金利上昇で不況になるけど、インフレ放置よりはマシ!

金利上昇で不況になるけど、インフレ放置よりはマシ!

今夜の米国市場はショートカバー!?空売りいてる短期筋、短期資金はショートレンジでの株価の動きに敏感だけど、特にこの頃はメチャメチャ敏感、ナーバスになっているわけで、英国中銀がさらに一日の国債買い入れの上限枠を倍増したことで、米国債10年物金利が下がってしまい、それに伴ってショートカバーする動きが出ているという事だと思うけどね。

そこで米国債10年物金利だけど、昨日日本市場のザラ場中に上昇して4.000pを付けたけれど、売ったのは国内機関投資家、国内メガバンク、GPIF辺りから出たのだと思う。そして4.000pになったらリスクオフの買いで向かった米系投資家が英国中銀の動きを見て買ったということかも。もしかしたらいま豊富なドル資金を持っているのは中東産油国あたりなので、その辺の資金の可能性もあるけど。

けれども相変わらず2年物国債金利は4.281pと高水準を維持していて今後の利上げを見れば、さらに上昇するのは既定路線。となると、今夜の米国株の上昇は、またぞろ綾戻し的な動きだと言うことになる。だが、間もなく米国では3Q決算シーズンに突入し嫌でも業績相場の様相を呈することになるわけで、株式市場もそんな簡単ではないと思うけどね。

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そもそも、FRBが買わなくなった米国債、金利が上昇しない日本国債、グチャグチャになってしまった英国債、共通債化しようとしている欧州債・・・どれもこれも現時点で投資の対象に出来るモノなどない!FRBG空前のジャブジャブをやって、為替変動を嫌うから各国がそれに追従してジャブジャブ。為替だけ見ていると何とか数量的にバランスは保ったものの、それぞれの国でジャブジャブの弊害が顕著に出始めた。それに拍車を掛けたのがロシアのウクライナ侵攻で、所謂世界同時インフレとなってしまった。

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そこで、FRBが先頭をきって利上げを始めちゃったから、当然他国も追従する。その先にあるものは世界同時不況であることは火を見るよりも明らかで、嫌々ながら株価はそれを織り込む方向で動くしかない。第一ゼロ金利ベースで考えられていた企業収益が、4%5%になったらどうなるのか、誰が考えても分かることだよ。

俺も会社経営をしてたから分るけれど、金利上昇局面というのは単純に資金の借り入れコストが上昇するってことよりも、社会全体のコストが上昇するわけで企業活動自体のコストが上昇してしまうからね。その上人件費も上がって、仕入れコストが上がったり・・・。会社経営にとって最も苦しい局面だからね。

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それが金融ジャブジャブでここまで来た経済だから、当然規模が従来とはけた違いのボリュームでの金利上昇だから・・・。これから世界同時利上げによる経済全体で負の連鎖が始まるよ。

じゃ、利上げしないでインフレを放置すればいいの?となると、結果は同じようように不況になるだけ。けれどその場合は無限に連鎖するような感じになるから、やはり利上げが正解かもしれないけどね。

あれ!?米国三市場はすべてプラテンしてるし、ダウは△$300になって10年物金利は3.882pとか!?NY連銀が発表した1年後の期待インフレ率が低下したから?またまた逆目かぁ・・・。