ビッグサプライズになった米国8月CPI:楽観が砕け散った!?

ビッグサプライズになった米国8月CPI:楽観が砕け散った!?

誰も予想していなかった米国8月CPI。もちろん俺の目論見も滅茶苦茶になってしまって・・・。ただ、何かあったら暴落するという読みだけは正しかったことになるけれど、ポジションを建ててるわけではないので・・・というか1570をたっぷり買っていたので、それなりに青菜に塩状態ですが・・・。とにかく全世界の金融関係者注目の中、ほとんどの予想を裏切ったCPI数値、これはね相当に米国株は下がると思うけどね。恐らくダウはザラ場で▲$1,000もあるのかも・・・。

21:30 (米) 8月 消費者物価指数(CPI) [前月比] 0.0% -0.1% 0.1%
21:30 (米) 8月 消費者物価指数(CPI) [前年同月比] 8.5% 8.1% 8.3%
21:30 (米) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前月比] 0.3% 0.3% 0.6%
21:30 (米) 8月 消費者物価指数(CPIコア指数) [前年同月比] 5.9% 6.1% 6.3%

とにかく強烈だったのは当初から注目されていた8月コア指数(前年同月比)で、これが予想6.1%のところ6.3%で着地したというのは、大ショックだと思うんだよね。コア指数はCPIからエネルギー・食品を除いた数値で、相場の変動要素を除いたものなので、8月の時点でなおインフレが進行してるということを如実に表している。

ということはつまり、8月CPIが予想8.1%のところ8.3%ということはつまり、7月の8.5%から落ちたのはエネルギー価格の低下による影響と結論付けていいのかもしれないし、流石にこのインフレは手が付けられなくなってるという感じ。FRBの総タカ派発言も分かるような気がしてきた。

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今回の8月CPIを受けてFED Watchは次のようになった。

これは要するに9月FOMCでは0.750pの利上げが80%、さらには20%が1.000pの利上げもあり得るというスタンス。さらに年末予想を見てみると、11月、12月で合計0.750pの利上げを36.7%が見込み、1.000pの利上げを34.8%が見込んでいるという結果が出ている。これはつまり、0.500pー0.250pか0.500pー0.500pまたは0.750pー0.250pという強烈な利上げが必要という意味だよね。

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俺の予想は全然当たらなかったけれど、

「予想に反してCPIが8.2%とか8.3%でうろうろするようならば、実質金利云々の前に市場の景色は変わってしまう可能性もある。」

と先ほど書いた記事にあるからね。想定内ではあるんだよね。

いやいやしかし、ほんとうに天王山だったしね、天下分け目になりそうだよ。

一番問題なのは、しつこいようだけど、米国債10年物金利が跳ね上がってしまったことで、実質金利がさらに上昇してしまったということ。

俺が思うにこれ以上の株価急落のサインがあるのか?ってこと。今日は本当にザラ場で自動車以外の売り建て勝負をしようか迷ってて、それでも根性なしなので出来なくて、1570のヘッジ買いなんか入れてしまうというチキンっぷり。けれども、これで株式市場はあまり下がらないという巷間の楽観が消えるだろうし、明日のPPIが良くても簡単に株価は戻らないんじゃないかな。

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ちなみにドル円は一気一気で¥144超え!今は多少調整してるけど¥143.900辺り。このくらいならまだ自動車株の朝寄りでのGDも可能性があるかも。そうなってくれないと1570のロスカットが埋まらないしねぇ・・・・。

さて米国市場のザラ場が開始されて30分経過。ここはどう考えても戻りを期待する局面じゃないし、さっきも書いたように今後の利上げを織り込むなら▲$1,000があってもいい。こんなとき出来高が伴わない、吊り上げ相場は怖いんだよ。全く外資も何をしでかすか分かったもんじゃない。

円安になって夜間の日経CFDはいつものように強い動きしてるけど、明日のザラ場は多分キツイと思うしね。日本市場は円安に関して反応できなくなってると思うので。まだやり様があるかも。

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