今夜の米国市場は祭りの余韻が残るのだろうか?

今夜の米国市場は祭りの余韻が残るのだろうか?

昨夜の米国市場の大幅高の後、実に様々な意見がYOUTUBEやブログに投稿されていて、異口同音で0.750pの利上げを否定したことで安心感が出たと解説している。確かに株式市場は、パウエル議長の会見で一斉にショートカバーになったのだから、その通りだろう。でも、今日記事を書いた通り、今回の利上げ&QTは株式市場や債券市場にとっては相当にネガティブには違いないけどね。手放しで一方通行になるような感じには流石に違和感を感じるなぁ・・・。

あるアナリストは今回のインフレは今頃がピークと言っていた。ここらあたりから徐々にピーク感が出てきて和らいでくる、という見立て。だからもしかしたら秋以降はFRBの姿勢も変わる可能性があると。なるほど、そういう見方も当然あるはずだよね。でも、何か去年を思い出したよ。去年はFRBもそんな事言ってたなぁと。イエレンなんかは年末までにインフレは収束とまで言ってたしね。ところが1年経って今のこの有様。

予想が当たらないとかそういう意味ではなくて、将来は常に未知数だということだよ。いつ、何が起こるか分からないという不確定要素のオンパレード。その中で株価の行方を占うというのは、それはまさに「占」に近いよね。

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例えば・・・イエレンが言ってる「幸運」というやつ。つまりは新型コロナを気にすることなくようやく活発な消費が戻ってきてるけれど、何と言ってもまる2年間、閉じ込められていたわけだから、そりゃインフレで物価が高くたって一時的には活発に消費するでしょ。この夏のバケーションは大いに楽しむだろうしね。けれどもそなるとインフレは高止まりしてしまって徐々に効いてくるよね。

例えば・・・以前からロシアの戦術核が配備されてると言われる飛び地のカリーニングラードで、ロシアは戦術核を想定した演習を行ったのよ。恐らく9日の対独戦勝記念日には、ウクライナでの勝利を宣言したりするんだろうけど、どっこいウクライナは5月中旬以降総反撃に出ると言われてる。そしてそのために米国やEUは軍事支援をどんどん追加してるわけで・・・。なのでウクライナ戦争はこれから激しくなる可能性が大いにあって、最悪戦術核の使用だって想定しなければならない状況だよ。

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例えば・・・11月の中間選挙に向けてどうしてもインフレを鎮静化したい民主党は、夏ごろからFRBに大いに圧力をかける可能性もある。賃金が頭打ちになって5%のインフレが残ったら、民主党に勝ち目はないからね。

例えば・・・FRBよりもはるかに温いECBは、FRB以上にしくじる可能性がある。もともとEUは各国の格差が非常に大きいわけで、ドイツばかりを気にしていると足元をすくわれるかもしれないしね。

例えば・・・中国経済の影響が無視できない形で欧米に波及することも十分にあり得るよね。ハイテクはまだしも、生活必需品などはEUも米国も中国ナシでは考えられないわけで、供給量の減少がインフレを高止まりさせる一因となることもあり得るからね。

こうして挙げたら不安要素はいくらでも出てくる。もちろん、これ以外の出来事がいつ浮上してくるかもわからない。これだけ世界中が混乱してしまっているわけだから、相場の予想なんかとても難しくて出来るものじゃないと思う。

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それに、個人的に一番気にしていることは・・・今の株式市場が何かあると一斉に同じ方向を向く、ということ。本来相場は売り買いのバランスなわけで、綱引きしながら動くものなんだろうけど、今の相場は、何かあると一気に偏ってしまうんだよ。だから、昨夜のFOMC祭りなんか「買い」となったらどんどん買われて$1000も上昇しちゃう。そういう相場ってあまり質が良いとは言えないと思うんだよね。

現物にしてもCFDにしても、本当に値動きが荒くなってるし、常に売り買いが偏ってる。と言うことは、落ちるときもそうなるってことだからね。

よく分からないけれど、今夜の米国市場は続伸しちゃうかも・・・。けれど俺には何故買うのか全く理解の外なんだよなぁ・・・。そんなにパウエル議長は良いこと言ったか!?(苦笑)