まるで金融相場のような戻りっぷり！：6月1日（水）後場大引け

日経平均株価　￥27,457（△￥178）

本日の相場概況

後場も押される場面があったものの、すかさず押し目買いが入って持ち直すという非常に堅調な展開だったと思う。そして今夜の米国市場は、とりあえず昨夜に上昇の初押しということで、買われる展開が続くかもしれないけれど、こういうショートカバー主体の急激な戻りは、俺には手に負えないんだよね。

そういえば新型コロナからの戻りも、戻りすぎと言われる中、全く意に介さずに上値を追っていたね。こっちは癌治療が始まっていて、気力も相当に薄れている時期であったし、獲れたという感じは全くしなかったし、実際に獲れてもショートでヤラレル、の繰り返しだった記憶がある。しかし、今回の戻りは当時と環境が真逆なんだと言うことを、俺自身は忘れたくない。

当時は金融ジャブジャブを背景にした戻りで、今回は金融引き締めのなかでの戻り・・・。そういえば今日付けでFRBのQTが開始されたわけだが、本格的に引き締められるのは15日以降らしいので、ここから先は警戒感とのにらめっこ、と言うことになるだろう。

とにかく今の戻りは、楽観が命取りになる、と言った感じの相場だと思う。ロング派は安いところで買ったつもりだろうけど、金融引き締めの中で経済や企業活動が正常化する、といのは明らかにミスジャッジだろう。

今のところは明確な業績に対する影響が出ていないように感じるだろうけど、インフレ高止まりのなかで行われるQTの影響は、多分誰にもわかっていない。日本のバブル崩壊後の相場でも幾度となくこういう戻り場面が見られた。でも結局は・・・。

本日の取引とポジション

8306 三菱UFJ　￥745.6（△￥15.9）
買）￥735.0×100000
売）￥745.6×100000（+￥1,060,000）
米国金利が上昇気味に推移してドル円も円安方向を志向し始めた今日の相場で、メガバンクには買戻しが入るという読みは、みんなしていたと思うしね、ある意味今日の鉄板だったわけで、思い切って買い勝負したわけだが、大引けで手仕舞い。テクニカルでは明日は促進なんだろうけど、俺は今夜を多少警戒しているのでね。

1570 日経レバ　￥14,165（△￥190）
空売平均）￥13,991×3760
買戻）￥14,005×3760（-￥54,000）
買）￥14,005×3000
売）￥14,165×3000（+￥480,000）
結局売りでは取れずにロスカットを繰り返すばかり。そして今日の地合いならドテンする価値は十分にあると思った。気が付けば日経平均も5日線から乖離してる状態・・・。なんか信じられんよね（苦笑）

9984 SBG　￥5,300（▲￥79）
空売）￥5,407×2000（含み益￥214,000）
空売）￥5,405×2000（含み益￥210,000）
空売）￥5,404×2000（含み益￥208,000）
空売）￥5,403×4000（含み益￥412,000）
空売）￥5,400×4000（含み益￥400,000）
ムーディーズがSBGを大幅に格下げした。とうとう、という感じで、いよいよ相場が反転したときにはSBGはヤバイ領域に突入すると感じるので、必死で売り玉を我慢した。もちろん、追加する勇気は出なかったけどね。雑用がなければ勝負に行ったかもしれないけど・・・。

7011 三菱重工　￥5,150（△￥260）
空売）￥4,996×4000
空売）￥4,995×4000
買戻）￥4,946×8000（+￥396,000）
買）￥4,946×10000
売）￥5,150×4000（+￥616,000
売）￥5,149×2000（+￥406,000）
売）￥5,145×2000（+￥398,000）
売）￥5,139×2000（+￥386,000）
トンデモ銘柄という感じで、何処までも上昇トレンドを崩さない重工。ならば、ということでドテンして様子を見ていると、買い玉が凄い勢いで入ってきた。こういう板を見ていると、一体誰が！？何のために？買ってるんだ？って感じがするよね。もしかするとすでに大相場入りしてるのかもしれないなぁ・・・なんて今頃考えてる・・・。それでも今日は手仕舞いだ。

6501 日立　￥6,796（△￥71）
空売）￥6,797×4000
空売）￥6,772×500
空売）￥6,771×500
買戻）￥6,686×5000（+￥529,500）
重工はドテンできても日立は出来なかった。この板で勝負したら後が大変そうだから・・・。結果的には今日の地合いなら、十分だったと思うけど、まぁ、仕方ないね。

1605 INPEX　￥1,601（▲￥78）
買）￥1,663×10000
買）￥1,662×4000
売）￥1,643×14000（-￥276,000）
原油価格が＄120を付けた後、利食いに押されて＄115辺りまで。それじゃ、売られても仕方ないし・・・。けど玉数が少なくて助かった。いつもの通りやってたら、大負けだったな、と。こういうタイミングこそ、ラッキー以外の何物でもないよね。

6758 ソニーG　￥12,370（△￥255）
空売）￥12,115×4000
買戻）￥12,110×4000（+￥20,000）
買）￥12,110×4000
売）￥12,370×4000（+￥1,040,000）
僅かに￥5でもGDスタートしてくれたのは大きかった。そこではもちろん買戻しとドテン買いだよね。それはソニーの業績に期待、とかじゃなくて完全に需給なんだよね。今日のように日経平均が大幅高して地合いが緩まなければ、個人も売ってこない。続伸狙いは当然と言えば当然！でも、俺的にはそろそろ持ち越せる地合いも終了かも、という意識があるから・・・。

9201 JAL　￥2,377（△￥31）
空売）￥2,391×2000
空売）￥2,390×6000
空売）￥2,389×6000
空売）￥2,388×2000
買戻）￥2,358×16000（+￥504,000）
原油が利食いになったことで堅調だった空運だけど・・・。空運にとっては受難な地合いが続くだろうと思うので。

7203 トヨタ　￥2,197.5（△￥75）
買）￥2,140.0×20000
売）￥2,197.5×20000（+￥1,150,000）
米国債10年物金利の上昇気配でUFJを、そしてドル円が円安方向でトヨタを買い勝負。そもそも、金利上昇と円安は、米国経済のインフレが下がってこないと投資家が見ている証でもある。となれば、米国市場の上昇にも陰るが出る、と考えて手仕舞いしてしまった。

その後ドル円はますます円安で、等々￥129.500を突破してるし・・・。日経CFDも強そう・・・。

本日の収支（前場・後場合算）：+￥4,830,000

雑感彼是

昨年も今頃から夏にかけて、前FRB議長で現在の財務長官であるジャネット・イエレンは、「インフレは一過性で年末までには落ちてくるだろう」と盛んに言っていた。この小柄の才女はFRB議長時代実にうまく米国金融の舵取りをしたという印象がつよかっただけに、政権に入ってかなり発言に民主党のバイアスがかかってきたなと批判を書いた覚えがある。

そのイエレン財務長官は、極めて率直に「私は間違えていた」と謝りを認めた。いま、インフレはピークを打ったというのが株式市場のコンセンサスのようになりつつあり、市場は戻り相場を演じてる最中ではあるけれど、この時期にそうした発言をするということはつまり、このインフレは簡単なものじゃないと考えている証拠のような気がする。

そしてバイデン（民主党）政権は11月の中間選挙までに何としてもインフレ鎮静化の道筋を付けない限り、負けると言われている。その意味で、先日ウォラー理事が発言したような9月は利上げナシ、ということはあり得ないと思わなければならないと思う。

つまり、そうしたハト派的な発言は戻り相場の演出のためでもある、という感じだよね。

結局金融緩和時代の相場って言うのは、ウォール街の投資家が如何に歩調を合わせるかにかかってて、相場が戻したければ、そこをチョコっとくすぐってやればいい・・・。

そもそも、そういう手法というか相場はもう終わったのにねぇ・・・。