米国市場大幅高とパリ五輪の華やかさ

米国市場大幅高とパリ五輪の華やかさ

米国三市場は大幅高。PCEは強めに出た気がするけれどこれが大して動かなかったという評価に代わって、9月利下げは変わらず、というマーケットの織り込み。3Mが好決算の上、上方修正したこともあって、ダウ、NASDAQ、S&P500の主要銘柄は軒並み上昇!決算期待が強まった格好だね。

後は2日(金)の雇用時計までは主だった経済指標もなく、その雇用統計も今回は悪化しない横並びというコンセンサスだし、個人的にもそういう数字なんだろうなと。けど個人消費の悪化は止まらないのも事実で、暴落するような金融アクシデントか何かがないと、暴落はないと思うけど、NASDAQは結構弱いので・・・。鍵はやはりこれから出てくるハイテックの決算を市場がどう評価するか?と言う気がするけどね。

さて、思惑通り米国市場はPCEに買い向かって、そこに好決算が追い風になってといういつものイケイケモード復活と言う感じだね。それを受けて日経CFDだけど、CFDレベルでは昨日の引け値から△¥539と大きく戻して、一気に¥38,207となってる。寄りつきまではまだ動くけど、昨日の投げ売りが全て玉砕だったということに・・・。

日経平均はこれだけ下落して、僅かに¥500戻しくらいでは何の足しにもならないけれど、月曜に寄り付きから戻りモードに突入するような地合いになれば、逆に¥1,000高なんて言うのもありかも。もちろん戻って行けば、戻り売りも出るだろうけど、問題は海外勢が買い戻す環境になるか?というと、米国債10年物金利が低下しているのが気になるね。

昨夜は何とかドル円¥153.10まで突っ込んで¥153.71まで戻ったから良いけれど、昨夜¥154.73から一気に落とされた(円高方向)ことを考えると、あまり期待しない方がいいのかもしれない。

Advertisement

そんな中、昨夜は注目の半導体製造装置の7735スクリーンとウエハの4063信越化学の1Q決算が出てきた。スクリーンは市場の予想とは裏腹に増収増益で通期を上方修正してくるというサプライズ。想定レートは¥140/$というから円高に対する耐性は十分にある。じゃ、なぜここまでこんなに売られたのだろう?っていう疑問は残るけど。

一方の信越化学だけど、1Q決算は前期1Qを上回ったけど同時に発表した通期予測はコンセンサスには届いていない。なのに、23日にバンカメが目標株価を¥7,200から¥7,800に引き上げていた。で、もっと不思議なのはPTSで¥221も上昇したこと。それはないよ、ないない。月曜日GUして上昇するようならば、売りで狙えるかもしれないと要チェック。

というわけで、イチかバチかの買い勝負はどうやら負けることはなさそうなので、内心ホッとしたよ。とにかく来週は日銀政策決定会合とFOMCの大勝負が控えてる。実際に勝負するかどうかは、その時の状況によるけれど、まぁ、難しい局面には違いないからね。慎重に構えないとね。

Advertisement

さてパリ五輪が開幕した。開会式を見たけれど、あれはあれでいいのかなって感じ。やはりフランスだけあって演出が粋なのよ。これが中国とか、米国とかだったらハイテクとかそういうのをひけらかすんだろうし、日本はとにかくダサくなるところだけど、そこはそれ、ファンションの国、歴史の国、の面目躍如といった演出だった。

汚染が厳しいセーヌ川での競技に反対した市民団体が、脱糞して川に流す、とか騒いだけれどあまりに下品な抗議行動ということで中止されたとか(一部実行した輩もいるという情報も・・・)。そもそもフランス文化なんか略奪、重税と植民地支配の賜物で、過去にそういうことをやって富をかき集めない限り、歴史と文化、伝統なんていうものは、(欧州では)成り立ってこなかったしね。

今でもアフリカに多数の権益を保持してる事実もあるし、表面上の見え方と現実の落差は酷い。そもそも差別撤廃やLGBTの意識は分からなくはないけれど、英国同様に階級社会の権化のような国なわけで・・・。それに今回の5輪がフランスの花道なのかも。フランス経済の衰退はもう止まりそうにないし、10年後、20年後は没落国家かも。フランス批判と言う事ではなくて「歴史の流れ」と言う意味でね。

途中雨模様になったけれど、なかなかの演出で流石でした。