日米株式市場は警戒モード入り。過大なポジションは命取り。

日米株式市場は警戒モード入り。過大なポジションは命取り。

三連休最後の日曜・・・と言っても世間はお盆休み期間中で台風も接近中!ということで日本株は木曜の夜間、金曜の夜間と日経CFDが動きました。木曜の大引けポジションが、いつものように夜間取引で波間に漂う小舟のように・・・。ってことで結局CPI買いで木曜ザラ場に大きく上昇して、その勢いで一旦は夜間にもさらに大きく上昇したものの、CPI、PPIと続く経済指標が強くて・・・。

結局は木曜引け値+¥1というCFDで終わってます。¥1高かよっ!てなもんで・・・。木曜の日経225EPSは¥2,140ってところなので、日経平均PERは15.17。これをどう見るか?だけど、個人的には「安くはない」と言う感覚かなと。けれどもここから上の領域、例えばPER16となったら¥34,240なので、そうなるには相当の理由が必要・・・ということ。¥33,500ではPER15.65だから、ここも簡単じゃない。

いまの日経平均の位置はそんな感じがします。

日本株は上値を追うの?

ところで、相変わらず日経平均の上値を唱えるアナリスト、評論家が多いよね。彼等の主張は主張だけど、どうしてそう考えるのか?と言えば「インフレだから」と返ってくる。なるほど、そうなのか?って思う部分もあって、例えば円安が急激に進んでいる状況だから、円の価値が劣化していいれば、その分価格が上昇しないと釣り合わない、みたいなこと。

でも国内投資家にはそんなことは通用しないよ。海外目線ならば上がってもらわないと困るというのはあるけれど。もちろん国内目線では単純に上昇してくれたら嬉しいみたいな感覚はあるけれど、だからって海外勢が為替差損を埋めるために買ってくれる、なんて保証はどこにもないから・・・。

海外投資家はこの後、急激な円高ードル安に備えてるんじゃないかな。個人的な感覚では、やはり22日に発表と言われてる新BRICS通貨の影響は無視できないと思うんだけど。これに関してはみんな無警戒、無視を決め込んでる。けれどもそれはそれで危険だと思ってるんだよね。

Advertisement

気合の入る新BRICS通貨

一例をあげると、中国は相当に米国債を売ってるよ。その代わり大量にゴールドを買ってる。あの新BRICS通貨は金本位制的な性格にするとか言う話だから、ゴールドを保有しないと話にならない。その割には金相場は上がらない、と言うけれど、金なんか市場での取引はごく僅かだしね。裏ではいま、とんでもないことが起きているよ。

それに同調するかのように、原油先物が上昇してきてないか?WTIは$84、$83とかなっていて、ブレントは$87、$86。日本が直接影響されるプラッツドバイでも$75、$74だろ。これって完全にサウジ減産の影響だろう?凄いよね、サウジは需給ひっ迫は十分にわかってて減産に次ぐ減産をやってる。

こういうのをやはり警戒しないわけにはいかないしね。8月は一波乱くるだろうと思うし、それ以降下手すれば一気に大波乱と言うこともあり得る。

Advertisement

コストプッシュインフレってわかってる?

そこで日本株だけど、俺は独歩高は夢の夢と思ってる。もちろん、その夢が実現すれば良しだけど、今の世の中、今の世界ってそんなに甘くはないのかもしれないよ。俺の感覚だと、今の日本のインフレは完全に「コスト・プッシュ・インフレ」だと思うから、これは悪いインフレでしょ。

米国と似てるけれど、米国の場合は完全にコストプッシュだったにもかかわらずFRBやら米当局が散々ばら撒いたから、なんとかいままで持った。賃金もある程度上昇してきたし、消費に耐性があった。米国人はお買い物好きだから、借金してバンバン買うのね。

けれども日本はどうか?というと賃金なんか全然上がらないから、最低賃金¥1,000にするとか言い出す始末。韓国経済がぶっ壊れたのは最低賃金¥1,500にしたことが原因だったって言うのにね。とにかく日本の場合は政権の経済政策がダメダメで、これは安倍元首相時代かか消費税を2度も引き上げてアベノミクス効果を潰してしまったことが大きい。

Advertisement

今回デフレ脱却、インフレ転換と大騒ぎしてるけど、輸入原材料高と円安が拍車をかけてるだけのインフレで、完全にコストプッシュインフレなんだよ。だから日経225のEPSなんかここまで円安なのに上昇してないしね。

国民は所得が増えないからどんどん値上がりする物価には、購入減で対応するしかないです。けれど名目で考えれば大したことはないのかもしれないけれど、実質で考えるとただでさえ円の資産価値は大幅に毀損してるのに、所得が伸びないわけだから、買い物なんかしないんだよ。というか出来るはずがないの。

そこに大馬鹿政権が増税するの、なんのってやるからこれで国内経済が良くなったら奇跡もいいところだよね。だから、財務省のポチ、米国民主党のポチである岸田政権をなんとかしないといけないっていつも書いてるんですよ。

まぁ、〇鹿を首相にした報いなんだろうけどね。

そんな状況で岸田首相は夏休みです。いまさら10冊の本を買ってお勉強らしいけど、1000冊でもたりないんじゃ?いままで何をしてきたんだろう?って思うけどね。(村上春樹かよっ!)

Advertisement

新BRICS体制に入る手もある!?

漏れ伝わる話なんだけど、日本も新BRICS通貨体制に入れてくれと政府は画策しているとか。まぁ官僚の中にはそう考える人もいるだろうし、今後のことを考えると、その枠組みには参加しておいた方がいいような気がするけどね。世界的に見てインドのような立ち位置を取ることが結構重要だと。風見鶏とか八方美人とか言うけれど、今のアメリカを見て何の国家戦略もなく一生ついて行きますというよりも国益なのかもしれないしね。

米国が今後どうなるか分からないけれど、ちょっと今の方向性は酷すぎる!というか下手すれば内戦だって起こりかねない勢いで劣化してるよ。形骸化した民主主義と限度のない格差拡大でね、そろそろ米国国民も我慢の限界なんじゃないか?

10万円とか15万円以下の万引きは捕まえないとか・・・もうそれって文明国じゃないやんか!なんか民主党は究極の福祉とでもいうんかな?大都市は麻薬とギャングだらけ。そろそろお金持ちは逃げ出すんじゃないか?

Advertisement

なんか大ボケジャーナリストが、バイデンとプーチンが話し合って・・・とか言ってるけれど、頭が行かれてるんじゃない?バイデンはもうまともな会話が出来ないんだよ。そんなことで話し合いなんかされたらかえって怖いわ。

もう一つ・・・

というわけで、もう一つ注目なのはジャクソンホール会議(25日~27日)でね、ここで金融当局者が本音を漏らすかも。というか、みんなドルに対する懐疑的な思いを持ってるだろうから、ついついポロって出てきちゃうかも。

コストプッシュインフレでも金利を上げちゃう日銀植田総裁も参加するのかな?いいねぇ・・・。銀行接待に外遊かいな。

というわけで、日米株式市場は警戒モードに入ります。