短期の積み重ねしか王道なし!過度なリスクは必要なし!
- 2022.09.18
- トレード雑感
とにかく米国経済はソフトランディング期待が強すぎるから、投資家は底値や買い時を狙って虎視眈々なんだ。インフレでジワジワ生活に影響が出始めてるし、住居費(住宅ローンや家賃)が強烈に厳しくなってるわけで、何とか投資で穴埋めしたいという期待感が強すぎると思うよ。ある程度下落すると、さぁ底値で反発だ!という感じで投資家が群がってくる。長い間続いた株式市場の上昇によって出来上がった投資神話、株さえ買っておけば万事大丈夫という感覚が生活の中に染み付いてる。それが徐々に怪しくなっていって、剥落してゆかないとノーマルな市場には戻らないんじゃないか?という気がしてきた。
今の相場で考えると、やはりちょっと深押しすると、逆張りして押し目買いが入るから、此の先は持ち合い相場となる可能性が日米ともに高いんじゃないか?まぁ、端的に言うと米国は3Qと通期予想が出るタイミング、日本でも2Qのタイミングで株式市場は荒れる。米国では11月の中間選挙が終わってから、日本でも政局となりそうな雰囲気が出始めたから同時期あたりに大きなポイントが来るかも。
これはあくまでも個人的な主観だけど、世界の歴史の中で、例えば終身雇用を真っ当出来た世代なんて役人以外には、ほぼほぼ日本の団塊の世代くらいしかいないんだと言うこと。この世代(現在70歳~75歳)は日本の戦後復興期で終身雇用出来たわけで、退職金を貰って高額な年金と相まって結構悠々自適にやっている。けどこんな例は世界中見渡してもまず見つからない稀有な世代。勤続40年とか45年とかね、行けちゃった世代です。
だから、この世代の意識というのはなかなか変われないというか、変わるはずがないと言った方がいいんだよ。何せ何があっても日本経済を信じてるし保守政治を信じちゃってるから、大きな変動も多少の波風くらいの受け取り方しかできないの。今の時代とは全く異次元の時代を生きてきた(ようなもの)だからもちろん責めることもできないけれど。要は長く続いた意識というのは簡単には変われないということだ。
片や米国は・・・雇用は流動性の塊のような国なので終身雇用なんてとても考えられない。なので退職金という概念もあまりないし、国民皆保険でもないから、みんな(6割くらい?)株式の積み立て運用をしてその代わりとしてる。それがね、リーマンショック以降14年間、まるで絵に描いたように上手く行ってしまって・・・。世中でいろいろな出来事があって株価が急落する場面もあったけれど、株価は元に戻ってほどなく突き抜けて、右肩上がりを危なげなく続けてきた。
その様は新型コロナの急落から回復のプロセスを見ると本当によく分かるし、さらに今回もロシアのウクライナ侵攻があっても、同じように考えてるんじゃないかな?今はインフレになってしまってちょっと大変だ、というのは自覚しているけれど、来年になるとFRBがまた金融緩和して経済の底上げをするから株価は元に戻るって、もはや全員が確信してるようなそんな状況になってます。
けれども、継続的、持続的な経済成長とは、今回は異質の経済環境が出現してるわけで、それこそ今後何が起きるか、どういう環境になるかは大きな未知数となってきて、そこに従来の経験則を当てはめようとしている・・・。今の株式市場ってそんな側面が否定できないと、個人的には思ってます。
世の中も、個々の人生も、未来が予見できるほど、単純なものではない気がするからね。常にハッピーエンドで終わるというのは、単なる希望であったり想像の世界であったりするわけで、本当に過去を長く振り返っても世界中にあまり例がないんだよね。というか現実は悲劇で終わることの方が圧倒的に多いのかもしれない。株式投資をしてて「なるようにしかならない」と開き直ることも大事だけど、それは本当にその通りだから。
俺は基本的にはロングで、歴史に運命を託す、みたいな投資はできないんだよ。資本主義だっていつまで続くだろう?って思うし。自分の過去を振り返っても、将来に夢なんか託せないと思うし、その気もない。ただ、娘がいるし、その先だってあるから、ここまで何とか来たんで、そういう意味でのバッファは用意してあげたいと思ってるけどね。
自分の夢っていうと、なんだか、引退するまでは、このまま短期投資を繰り返していると思う。どう考えてもリスクを取り続ける人生なんて御免こうむりたいし、ここから先は本当にどうなるのか分からないし、いい時代がまた来るかね?ってね。どんな時代でも、必要以上のリスクは獲る必要がないって思うしね。いまのままで、今のスタンスで、十分満足してる。
おそらく、此の先は当分は株式市場もダメだろうし、次の体制が見えてこないと買い勝負はなかなか難しいし、やるにしても短期投資だよ。これから景気が悪化するというのに、買いで勝負するというのもだめ。来年のどこかで、企業業績が底打ちするというのも、決めつけられないし。もちろん今が底なんてとても言えない。そういう株式市場のうねりの中で、あまり欲張らずに積み重ねるしかない。そのために技術は必要だと思うけどね。
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