トヨタショックは無視!?:5月12日(火)後場

トヨタショックは無視!?:5月12日(火)後場

日経平均株価 ¥20,366(▲¥24)

トヨタショックにならなかったのがある意味不思議な日本市場

後場の相場概況

後場の日本市場は米国ダウがマイナス圏の深い位置で推移していたにも関わらず、寄りから買いモードに突入、先物の叩きがあったものの、全く動じずのプラ転。大引けにかけて値を消したけれど、最近では例外とも言える強い動きに終始した。

高値は¥20,500トライの¥20,457までで、プラス圏では売り物が多くなかなかの重苦しいザラバだった。

13時に発表となったトヨタの決算は、2020年3月期に予想外の好決算を計上したものの、今期予測で営業利益▲80%として、これが嫌気され▲1.96%となったが、この予測でこれしか下げないわけで、不思議な感じは否めなかった。

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しかし、売上と営業利益までの今期予測を出しきたわけで、そのあたりが他社との違いだと思う。そういう意味では流石日本のリーディングカンパニーと思わせる。

このところの主力の決算発表は「新型コロナの影響」ということで、予測が回避されている。前期の決算は3/4は正常な企業活動であったわけで、通期の数字はさほど悪化していない。なので、株式市場のセンチメントはそれほど悪化しない状況が保たれていると思う。

ということは・・・、現行の株価は、相変わらず糸の切れた凧状態だ。

後場の取引とポジション

7201 日産 ¥372.8(▲¥7.2)
空売平均)¥374.2×148000(含み益¥207,000

昨日滅茶苦茶なショートカバーに翻弄された日産。1時にトヨタの決算が出て、もちろんそんなタイミングでトヨタは売れもしないわけだが、あの数字の意図するところは、いかに今回自動車セクターが致命的な打撃を受けているかということだろう。

個人投資家の中には、どうせ上方修正してくると高をくくっている人もいるかもしれないが、実際甘い考えで出した数字であるとすれば、トヨタは鬼畜企業となるだろう。なぜなら今後一層下請け苛め、販売店苛めが激しくなるから。

いくらなんでもそこまでは・・・ということで、変な買われ方をした日産をリベンジ売りしてみた。

トヨタがあれだけの危機感があるなら、日産は今期は赤字転落で間違いないし、下手をすると会社存続にもかかわってくるとみてる。何せ、日本企業じゃないから、国が助けるわけにもいかないし、金融機関もドライに見るだろう。

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ここは勝負ということで。


7203 トヨタ ¥6,527(▲¥131)
空売平均)¥6,525×10000(含み損¥20,000

トヨタショック!そんな感覚は今の日本市場には皆無だった。けれども、トヨタ会長(社長?)の見識はかなりだたしいかもしれない。そしてその裏には、米国が必ずいるはず・・・。

これから米中対立激化となると、今までのような商売を中国でできるかどうか・・・。そういう危機感も含めての営業利益▲80%だと俺は考える。

なので本来ならトヨタショックでもいいくらいだ。


8604 野村 ¥416.3(▲¥7.8)
空売平均)¥422.6×60000(含み益¥370,000

さて、野村はとにかくヤバくなってきてる。みんなどの企業も1部主力なら1-3月期の赤字はないと思うんだが、野村はやらかした。仮に1-3月期が赤字でどうやって今期を凌ぐんだ?と誰でもが思うかも。

株の売買手数料はじり貧で、業態転換して投資銀行路線を行くと言うけれど、ならば余計に新型コロナのこの不況下でどうしようというんだ。

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5108 ブリヂストン ¥3,287(▲¥135
空売)¥3,308×2000(含み益¥42,000
空売)¥3,304×4000(含み益¥68,000
空売)¥3,303×6000(含み益¥96,000
空売)¥3,302×2000(含み益¥30,000

驚くほど決算が悪化したわけではないにしても、この企業はやはり自動車販売がすべてなんだろう。それも大衆車はヨコハマやトーヨーがOEM装着するだろうから、勢いここは高級車ということに・・・。だとすると、今回の新型コロナの影響は安易に回復できるようなレベルじゃないね。

今期、ここはますます決算が悪化するだろうし、そのあたりのことを投資家は良く読んでると思う。大きな空売りも入ってる様子もないので、ここで売り勝負できるかもしれないと思った。


本日の収支(前場・後場合算):+¥1,340,000


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後場の独り言

とにかく昨日、今日の日本市場は鬼のように強かった。それというのも恐らく、裁定売り残が積み上がってたこと、そして個別の銘柄でも売りが嵩んでたことが原因だろうと想像してる。そして言うまでもなく怖いのは14日の緊急事態宣言の解除と言うことになるけどね。

さて、個人的には今夜の米国市場は強いとは思えなかった。やはりここにきて、経済の悪化を無視できなくなってくるということ。恐ろしいほどに巷には失業者があふれてる米国で、このままいけば個人消費は壊滅的な打撃を受けるだろうからね。

そんなことを、そろそろ意識した相場にならないと、このまま調子こいて上値を追ってるとまたしても、キツイ下げに見舞われる可能性ばかりが高くなる。

米国経済のファンダメンタルズからしてダウ$24,000という今の位置はとんでもないと思うし、個人的にはさらに▲$10,000くらいあってもおかしくない状況が、おぼろげながら見え始めてると感じるよ。

そんなとき、はしゃいで強い相場!なんて言ってると、またまた痛い目に会うと思う。少なくとも今日のトヨタの決算は株式市場に対する警告と俺は見てる。

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