ぶっちゃけ!個人投資家の中小型株攻略法【株修羅流】

ぶっちゃけ!個人投資家の中小型株攻略法【株修羅流】

主力の大型株に比較して連日シビア過ぎる動きの中小型株ですが、特に年初からの上昇相場では主力中心の相場展開となり、中小型株は下降トレンド入りしたままの状況です。

センチメントの影響を受けやすい金融相場では、資金は主力大型株に向かいやすくなり、リスクヘッジのやり辛い中小型株は敬遠されてしまいます。

そうした中で個人投資家が中小型株を攻略するには、手段が限られてきます。そこで「ぶっちゃけ!株修羅流」の攻略法です。

個人投資家の中小型株攻略法【株修羅流】

あまりにも常識的なので笑われてしまうかもしれませんが、ファンダメンタルズで買えない中小型株だからこそ、センチメント優勢の金融相場では投機的発想よりも常識的な方法が有効でリスクが低いと感じます。

とは言え、元来ボラティリティの高い中小型株ですから、成功すれば十分にリターンが得られます。その点では主力大型株は足元にも及びませんね。

弱気派の攻略法

中小型株のトレンドの変わり目をじっくりと狙う

理由

  1. 下落トレンドではスイングトレードができない
  2. 下落トレンドでは逆張りが通用しない
  3. 下落トレンドでは順張りが高値つかみになりやすい
  4. 下落トレンドでは板が薄いので売られ弱い

中小型株に最も有利な投資環境は言うまでもなく、市場(小型株市場)が上昇トレンドの時です。また個別銘柄のトレンドが上昇のときも同様なのは当たり前ですが・・・

下落トレンドの戻り(綾戻し)を狙うのは非常に勝率が低いので控えるべきです。またネガティブセンチメントには反応してもポジティブセンチメントには反応しない場合も多々あるので、慎重派(弱気派)はしっかりとトレンド転換のチャンスを確認するべきですね。

上昇トレンドならば、多少の失敗も許容されるので、勝率が上がります。

強気派の攻略法

資金の集中している銘柄に乗る

理由

  1. 活況銘柄はテクニカルが通用しやすい
  2. 活況銘柄は板読みが通用しやすい
  3. 活況銘柄は売られても戻りやすい
  4. ロスカットせずに我慢できる

出来高が横ばいで値動きも小さい銘柄には、テクニカルもなかなか通用しませんし、ネガティブセンチメントになると売られる一方となる場合が多いですが、出来高が増えるとテクニカルが通用しやすくなり板読みもやりやすくなります。

また利食い等で大きな売り物が出ても復元力があるために、ロスカットせずに我慢しても戻る確率はかなり高いです。

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中立派の攻略法

ファンダメンタルズで買うなら根性を入れる

理由

長期的に見るならば、好業績・割安な中小型株の株価は上昇するわけで、そうしたファンダメンタルズを評価する投資をするならば、目先の値動きは無視して中長期の視点で買えばいいだけです。

中小型株の値動きは荒いですが、根性を入れて一切無視の姿勢を貫けるかどうかが勝負の分かれ目になるはずですね。

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触ってはいけない銘柄

とは言えいかなるトレンドであろうと、触るべきでない銘柄があります。基本的にテクニカルが通用せずに特殊な需給に起因する値動きが想定されるものには、てを出すべきではないと思います。

値動きがなく出来高のない(少ない)銘柄

長く放置されていて出来高もなく値動きもない銘柄が、好決算を発表したりすると株価が跳ねることが良くありますが、そうした銘柄は放置されているだけの理由があったわけで、また上昇後に板が薄くなると一気に流動性を失う危険が大なので触らないでおきましょう。

外資の空売りで詰まってる銘柄

中小型のなかでも比較的時価総額の大きな銘柄は、かなりの確率で外資が空売りを入れています。独自に借り株を調達してファンダメンタルズを無視して売りこんでしまうわけです。

そういう(不公平な)手法が相変わらず通用してしまうのが日本市場なのです。

そうした銘柄は外資が買い戻さなければ上昇はしませんから、テクニカルもファンダメンタルズも全く通用しません。

増資銘柄

中小型株の中には増資を行って資金調達をする企業も少なくないですが、公募増資は需給が悪化しますし、割り当て増資はその後上下に大きく動くことがあります。しかし、その値動きの根拠が分かりませんから迂闊に手を出すと思わぬ火傷を負いかねません。

IPOの高値

ボラティリティの高いIPO銘柄は魅力的ではありますが、反面需給爆弾の側面は否めません。恐らくIPO後は圧倒的に売り圧力が強く、またいつどういうタイミングで売られるのか一切予想ができませんから、少なくとも高値(と感じる水準)で入るべきではないと思います。

一度や二度は大きく取れることもあるでしょうけど、そうした習慣がつくと必ずしっぺ返しを浴びてしまいます。多くの個人投資家がそれで失敗しているわけです。

まとめ

中小型株で投機性だけに着目した投資方法は必ず破綻します。多くの個人投資家が、値動き(ボラティリティ)で投資して、値動きで大きな損失を出していることを考えると、常識的な(オーソドックスな)攻略法が結果的にはもっとも大きな成功に繋がると言えます。

自らリサーチしてもよし、投資情報を吟味するもよし。ただし、最初は銘柄の値動きに着目して慎重に構えてみることが大事なのではないでしょうか。

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