世界が激変する可能性は妄想とは言い切れない!

世界が激変する可能性は妄想とは言い切れない!

そうなんだよなぁ・・・と、結構な可能性を感じながらこの記事を読んだけどね。

この考えは今の世界情勢に照らして考えると、手段としては十分にあり得る選択肢だと思うし、仮にプーチンがそういう行動に出たとしても、OPECは増産するのか?と言えば多分なんだかんだと言いながら、笑って見送る可能性が高いよ。そりゃそうで、彼らにとって原油価格の上昇ほど、楽しいことはないはずだから。

だってね、今の原油相場となってから、OPECってあまり良い思いはしていないという感覚が強いと思うし、まして新型コロナ感染拡大当初は、マイナスにまでなってしまったわけで・・・。マイナスって、保管料という熨斗(のし)を付けて引き取ってもらってたってことだからね。

そんな彼等から見れば、原油価格が$380になろうが、$500になろうが、痛快この上ないだろうしね。そういうことが起こり得るのが相場なんだよ。

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実際、今回のサハリン2は、多分プーチンの西側諸国への警告の意味合いが強いと思うんだ。だいたいプーチンだって経済制裁への報復として、欧州向けの天然ガスパイプラインを一気に絞めるようなこともしないし、原油だって「禁輸する!」と言われても「じゃ出さない」なんてなかなか言えないのは、NATOが強力だから。本気でその気にさせてしまったら、ロシア軍なんか一気に潰されるのは目に見えている。だからこそ、戦術核の使用をちらつかせてるし、戦略核の使用も辞さない、みたいな発言もしてる。核をちらつかせることでNATO軍を牽制しつつ、経済制裁への報復をジワジワとやってくる。

そしていざとなれば、天然ガスも原油も出さねぇぞ!みたいな警告の意味で、とりあえずサハリン2は強制的に接収してしまうと決めたんだろうけどね。いま、天然ガスをメチャメチャ絞られてひーひー言ってるドイツと、それから今回サハリン2でかなりピンチになる日本を絞めてみるか、みたいなことだろうと思う。

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で、相変わらず欧米のウクライナに対する武器供与が続いていて、どうもこの戦争は、欧米としては長引かせてロシアを疲弊させる作戦だなとプーチンは感じてるだろうねぇ・・・。正直、本当に戦争を終わらせたいなら、もっと大量に武器支援してくるだろうと。ところがどうやらそんなことは出来そうにないとプーチンは見てる。とてもそんな財政的余裕はないと。そして今はとにかく全世界がインフレという怪物を何とかしないと経済がヤバイという瀬戸際にいることも十分すぎるほど承知してるよね。

いやいやプーチンの考えはもっともっと大胆なんじゃないかと思うよ。今はロシア経済はほとんど壊滅してると言ってもいいくらい疲弊しているのも事実。これだけ経済がグローバル化したのだから、そこで対ロ制裁と言って経済制裁はもちろん貿易面でも強烈に制裁していると、結局ロシアは時間の経過とともに疲弊して行くばかり。国民生活は悲惨なことになりかけてる。

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そんな時にトルコの掌返しでスウェーデンとフィンランドがNATOに加盟する寸前になった。エルドアンにしても何故急に反対から賛成に回ったのかが非常に怪しいんだけど、とにかくそういう状況になってきた。それもNATOに正式に加盟するには内戦を抱えていてはダメで、プーチンはフィンランドにも手を出してNATO加盟を阻止するかもしれないけどね。

いずれにしてもプーチンはかなり追い詰められているのも事実だろうしね。軍事力では到底勝てないことは分ってる。そして対抗手段は核以外にないことも自覚してると思う。でも核を使えば報復されるのも十分に承知しているから、これ以上軍事的に対抗しようとは思わないだろう。となると経済制裁で疲弊したのだから、経済的な報復をすると考えて当然なのだと思う。

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と言うわけで、ブルームバーグの記事(JPMorgan)って全くの妄想だとは思えないんだよなぁ・・・。一応アナリストとして最悪の事態を予想する、ということでの分析をしてるんだろうと思うけれど、案外そういうことはあるんじゃないか?と思ってる。

もう一つ根拠となる可能性のあるのが、中国インドの動き。仮にロシア産の原油と天然ガスは十分に供給するよ、ということが話し合いで確約が獲れているのはほぼ間違いなく、また中国という国は将来予想だけは本当に優れていると思うから、近い将来資源勝負という時が必ず来ると予測してる。電力需要は半端ないわけで、そうなったときにいよいよ経済の覇権を取りたいというのが国家目標だろう?インドもまた現状の経済成長を維持するためには、資源の確保が最重要課題だと気づいてる。そしてサウジもロシアから原油を大量買いするという意味は、いまロシアを助けて恩を売っておくことが非常に重要という問題意識も感じられるしね。

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仮にロシアが原油を出し渋って原油価格が$380とか$500になったとすると、まずまず欧米日の経済は壊滅的になる。軍事では勝てなくてもインフレが欧米日の経済を破滅させるよ。そうなったとき、ロシア、中国、インド、サウジが協力関係になると、これはもう十分に、最大級の経済圏が誕生するよね。そうなったら脱炭素社会のイデオロギーも崩壊してしまってね。太陽光は中国からバカ高いパネルを買わないといけないし、自動車産業も残れなくなるかもしれないし・・・。そういう意味ではイーロン・マスクが中国に注力する意味が分かる気がするけどね。

そして、中国・ロシア・インド・サウジってすべて歴史的に白人国家に恨みを持ってるよね。そういう意味でも、世界地図が変わる可能性も十分にあると思ってて・・・。それがあまり遠くない気がしてならないんだよ。民主主義の合議制ってのは何事にも時間がかかり過ぎる。だってトータルすると政治家は1年の半分くらいは選挙を考えてるんだから。そうなってくると、とにかく国家の政策決定スピードで負ける。嫌でも負けてしまうのよ。

何やら猛暑、猛暑なんて言ってられない気がしてきた。

これから着々と準備をしないといけないかな、と思い始めてます。世界が激変すると思うので・・・。