状況があまりに悪い日本経済:5月22日(水)後場

状況があまりに悪い日本経済:5月22日(水)後場

日経平均¥21,283(△¥10)

後場になっても積極的な姿勢は出てこなかった日本市場。海外勢は日本株を放置していると言っても過言ではないかもしれない。それほどに日本経済の状況は危機的であると言うことだろう。

後場の相場観

前場の上げ分を守り切れなかった(¥10高)日本市場は、買い手が動かない状況。ということは、素直に米国市場に追従するだけの相場に成り果ててるということ。ならば、今夜の米国市場は昨夜の反動が出る可能性が高いわけで、それが日本株を買えない要因になったと言える。

しかし、相場観が書けないほど、何もなかった後場。なんとかプラスで終えた要因は言うまでもなく9983ファストリの上昇。日経平均寄与度は¥22あった。

たとえば、輸出がダメなら内需が、内需がダメでもシステムが、というような資金の移動がほとんど見られない。そんななかで頑張ってるのが小型株。個人の資金も明らかに小型株方向へ流れてる。

ならば、このまま小型株をいじれる状況が続いてくれると、個人投資家には好ましい結果になるんだが。小型株にはいい地合いになった。

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後場の取引

9984 ソフトバンクG ¥10,655(▲¥50)

空売)¥10,840×5000(含み益¥925,000

空売)¥10,810×2000(含み益¥310,000

通信キャリア3社がファーウェイ製品の販売を延期した。でも、その認識が俺には良くわからない。こうした企業は今の今までファーウェイ製品を取り扱うつもりだったのか?ということ。そんなことは米国の動きを見ていれば連休前には分かったうえで準備していないと行けなかったと思うね。それが今かよ、みたいな・・・。

これらの企業の経営陣はECRAの事くらい認識していなかったのか?って思う。昔、ココム違反東芝機械がこっぴどくやられたことなんか、知らないんだろうねぇ・・・。

ということは、通信設備にもファーウェイ製品は未だに沢山使われてて、今後5Gだから排除する、というレベルで済むのかな?って思う。まぁ、そういう意味でもソフトバンクは当分弄ると決めたわけだけど。


6758 ソニー ¥5,574(▲¥36)

空売)¥5,628×8000(含み益¥432,000

ソニーも非常に危ういんだよ。中国とのAIでの協業はすぐにでも中止しないとヤバイし、それから画像センサーの販売も米国から指摘される前になんとか対策しないとまずい。センサー周辺の技術は米国の知的所有権に抵触するものが結構あると思うし。

そういう対策というか、企業としての行動や意思決定が、どうも納得できないんだよ。今回の2000億円の自社株買いも償却しないのなら中立だろう。超割安なのは分かるけど、逆を言えばどうしてこの水準に株価があるんだ?ってことだろう。

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6954 ファナック ¥18,630(▲¥75)

空売)¥18,705×2000(含み益¥150,000

ファナックの業績は企業次第。たまたま中国に生産設備を持っていった企業が多かったことも、ファナックの原動力になってたんだろうけど、それも1年や2年は(生産拠点移転などで)厳しい状況が続くだろうし。もちろん、中国企業はかなりヤバイ状況で設備投資は大いに減速中。

いまは、需給での動きだけど、夏の1Qあたりから本格的に底を探りに行く可能性だよね。いまはまだまだ底じゃない。


8035 東京エレクトロン ¥15,285(▲¥135)

空売)¥15,450×2000(含み益¥330,000

エレクの狙いどころは米国の半導体メーカーの穴だった。ところがECRA適用になれば、それも通用しなくなる。半導体メーカーは読みを誤ったと思う。エレクにしてもアドバンにしても、業績に浮かれた感じは否めない。

そのあたり、根本的な対策がいつも出来ないのが半導体業界なんだよね。


6981 村田製作所 ¥4,586(△¥12)

空売)¥4,650×5000(含み益¥320,000

今日は電子部品には買いが先行した。所謂ショートカバーが一斉に出た格好なんだろうけど、それもかなり不自然なタイミングに見えた。半導体も結構厳しい状況だけど、現実には電子部品はもっと厳しいはずなのよ。なぜなら、寂しいから日本には先端機器のブランド企業がないからね。最終製品を出荷してないんで中国やアジアの企業や生産拠点で商売するしかないのよ。

しかも、製品の中には米国の特許や知的所有権を使ったものも多いだろう。設備投資したばかりの村田にとっては厳しい状況なんだよね。


6762 TDK ¥7,970(△¥20)

空売)¥8,020×3000(含み益¥150,000

先端のIT危機やら、自動車の電子化やら・・・全個体電池の前途は有望だった。つい半年前は意気揚々としてたはずなのに、米中対立の煽りをまともに受けるだろう。

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本日の収支:(前場・後場合算)+¥790,000


後場の反省と今夜の米国市場

まだまだ地合いは相当に弱い。米国のセンチメントも戻りはするけれど、積極的な上値追いが出来るような安心感はないんだろう。

米国の投資家にも迷いがある

米国の投資家も、この局面はもう少し見極めてみないと動きが取れないはず。どうも原油などの動きを見てると、ワンアクションで総悲観に変わりそうな、そんなセンチメントのような気がする。

約4ヵ月上げっぱなしの相場、5月は売りだと俺は思うけどね。

日本市場、主力は厳しい

さて、日本市場は米国よりもはるかに厳しい立場に置かれてるのは言うまでもない。いまの日本経済は何一ついいことがないからね。この状況は戻れば売り物がでて当然だと思う。

 

なので主力で勝負するなら、売るしか勝ち目がないと思ってる。

 

 

なので、パターン化してるけど、「前場決済の後場寄りで売り」を今日も忠実に実行しただけ。今月はこのパターンでほぼ負けてないと思う。

要するにそういう地合いなんだよなぁ・・・。

 

日本市場、小型は粘った

反面、後場になっても小型株は垂れることがなかった。これが少し続くんじゃないかなと思う。俺の場合は小型が手掛けづらいけど、個人投資家にとってはチャンス到来かもしれないね。

取れるときにしっかりと取る。買い勝負なら、それが鉄則でもあるからね。

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