1月雇用統計がビッグサプライズ!致命的!
- 2022.02.05
- 放言
1月の米国雇用統計が出たけれど、これは、ビッグサプライズだね。この時期、この数字が出るのか!?というほどのとんでもない数値だ。
22:30 | (米) 1月 非農業部門雇用者数変化 [前月比] | 19.9万人 (51.0万人) |
15.0万人 | 46.7万人 | |
22:30 | (米) 1月 失業率 | 3.9% | 3.9% | 4.0% | |
22:30 | (米) 1月 平均時給 [前月比] | 0.6% (0.5%) |
0.5% | 0.7% | |
22:30 | (米) 1月 平均時給 [前年同月比] | 4.7% (4.9%) |
5.2% | 5.7% |
つい先日のADP雇用時計がマイナスになったって、あまりの落差に唖然だよね。
22:15 | (米) 1月 ADP雇用統計 [前月比] | 80.7万人 (77.6万人) |
20.7万人 | -30.1万人 |
それでなくてもWTI原油がなんと$93を突掛けた。そして決定的なのが米国債10年物金利の急騰で今現在(5日1時)、1.934%まで来ている!
ハッキリいて株式市場、債券市場は激震だよ。
それでも米国三市場は寄り付きから極めて冷静な動きをしているけれど、これは大口の運用者が迷ってるから。というか、これほどのサプライズに対し、多分想定がなかったのだと思う。けれども、いくつかの大口がポジションを弄り始めると、急落、ないしは暴落するんじゃないかな?
冷静に見て、これは米国のインフレを、FRBがもはや止められないことを意味してるのかもしれないよ。昨日の記事は相当に気合を入れて書いたつもりで、正直本当に書くと超長文になってしまうので、あのくらいしか書けなかったけれどね。
この中で指摘してる、米国の3つのインフレ要因に関してFRBは対応できるのか?っていうととにかくあまりにジャブジャブに供給しすぎた資金をサプライズなほど急激に回収すること(所謂急激な金融引き締め)しか方法はないと思う。
少しマーケットが揺れると途端にハト的な発言をするFRBの理事連中じゃ、とてもじゃないけれどインフレ退治は無理だろ!?そういう連中にこの現在進行形のインフレ危機を理解させるには・・・それが、マーケットの役割でもあるんだよね。
よく催促相場って言い方をするけれど、今の状況はそんな生易しいものじゃなくて、はっきり言ってリーマンショック級の危機、以上だと思う。なぜなら金融規模があまりに違い過ぎるから。しかもこんな状況でもまだ、FRBは金融緩和(QE)の真っ最中なのよ。この状況で火の中に油を注いでるんだからねぇ・・・マーケットは延焼するさ!
いま1時18分だけど、ダウは▲$259、NASDAQは△25P、S&P500は△17Pで小康状態に突入してる。明らかに株式市場は、大口は、迷ってるよ。WTI原油は$1ほど垂れたけれど、10年物金利は0.01%ほど垂れただけ。
ここから大口が、どう動くかが試される!ダウで言えば下に動き始めたら▲$1000級の暴落まであり得ると思う。どこのファンドでも投資銀行でも、ファンドマネージャクラスの判断でおいそれとポジション変更できるような状況とはわけが違うし・・・。このまま来週にまで持ち越してFRBの出方を見たい、というのが本音かもしれないけれど。
10日(木)には1月CPIが出る。インフレが具体的な数字になって出てくるわけで、そこまで引っ張りたいということもあるだろう。それまでは「米国経済絶好調」「労働参加率の向上」とか言いまくって相場を維持しちゃうという手もあるにはある。
でも、そうやってダラダラと引っ張れば引っ張るほど傷が深くなるばかりだ。
こうなったら3月にテーパー終了、利上げ、と同時にQT開始、くらいの劇薬がないと無理かもね。でもそうなったら株式市場は暴落するだろうけど。でも避けては通れない道じゃないかな。
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