何故、FOMCで米国市場は売られると思ったか!?

何故、FOMCで米国市場は売られると思ったか!?

昨日本当にクソみたいな相場をやられちゃって、FOMCを見越した売りポジを手仕舞いさせられて、しかも買い玉残しという無様に終わってしまったけど、FOMCでの米国市場の下落はそれでも予想してた。というか、今回ほどわかりやすかった値動きもなかったと思ってる。結果論に見えるけど、多分決算シーズンでなかったら全力売りしててメチャメチャ担がれたんだろうなって思う。

さて、なぜ今回のFOMCで米国は売られると思ったか・・・。

端的に言うと、今の米国市場は明確な「金融相場」だからだよ。前日にハイテックの決算に対し、重箱の隅をつつくような理由付けをして売られるということで、下落予想は明確になった。昨年末の決算(運用成績)が好調で、あとはどこかで一旦は利食いしないといけなかったわけで・・・というかそう考える大口投資家(ファンド・投資銀行・プライベートオフィス等々)の半数は、ソフトランディング否定派だろうし、もちろんその中にはCTS(商品投機筋)の大きな資金も含まれてる。

そういうことが小さな記事では年明けからちょこちょこ出て来ていたけれど、彼にしてみると売るきっかけがなかった。雇用も悪くない、消費は底堅い、製造業以外は全部大丈夫っていう指標ばかり出てくるし、でもその割には大手企業の人員削減のニュースが連日出てくる。本当のところ、米国経済はどうなんだ?っていう疑心暗鬼なセンチメントになってたことは確か。

だとすれば、FOMCしかないということになる。

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というか投資家は、俺と同じでもう米国当局の発表する雇用統計なんか信じていないと思うよ。バイトも、正社員も、掛け持ちも、全てイコールウエイトでカウントする指標が信じられるわけないし・・・。住宅関連指標も信じられないしね、何をカウントしてるんだか分からない部分がある。個人のファイナンスに関しては正式な統計は発表されないけれど、これから何が起きるかは十分に理解できる厳しい状況は都度伝えられるべきなのにね。

まぁまぁ、お金持ちの投資家は毎晩パーティーだろうから、小さなことは気にしない。今の米国の社会不安でさえ気にしないのだから・・・。

じゃ、彼らは一体、何を気にするのか?って言うと、株式市場が現実(実態)に近付いてしまう事だよ。今の米国市場はGAFAMが支えてる、というか構成比率からしてGAFAMそのものだから、ここから資金が出るようなことは嫌なんだ。どっぷりと資金を入れてるこうしたハイテック銘柄が、いろいろ言われ始めるとビビる。ビビると焦って米国債に資金を振り向ける。だからおかしな話で、パウエル議長が「すぐに利下げしない」というニュアンスの発言をすれば、リスクオフで米国債買いに走る。

つまり、今の金融相場って言うのは、米国投資家が、利下げ・利下げの大合唱をして「株でも儲けて、次は米国債でも儲けよう」という意図が見え見えだもんね。だから株式市場はことに6~7回の利上げを織り込む形で上昇してきた。けど、どうやらそうならないということが、今回のFOMCではっきりした。ならば、株売りだと判断するタイミングだったということだね。

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普通に考えて、米国市場は天井を付けたと思う。個人的には、まだ分らないという曖昧な表現じゃなくて、今の時点では天井と思ってもいいかもしれないと・・・。トレンドが分かったと思うのは米国株だけじゃなくてドル円もね。粘ったけれど投機筋も流石に円売りポジを縮小するしかないだろう。

そこで、日本市場だけど、今日の動きはメチャメチャ大事。昨日は日本株ETF買の影響かと思ったけど、リバランス買の可能性もあるんだなと。あんな買われ方を見せられちゃうと、本当に嫌気がさすけれど、少なくとも夜間の日経CFDは米株連動だったからね。今までの上昇とは毛色が違った。

決算相場だから個別株はほんと弄り辛いけど・・・気が付くと日経平均¥36,286ってPER16.04と初めて16台に乗った。何故かEPSが¥2,262まで下がったから。でも今日明日はまた上昇するんだろうけど(EPS算出は1日遅れだから)。

いずれにしても、今日だね。