ブルトラップ
- 2022.06.26
- トレード雑感
あるYOUTUBEを見ていたんだけど、日経の記者って、特に経済記者って、感覚論だけで記事をかくのか?と思っていささかゲンナリしたよ。例えば今の日本市場が7月に上昇する要因として、株式の配当還元の時期でその資金が買いに走る可能性があるから株が騰がるとか、ファンドの配当再投資があるから株が上昇するとか、言い古された従来の感覚を根拠にして、だから株は上昇するんじゃないですか、みたいな解説をする。そういう感覚ってマクロともミクロとも言えない、何というが業界人の長年染み付いた肌感覚みたいなもんじゃないか?
それで日経に掲載された記事は「ネタがないので無理矢理・・・」みたいなことをコメントするって、とんでもないアホ野郎だよね。そんな記事を真に受けて投資する個人投資家がいるのかと思うと、なんか悔しくなるというか、情けなくなるというかね。
とにかく地合いがこうなると、底当てゲームから上昇するのか否か、みたいな議論が主流になってくるので、週末の反発はみんな大騒ぎなんだろうと思う。とくに小型株はバンバン上昇したしね。このところ個人投資家が買い向かっていたのは小型株中心だったというのがよく分かる。マザーズ指数が5.68%上昇って尋常じゃないしね。確かに個人が買い向かう相場になれば、小型株はイケイケドンドンになりやすいので、7月相場となってもおかしくはないと思うけど。
ただあまりに調子よく上昇したりすると、外資の売り浴びせとかを喰らう可能性がある。所謂空売りポジを大量に建てられて、にっちもさっちも行かなくなる、みたいなことが起こりやすいので要注意だとは思うけどね。今の時代、それをAIでやられたら本当にアウトだと思うので・・・。厄介な時代だと思うけどね。
さてYOUTUBEでは、これから何処まで反発するか?と言うのが、それが個人投資家の最大の関心事である以上みんなそれをやるんだろうけどね。YOUTUBEってのは、チャンネル登録といいねボタンというバイアスが常にかかってることを忘れないようにしないとね。ブログだとかネット記事のような活字に対して、かなり簡単に印象が摺り込まれるのも怖いところ。投資は自己判断で、とか言ってもね、動画というのは強烈に印象に残りやすいからね。
でも大半のYOUTUBE動画が相場に対して強気なものばかりで、そんな中でネガティブな内容ばかり書いてる俺なんか、何を言ってるんだ!みたいに一蹴されそうだけどね。活字ってそのくらいなものだと思っているので、特に株式投資の話題を書くには、最適なものなんだと思うよ。できればあまり個人投資家さんの投資行動に影響が出ないようにしたいと思うので。これでも相当に配慮している積もりなんだけどね。
と言うわけで、仮に13日(水)の米国6月CPIの発表を見るまでは、上値が重くなったらご用心と言う感じだと思うし、とりあえず13日が天王山であることは言うまでもないからね。
俺は今のところ6月米国CPIは横ばいか悪化だと思うけどね。6月の原油価格は5月平均よりも高いしね。不動産価格は金利高で上昇したし、中国のロックダウンの影響も色濃く残ってる。いろいろなことを総合すると6月か、または原油価格によっては7月がピークなんじゃないかな。と言ってもピークを打ったからと言って、景気後退の波は絶対に止まることはないし・・・。インフレが5%になったところで、中間選挙で民主党が勝てるはずもないしね。
で、仮にCPIが終わっても今度は、企業業績の発表があるし、その間にFOMCの利上げがある。そして忍び寄るQTに伴う金融クラッシュのリスク。
と言うわけで今回の株式市場の上昇は、ブルトラップである可能性が濃厚だと思う。で、8月は今度は日本企業の決算なので・・・。後は決して忘れてはならない「日銀vs外資の世紀の大戦争」だしね。外資はさらに売りポジを高めるだろうからね。
-
前の記事
日本株・死のロード(1週間)!? 2022.06.25
-
次の記事
戻りを試す日本株!買い意欲旺盛!:6月27日(月)前場 2022.06.27