大荒れの10月入り:10月1日(金)後場

大荒れの10月入り:10月1日(金)後場

日経平均株価 ¥28,771(▲¥681)

さらに8月個人消費支出、9月ISM製造業景況指数への懸念

後場の相場概況

後場の日本市場は寄り付き後から一段安。その理由は言うまでもなく、米国経済がリセッション入りするのではないか?という懸念だろう。昨夜新規失業保険申請件数やシカゴ購買部協会景気指数の僅かな悪化で過剰反応ともいえる下落をしたことで、今夜の8月個人消費支出、9月ISM製造業景況指数への警戒感が海外勢の弱気を誘っていたのではないか?

さらに日本市場の需給の悪化が今日の下落によって鮮明になってきたこともある。とにかくこの水準までくると、ガースー辞任相場で急騰した日経平均にあって買い方の大部分が含み損になっているというとんでもない状況にあり、それに追い打ちをかけたのが岸田総裁誕生と言うことになる。

どう考えても岸田総裁は一族が財務省(大蔵省)官僚が多く、とにかく長銀出身ということで言わば財務省の傘下出身であるために、政治家になっても徹底的に財務官僚に飼いならされていたし、今回の総裁選でも陣営はほぼ財務官僚出身者ばかり。就任してすぐに日経に金融所得課税の記事を書かせ、さらには取得再分配を政策に掲げている。つまり所得再分配とは増税であるのは言うまでもない。

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そのことを海外勢は全く評価していないと思うし、日本がPB(プライマリーバランス)志向に走れば景気回復は期待できないという見方をするだろう。また、東証が1部2部を廃止し再編することも主眼は海外投資家のさらなる呼び込みにある。香港市場が中国共産党の支配下にはいり、金融センターの機能はほぼほぼシンガポールに持っていかれた。しかし東証は遅ればせの対策で市場再編を打ち出したが、早速増税と言われると、その目論見は潰える。

が、それ以上に中国経済が破綻寸前となり、欧米の経済もインフレではなくスタフレの状況に近く、ジワジワと景気が悪化していることも、相場が崩れた要因だろうけど。

後場の取引とポジション

8203 三菱UFJ ¥640.0(▲¥17.9)
空売平均)¥639.4×92000(含み損¥55,000
米国債10年物金利が下落し始めた。需給もだいぶ厳しくなっているだろうし、ここは金融株を売らないでどうする!みたいな気分。流石に前場のロスカットは効いた。金利動向からして勝ち目は5分5分だと思うけど・・・。

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7203 トヨタ ¥1,967(▲¥33)
空売)¥1,980×8000(含み益¥104,000
空売)¥1,975×4000(含み益¥32,000
空売)¥1,967×4000(変わらず)

6758 ソニーG ¥12,085(▲¥370)
空売)¥12,170×1000(含み益¥85,000
空売)¥12,165×1000(含み益¥80,000
空売)¥12,160×2000(含み益¥150,000
空売)¥12,155×1000(含み益¥70,000

米国景気が減速ならば、米国市場を主戦場にする両社はそれこそ厳しくなるだろうからね。トヨタにしてみると半導体不足で台数が捌けない分高級車をどんどん売りたい。ソニーはプレステ、スマホの穴をエンタメで埋めると言っていたが景気が厳しければそのエンタメもやばい。いずれにしても米国比率が高い銘柄だからね。


9984 SBG ¥6,428(▲¥52)
空売)¥6,428×4000(変わらず)
空売)¥6,424×4000(含み損¥16,000
この局面でSBGが売れるのか?というとテクニカルでは明らかにNO。しかも今日は意外に強かったことも追い風になるかも。じゃ、「買えるのか?」と自問自答してみると「買えない」とすぐに思えたので、それだけでも売る気になった。とにかく今の中国は酷いを通り越してもはや悲惨な状況だからね。

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6532 ベイカレント ¥53,500(▲¥3,300)
空売)¥54,500×200(含み益¥200,000
空売)¥54,300×400(含み益¥320,000
今日は半導体にも救われたけど、もう一つベイカレにも大きく救われた。チャートが崩れてるわけではないけれど、ならば崩れる可能性もあるということだからね。実際任天堂、エレク、ファストリ、キーエンスと超値嵩が総崩れの中に会ってほとんど唯一生き残ってるのがベイカレなので。可能性はある。


本日の収支(前場・後場合算):-¥770,000


雑感彼是

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昨日完全にポジションを読み違えて建てたために、前場はとんでもない目に会ってしまった。が、まだ悪運が残ってると見えて、半導体関連2銘柄を残したことで命拾いしたわけだが・・・。

さて週跨ぎの今日のポジションをどうしようか迷いに迷った挙句に、再度売りポジを建てて持ち越すことにした。自分でもちょっと悪ふざけが過ぎるんじゃないか?と思いつつ、今夜米国が崩れると、ちょっと尋常でない状況に落ちるのでは、と思ったからだ。

今夜の景気指標は、8月の個人消費支出と9月のISM。これが予想値に対して僅かなブレであってもまた過剰反応するのでは?と思う。このところの下げで三市場ともに需給はほぼ最悪に近い状況になっているし、売り圧力は相当に強いと思ったからだ。

また昨夜の値動きは、このところの米国市場で最悪なもので、ショートカバーされて戻りになったとしても上値は非常に重いのでは?と。昨日の下落では出来高がクライマックスと言えるほど増加していなかったこともある。

いずれにしても今夜は米国市場の天王山であると思うので。