東京15区衆議院小選挙区補選の滅茶苦茶な輩
- 2024.04.21
- 放言
日本っていうのは、「言論の自由」とか「表現の自由」ということに対して、どう考えていいのか、全く分からないんだろうね。もっと言うと、夫婦別姓、同性婚、共同親権とか、従来の社会制度と変革しようとして政治家は懸命になってるけれど、その意味は我々国民には良く分からない。ましてLGBTを法制化するというのは、何のために?という極めて素朴な疑問を説得できる論理は皆無。
もちろん社会的弱者の救済とか少数派の尊重とか、選択肢の維持確保とか、いろいろ理由はあるし、米国でもそういう雰囲気が徐々に醸成されてきて今の民主党主導の政治があると思うけど、日本も要するに野党少数派になればなるほど、この問題に突っ込んでいくということで、結局は浮上を狙う、みたいな一つの政治戦略と化してるんだよね。
でも、選挙になって、言論の自由、表現の自由の名のもとに、他候補者の言論を妨げるような妨害行為をしても良いという考え方とか、その行為を警察が見て見ぬふりをするとか、つまりは明らかに言論の自由を封殺しているような場合でも、それを現場で取り締まれない、排除できないというのは、これは警察も、検察も、対応がよく分かってない証拠でもあると思うよ。
今回の東京15区補選でも、つばさの党というのは、ゲリラ的に出没しては、あちこちの陣営の街宣を妨害しまくってて、そのやり方がほとんど極左とか、極右の街宣よりも過激で酷いんだよね。大音量で音楽を流し、軍隊のような街宣車を連ねて、ターゲットの前に陣取って大音量スピーカで批判する。もっとも褒め殺しなんてのもあったけどね。もうそれと何も変わらないというか・・・。
そういう手段に出ないと、弱者の主張は通せないという意見もあるし、それはある意味正論でもあるから、これが厄介の元なんだ。言論の自由、表現の自由の御旗を掲げてそれをやられると、警察の現場もなかなか手が出ない。
でも目前で行われている行為が、聴衆の聴く権利を妨害したり、建造物不法侵入だったり、候補者以外のスタッフを恫喝したり、許可を得ないで街宣したりするのは、違法なのだからその点で取り締まらないといけないというのはある。言論の自由のために違法行為を見逃すというのは、市民目線では納得できないと思うんだよね。
しかし、最も重要なことは、国家が乱れる時は、だいたい選挙からなんだよ。不正選挙が行われたり、選挙妨害が頻発するようになって、それを取り締まれなくなってきたときが、もっとも危うい。今の社会で最も難しいことに一つが、公平な選挙制度を維持することだと思うけど、公平な選挙だからこそ「民意の反映」と言えるんじゃないかと思うけど、日本は相当におかしくなり始めてる。
本来糾弾すべきは、政治家がやってるデタラメを日ごろから監視し、報道する役割を、メディアがやらないといけないはずなのに、そういう報道をしないから、過激な行動に出る輩が出てくる。これだけ政治家がデタラメやってて、選挙で糾弾されても当然とおもう国民も多いだろう。けれど、だからと言って、不満だからと言って、手段を選ばずに主張をぶつけるというのも、どうなんだろうね。
それを言論の自由で何処まで容認するか、というのをある程度世論に問うことが必要なはずだよ。だからこそメディアも積極的にこういう行為は報道しないといけないと思うけど、今のメディアにそれを要求しても無駄なのかな。
兎に角、選挙を守らないと、日本の将来は明るくないよね。これ以上エスカレートし欲しくないし、こんなことなら、煩い街宣は制限したらいいんだよ。NHKで政見放送するけれど、民放各局にも全局義務づけるとか、新聞各紙も同様で特番を発行させるとか、とにかく代替手段を確保して、街宣を制限する。公共の電波を格安で使っているのだからそのくらいは当然なはずだし、TV局と資本系列の新聞も当たり前だと思うけどね。
じゃネットやYOUTUBEはどうする?ってなるけれど、政治家や政党の番組は広告を付けちゃいけないことにする。それくらいの工夫は欲しいかも。そうすれば、つばさの党みたいな輩は出ないと思うけど。その意味ではNHK党もひどかったな。政治集会はいいけれど、乗り込んで行って妨害するのは、ダメに決まってる。
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