実りのない懸念だらけの日米首脳会談
- 2021.04.18
- 放言
菅総理とバイデン大統領の日米首脳会談は・・・、菅総理が軽くいなされた感が拭えない。結局日本側からしてみれば、何か成果があったのか?というと、「ほとんど何もない」と言えるものだった。正直何のために行ったのか?ってことだけど、要は総裁選のために箔をつける必要があったという事かも。
バイデン大統領に対して「東京五輪にきてください」と要請したものの返事はもらえず「応援してます」とあしらわれた。日本の最重要課題である拉致問題の解決に向けて云々も、何も具体的な返事はなし。その代わり、台湾問題ではとうとう共同声明に盛り込まれた挙句、いままでなんとか逃げてきたこの問題を、正式に政府見解とされてしまったわけだ。
そして、半導体は5Gに関しては、米国主導の新たなサプライチェーン構築に全面的に協力するという言質まで取られ、共同声明に盛り込まれた。これで、中国は烈火のごとく怒ってるわけだよ。そして今後、中国がどんな態度に出てくるのかは本当に予想もできなくなってしまった。
さらに、尖閣は日米安保の・・・という話も、これ実際は自衛隊が軍事協力をもっとやれ、と言われて防衛予算を増やしますと返事したわけで、実は藪蛇になってしまっただけの話。そして裏では米国債を大量に引き受けるという毎度の献上品も忘れずに帰ってきたわけで・・・、あんた、何しに行ったの?と言いたくなるような散々な状況になってしまったよ。
せめて手土産にワクチンくらい、ということで申し入れたファーザーCEOとの会談は断られ、電話でなんとかお願いしておきました、みたいな情けなさ。完全にペロペロキャンディー状態だったよね。
もちろん、日米首脳会談の内容に直ちに相場が反応する、ということはなかったけれど、十分に揉め事の種はまき散らしてきてるわけで・・・、留守の間に新型コロナの感染者数も増加の一途だし、緊急事態宣言も例によって一週間様子を見て判断、という優柔不断な態度。こうなってくると、なかなか中国関連の銘柄には手が出ないんじゃないかな?って思うよ。
日経平均に関しても、ウイグル問題でファストリが望み薄となった以上、ちょっと期待し辛くなってるし、いままでけん引してきた製造業関連で中国比率の結構高い銘柄は、慎重になった方が良いと思うけどね。そして気になる円高傾向だけど、この辺が一過性になれば、ということは米国債金利が再び高値を折ったりすればまだしも、結構10年物が買われてるところを見ると、株式市場自体なんだか、怪しくなってるのかな?という気がしないでもない。
さて、そんな中で、やはりいろいろ調べれば調べるほど、今日経平均主力で買えるのは信越化学しかない、くらいの感触を持ったのは事実。とにかく今のところ、この会社の業態に死角らしい死角が見当たらないのよ。当面はヘッジして乗り切るつもりだけど、行くような気がする。
しかしなぁ・・・いくらビジネスランチとはいえ、ホワイトハウスでハンバーガーとフライドポテトかよ!なんか完全に馬鹿にされてるみたいに感じるのは俺だけか?
ちょっとそれはないだろ!
でもガースーは手を付けなかったらしいけどね。いきなりガブリとかぶりついてやるくらいの大胆なパフォが欲しかった!
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