米国、対中25%関税発動:5月10日(金)後場
- 2019.05.10
- トレード日記
日経平均¥21,344(▲¥57)
米中協議にも関わらず、午後1時1分から対中関税の引き上げが発動されることになった。相変わらず、煽るようなコメントを出していたトランプ大統領だが、今日の協議はそもそも、中国側が妥協するというレベルのものではなかったということだ。
結果として最初から発動は決定していたわけで、直前で覆ることは有り得なかったということになる。その意味では株式市場の期待は、空しいものだった。
後場の相場観
前場の上昇は、米国の関税引き上げが協議の結果中止になる、との期待感だね。「食事に出かけた」という報道も、市場の誤解を招くのに十分で、株価は急激に買われたわけだが・・・。情報の出方もおかしいし、そのあたりは混乱していたみたいで、前場引けで確定的なことが書けなかった。
しかし、ほどなくして「初日の米中協議終了」という報道が出て、これで関税引き上げは発動されるのが決定的に。この時点で勝負することを決めた。
後は後場の寄り付きからポジションを建てて戻りは追加してという連休前のペースにやっと戻せた感じ。CFDが調子よく戻る根拠はショートカバー以外に何もないはずだが、妙に日本市場は楽観的だった。
これで半年続いた米中交渉はとん挫したと言うことになる。そのあたりをもう少し考えなければいけないだろうと思うが・・・。
後場の取引
7203 トヨタ ¥6,537(▲¥8)
空売)¥6,580×10000(含み益¥430,000)
空売)¥6,536×1000(含み損¥1,000)
空売)¥6,530×1000(含み損¥7,000)
米国の関税引き上げが決定的になって、この節目では一気に勝負をかけるつもりで後場寄りから勝負した。報道もバラついたけど結局は中国の劉鶴副首相は最初からそのつもりだったんだろうね。
習近平に罵倒されて渡米することで格好は付けただけなんだろうね。10日にも引き続き協議すると言うことだが、すでに2000億ドルの中国製品に対しては25%に引き上げが発動された。
そういう状況で次に何が来るか、というとやはりECRAの発動だと思う。
恐らく近々のうちに、次の関税のまえに出るんじゃないかと思っている。これが出されると、中国に肩入れしている日本企業は非常に窮地に立たされることになる。その代表的なセクターは自動車、電子部品、半導体、機械でこれらの株の買いは無理だろう。
トヨタも中国に相当入れ込んでるので。
7267 ホンダ ¥2,832(▲¥17.5)
空売)¥2,870.5×10000(含み益¥385,000)
トヨタと同様。決算もまぁまぁだったけど、海外勢から評価されずに売りこまれてる。この辺が海外勢の考え方が良く出てる部分のような気がするのよ。ECRAの発動が、結局消費税増税の延期に繋がって、衆参同日選挙に繋がって、日朝会談で拉致問題を解決に繋がる。個人的にはこの辺りは鉄板だと思ってる。
まぁ、ホンダを直接結びつけるのは無理筋かもしれないけどね。
6954 ファナック ¥19,150(△¥150)
空売)¥19,215×2000(含み益¥130,000)
空売)¥19,170×500(含み益¥10,000)
相変わらず良く買われるファナック。指数を操作するのに使いやすいという側面もあるし、人気もあるからね。ただ、ファナックの決算をみると、中国の設備投資はオールドエコノミーに偏ってることが明白。年初から旧国営企業に対し莫大な資金投入をしてGDPをある意味粉飾した中国だけど、もう少しファナックの業績が持ち直すか、と思った。
それでも、明らかにハイテクや自動車に対して資金投入されたのではない、ということが明らかになった気がする。もうひとつ、日系自動車企業が中国に投資してるけど、この先行きもECRAが発動されるとかなり怪しくなってくる。なので、¥15,000と昨日書いたんだが・・・。
6981 村田製作所 ¥5,030(△¥85)
空売)¥5,068×5000(含み益¥190,000)
空売)¥5,045×1000(含み益¥15,000)
念頭に村田の社長は非常に強気な発言をしていた記憶がある。米中対立の影響を最も受けるのはアップルであって、その意味では村田も事業の先行きを見直さないと厳しいのではないか?
その上仮にECRAが来れば、村田も相当に厳しいことになる。ただコンデンサ系は日本企業の独壇場でもあるから、強いには強いんだろう。その村田があの決算を出すのだから状況はまったく予断を許さないものなんだろうと勝手に想像してるけど。
8035 東京エレクトロン ¥16,705(▲¥75)
空売)¥16,855×3000(含み益¥450,000)
今回の米国関税引き上げでは、半導体関連が対象に加えられている。と言っても中国製品に使われる、と言う意味でも中国のハイテクは壊滅する可能性がある。その上ECRAが発動されるとなれば、エレクは直撃を受ける。
今回の一連の日本企業決算で、今期の読みが甘すぎると感じるし、厳しい予測を出す企業にはそれなりの根拠があるはず。そういう意味ではファナックとエレクの決算は個人的には評価してるけど・・・。
厳しいという現実があるんだろう。
6758 ソニー ¥5,408(△¥78)
空売)¥5,414×2000(含み益¥12,000)
空売)¥5,415×3000(含み益¥21,000)
空売)¥5,416×2000(含み益¥16,000)
空売)¥5,418×1000(含み益¥10,000)
空売)¥5,419×2000(含み益¥22,000)
空売)¥5,420×2000(含み益¥24,000)
ソニーは仮にECRAが発動されると、AI開発を中国と共同でやってることがまず、批判されるだろう。こういう状況になって、単純に業績だけで買われるのか?と考える投資家も少なくないはず。今回の決算前に売りこまれたことをどう見るかだろうね。確信は全くないけど、ソニーを売らないわけにはいかない。
本日の収支(前場・後場合算)¥380,000
後場の反省と今夜の米国市場予想
連日デイトレばかりで本格的にポジションを建てられなかったけれど、ようやくその気になった後場だった。これで、なぜか分からないけれど、「消費税増税延期ー衆参同日選挙」のシナリオが俄然現実味を帯びてきて、さらに「日朝会談」の可能性も出てきたわけで、それを成功させたなら安倍首相は歴代最高の名宰相になる。
なんというか、恐ろしい程にピタっとその通りになる強運の持ち主って感じがある。強運と言えば自民党内にライバルが存在しないことも強運の証のような気がするし。選挙で勝てればいよいよ安倍4選も芽生えてくるだろう。
連日ミサイルを発射してる北朝鮮は、いよいよ国民が餓えに餓えてしまって、どうにもならなくなって恐らく日本にシグナルを送ってきたのだろう。それを受けての安倍首相の無条件での対話、ということ。
ってことは「拉致問題」まで解決しそうな強運ぶりだ。
というわけで今夜の米国市場だが、大きくは下落しないと思うけど、これでプラスにはならないはず。CFDはかなり戻しているが、とりあえずはマイナスで。
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