それぞれで、需給のまま動く、みたいな事になっていて、そこで勝利することが所謂相場での勝ちということなんだろうね。
だからもうすべてが、理屈では動かなくなってるわけで、そうなると完全に鉄火場と言うことになるよね。
今日は、初回のオペが終わって次の検査までのつかの間の帰宅が実現して、こうして書いているわけだけど、鉄火場となってしまった以上、明日からそのつもりで、玉を建てる、と言うより札を張る!見たいな、そんな話になるのかも。あまり無茶はできないけれども、歴史的な暴落シーンで、とりあえず参加して思いで作りをしないと、と思ってるけどね。
こうなると、正直テクニカル分析もファンダメンタルズも、意味ないし、配当も?って感じだし。俺が考える勝負処を後半に書いてみようと思います。
米国ダウ日足チャート・テクニカル
まさかこんな米国ダウの日足チャートを掲載することになるとは、夢にも思わなかったよ。これを季節するとすれば、完全に暴落チャートであって、しかも上下$2000の値動きになっても5日線を突き破らないと言う・・・ほぼ垂直の下落チャートなのだからね。この先、どんな値動きになっても驚かなくなってるけど。
だが、個人的には18日(水)の米国市場は▲$3000も△$3000もあるんじゃないか?と思うくらいだ。なので、まだクライマックスになったとは思っていないけどね。
日経平均日足チャート・テクニカル
日経平均はまずは明日の週初は大幅高というか、¥19,000タッチみたいな、無茶苦茶な買われ方もあるように思うけど、そこで買い持ちすると、またやられるような気がしてならないのよ。
この相場は、前記したように需給一本でどうにでもなる相場だと思うんで、株価の動きに需給以外の理由がない!?なので、まずは追証の売りが来て、大して押さずに上昇っしてゆく、位の想像はできる。けど、米国ダウの位置は、完全にフェークだろうから・・・。
買いの持ち越しだけは、絶対に避けないといけない場面(と思う)。
ドル円日足チャート・テクニカル
こんなドル円の日足チャートを乗せても何の意味もないというか・・・。トランプ大統領の演説でこういう動きになっただけのこと。過剰反応でもう何がなんだだか分からないアルゴ。
これで一体何人の個人投資家が犠牲になったんだ!?みたいなね。本当に酷いよね。
それ以外に感想なんてなし!テクニカル分析もヘッタクレもなし!
株式市場は米国次第
いま、欧州が新型コロナで壊滅的な状況になりつつあって、早速ドイツ銀行はCOCO債の償還停止と株式転換なんかやってしまい、実質的なデフォルト状態となってる。もちろん、EUの経済そのものも、ほとんど壊滅的であることは間違いない。一方中国は?と言えば、なんだかピークアウトと言いたそうな発表をしていて、いち早く新型コロナ・パンデミックから立ち直る、みたいなそんな構えを見せている。
もちろん、日本経済も新型コロナによって壊滅的な影響が出そうで、すでに株価をどうやって評価したらいいのか?という基準さえ見えなくなっている。となると、この先株式市場の動向は、やはり世界経済のリーダーで現時点でも最も影響が少ないと思われる米国の動向次第ということになるのかもしれない。
すべてはFRB次第
そこで来週のメインイベントは、言うまでもなく18日のFOMCだ。いま、マーケットはFOMCでの追加利下げに関して0.5%は100%、0.75%を80%織り込む形になっている。そしてマーケットの期待値は1.0%以上と言うことらしい。現在政策金利(FFレート)は1.00~1.25%を目標としているわけだから、マーケットの要求はほぼ「ゼロ金利」と言うことになるわけで、そこに届かなければ、または0.75%利下げ+QEといった合わせ技でない場合は、失望を誘う可能性が大となるだろう。
最後の大暴落はダウ▲$3,000!?
FRBとて、ここで金融政策の手段をすべて出し切るという選択に踏み込むかどうか・・・。またその場合マーケットは、FRBへの信任を失う可能性もあり得る。もちろん、まったく期待外れの金融緩和策も含めると、状況次第では▲$3,000などという悪夢もあるかもしれない。
というか、極端な予測が極端でなくなるほどに、今の株式市場は混沌としてしまっている。
悪いことはすべて起る!?
だが、金融政策や財政政策で株が動く半面、新型コロナの蔓延がさらに進み、手の着けようがなくなってしまう可能性も十分にある。そうなると、感染に対する恐怖感が、株式市場を大きく揺さぶることもあり得る話だ。
正直、基礎疾患を抱える身としては、「感染=死」を本気で、しかも極めて深刻に受け止めざるを得ない。とてもじゃないけれど、インフルレベルと言って流す心境になどなれない。
つまり、現在の欧州の状況がまさにそれで、日本は封じ込めに一応成功しているように見えるだけで、実際はそれほど甘くない。日本はこれから爆発的に感染が拡大する可能性がかなり濃厚という医療関係方面からの情報も得ている。
悪夢の週になるかもしれない
危機を煽るというか、投資という視点からさらに一歩踏み込んで人生とか生きるというレベルで考えると、今回の新型コロナウイルス拡散で、最悪の想定を考えておく必要があると思った。
ここは、下手な楽観を持たずに、冷静に動向を見る場面だと思う。やるなら鉄火場になると覚悟すべし。でも株式投資的思考で臨めば、まず勝てないと思う。
その意味では、来週はナイトメアー(悪夢)の週になっても不思議じゃないんだね。
3月20日(金)日経平均予想
日経平均株価 ¥16,000 ドル円 ¥103.00
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