米国4月PCEは案の定の結果だった。(重要記事です)

米国4月PCEは案の定の結果だった。(重要記事です)

誰も日本市場の値動きと米国4月PCEの関連を指摘する人はいないけれど、誰がどう見たって明らかに、海外勢はPCEの数字を分かったうえで日本市場を買い上げたとしか思えない。そうでなければ、米国市場と逆行して寄り付きからあからさまにGUし、大引けにかけて大幅高して引けたということを、説明のしようがないものね。

そのPCEだけど・・・

21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCE) [前月比] 0.8%
(0.7%)
0.3% 0.2%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCEデフレーター) [前年同月比] 2.7% 2.7% 2.7%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前月比] 0.3% 0.3% 0.2%
21:30 (米) 4月 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く) [前年同月比] 2.8% 2.8% 2.8%

こんな微妙な結果を前もって予測することなど出来るはずがない。仮にコンセンサスよりも強ければ株価は軟調になる。現時点で5月のそれは強く出そうなわけで、それを考えると強いのは非常に危険だった。

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けれど容赦なく、躊躇いなく、日本株を朝から買ってきた。冗談じゃない!分かってなければそんなことは出来るはずがないのは、個人投資家と言えど株式投資をしていると誰でも感じるだろう?今の株式市場はとうとうそういうところまで来てしまったんだよね。

雇用統計も当てにならないけれど、経済統計全般に信頼性がないというか、情報が洩れるような、そんなことならば・・・、株式市場の値動きに関して最も厄介なパラメータが出現したことになる。「作為的」というパラメータだ。情報は必ず洩れるモノ、というパラメータも加えよう。右か左か、上か下かが分からない市場で爆益を上げ続ける米国ファンドや投資銀行など、やってることは簡単な事なんだね。

それと、昨夜NASDAQが大きく下落した理由もNVIDIAが続落したからだけど、ちょっとまてよ!いままでNVIDIAが半導体やらハイテクが弱くても市場を支えていたわけだけど、結局下髭になって小幅安までは回復した。計算が狂ったわけだけど、結局NASDAQも全値戻しをした。ようするに大口は誰も傷つかなかったということ。

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そして最近のボラは引け前20分だ、と指摘されているようにワンデイ・オプションが活発化しているから、とにかくそこに資金が集中して何とか、勝負の価格に持って行こうとするからね。挙句にT+1を何とか乗り越えたら約1日分、決済資金が前倒しになったわけで、それも資金集中に拍車をかけてる。

だから昨日の日本市場は前場の寄り付きから動いちゃったってことだよ。それと昨日の大引けだけど、物凄い買い物が各銘柄で入ったろ?プライムは7兆7千億円も出来ちゃった。それも2時59分までは3兆9千億円の出来高だったのよ。MSCIの銘柄入れ替えで、各ファンドが一斉にポジションを入れ替えた。勿論事前に落ちる銘柄は告知されていたので、ジワジワ売られてきていて、その資金をどう振り向けるか、の勝負だったんだね。結局、一斉に買いに走ったのも、理由だけど。

というわけで、余りこんなことばかり書いてると、ガセだ陰謀だと言われるので、これくらいでやめるけど、いつだって株式市場は鉄火場だってことが言いたいわけ。賭場にはフェアプレイなんかないのよ。資金を偶然に身を任せることなんかするはずがないってね。一歩下がってそのくらいのスタンスで見ないとね。