1晩遅れの今夜から日米株式市場はクラッシュモード入りする!?

1晩遅れの今夜から日米株式市場はクラッシュモード入りする!?

昨日、夜の取引から「日米市場は9月のクラッシュモード入り」と予想して記事を書いた。

記事の中で根拠としたのが、一つは米国債10年物金利が3.500pを超えてきたことであって、2年債金利との逆イールドが一層拡大したとう事実があった。そしてもう一つが、米国実質金利がプラス1.13pとなって、株売り債券買いというリスクオフが始まると見たからだよね。

それがFOMC前に発生しているわけだから、0.750pの利上げが決定されたならば、さらに顕著になるのは避けられないと思ったし、それを投資家は見逃さないというか我慢の限界に達していると予想した。また本当にショックだったのがFEDEXの決算で、説明によると中国のロックダウンが解除になっても、荷量が全然増えなかったというCEOの説目とか、FEDEXの決算は景気の先行指標とみられることがあって、景気後退はすでにかなりの速度で始まってると容易に推測できたわけだよ。

ところが米国株式市場はそんなことは意に介さず、という感じでFOMC前のポジション調整のためのショートカバーが先行し、結果的には3市場とも買われる展開になったんだよね。それを受けた今日の日本市場も連動高してしまったわけで、なんともポリシーの欠片もない値動きだったと感じたよ。

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そして今、やはりFOMCでの利上げを意識してか、米国債10年物金利は遂に3.543pまで上昇してしまい、米国実質金利もさらに上昇してプラス1.250pまで来てる。これで株式が売られないはずがないと思うけどねぇ・・・。

明日のFOMCの利上げは織り込み済みと言うけれど、そもそも明日0.750pの利上げはすでに分かり切ったこと。強いて言えばパウエル議長以下FRB理事達はジャクソンホール・ミーティングの前後で、ほぼ全員が一致してタカ派発言したときに分かってた。なので株式市場が政策金利にばかりこだわるならば、年内にどれくらいまで利上げされるか?の方が重要だよね。

で、それって結局は米国経済がいつ、どういうタイミングで明確にリセッションいりするのか!?ということに株式市場は構えているわけで・・・。ところがもしもそんなレベルで株式市場が動いているのだとすると、ちょっと米国市場はどうにかなっちゃってる?というか、ヤバイと思うよ。

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もはや、こうなってくると1晩遅れるけれど、今夜からクラッシュ・モード入りするんじゃないかな?欧州経済や中国経済の状況を見ても、とてもここから世界景気がどうなるか?は、ポジティブに考えられるはずがないわけだし、そうなれば米国経済は自国内のインフレだけでなく、決定的なネガティブ・ファクターに囲まれるわけだしね。

同時に、米国内で言えば、不動産市場がいつクラッシュしてもおかしくない状況で、とにかくQTの影響が鮮明に出始めてる。これだけ材料が揃ってもなお、諦めがつかなくて、株が売れないロングファンドが多いんだろうと思うけどね。もう決定的にダメだと分かってから、さらに上値を買いに行ったリーマンショック前の数カ月間を思い出すなぁ・・・。サブプライム債券が完全に流動性を失って金融がとにかくボロボロなのに、まだ株を買ってたわけで・・・。クラッシュして当然の状況だったよ。

それと、株式市場がここから下落相場に入るとなると仮想通貨も原油や他のコモディティも一気に来るかもしれないから要注意だよね。

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さてさて明日(21日)はFOMCだけど、翌22日は日銀政策決定会合があるけれど、海外勢は勝負を賭けてきてる。先ほど日本国債10年物がYCCの上限である0.250pを突き抜け、0.253pまで行った。それでも日銀は政策変更は出来ないと思うし、そうなると、総攻撃を喰らって0.250pよりもはるかに上昇してしまうことも十分にあり得る。日銀は国内ではもうオペ出来る国債が枯渇してることを知っていて、いまは外資が所有してる日本国債をドル建てで買ってるというボロボロの状況・・・。

こんなのが本当に永遠と続くはずがないと、思うけどなぁ・・・。何もかも崩れ始めると一気に行っちゃうかもしれないなぁ・・・。

ps. だから今どきの相場、短期投資だろう?最近教則を二つ推奨してるけど、やはりこんな時は役に立つと思うし、テクニカルな投資で乗り切る相場だと思うから。なんでも批判するだけじゃなくて現実問題として習得してればマジで役に立つしね。買いでも売りでも獲る!とにかく獲る!そのために・・・

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