日本市場の見逃せないサイン!?船株とメガバンク株
- 2025.05.02
- トレード予想

GW真っ最中の今、日本市場は堅調に上昇を続けているけどね、こんな時にこんなことを書くと「大丈夫か?」なんて思われるかもしれないけれど、個人的には日本株の上昇相場はとりあえず終了してるんじゃないか?と感じているんだよ。
確かに今は日経平均は戻り相場中の6連騰と強い。けどこの間の地合いを見ると、明確な上昇要因は見当たらないよね。トランプが自身の政策が思惑通りにならなくて、ちょっと腰が引けてきてることをポジティブファクターとみなした短期筋の仕掛け的な買いで上昇しているに過ぎないと思う。
海外短期筋はこういうことを結構やるんだよね。個人的に一番印象が残ってるのが、菅首相(ガースー)が辞意を発表してからどんどんと上昇し、岸田首相に決まると急落して全値戻しをしたあの相場だよ。あの時も株価が上昇する要因はほとんどなくて単純に言葉足らずのガースーが辞めることで何かの期待感があっただけ。でも、岸田になったら失望した?と解説されたけど、岸田を指名したのは安倍元首相だったわけでね。総裁選の最中ほぼほぼ結果は分かってたけど、それでも上昇は止まらなかったからね。
というわけで、海外短期筋、商品系やヘッジファンドなどは、自身の懐具合でヤバくなると仕掛けてくるからね。今の上昇はそうした匂いがプンプンする。ということは、どこかのタイミングで上昇を全溶かしするような下げが来ると思っていた方がいいかも。
よく考えて見ると日経平均は、2024年(去年)の8月5日、そして2025年(今年)の4月7日に至る強烈な暴落は、何かを象徴してる出来事だったと思う。そして個別セクターでも、自動車と半導体装置関連、そして商社が2024年4月を天井に丸1年間の下落相場。NVIDIA関連と言われるアドバンテストやディスコは2025年1月まで上昇したけれどそこからは厳しい下げ。
次いで2025年2月には船株が天井を付けたし、3月にはメガバンクが天井を付けて下落に転じた。要するに最初の暴落で自動車・商社・半導体装置がやられ、次に今回の暴落では船株やメガバンクが売られたんだよ。そしてトランプ政権発足とその政策で、ドル円が¥10以上円高に振れ、日米長期金利も上昇するという矛盾を孕んだ動きになった。
日本株はこれまでデフレからインフレへの転換を先取りして上昇を続けてきた。けれど黒田前総裁から植田総裁に至る金融緩和のプロセスがあってのもので、これもまたひたすら拡大したマネタリーベースに比例する形での株価上昇だったわけだが・・・。
大局的に日経平均の月足を見ると、天井付近で2度の暴落と、同じような長い下髭を形成しているチャートなわけで、何かが変わったからこそ出てくる足なんだと思う。株取引なので何らかの資金が大きく抜けたということと押し目とばかりに買いついた資金があるという事を表すよね。
天井付近でこうした荒れ方をするということは、少なくとも買い方はその遥か先を見ている。けれども撤収組はキャッシュになるので何もストレスを感じない。そうなると買い方はそれ以降の値動きが全てであって、思うような動きにならないと手仕舞いを考える。
その時にトランプ大統領が変な関税を持ち出したりして相場が荒れてしまったわけで、今月から始まる米国債の大量償還の対策として手持ち国債を売って金利上昇に備えてる。景気の先行きが不透明というよりも米国経済がリセッション入りするのはほぼ確実との見方が増えたら、株式市場の需給は一気に崩れる可能性があるのは必然だよ。
俺としてはこの2回の暴落相場は、株式市場の長期トレンドを完全に「下落転換したもの」と思ってる。昨日今日は船株が売られたし、日銀会合後メガバンクに大量の売り物が出た。
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確かに株式市場は天井を打ったサインだと思う。新NISAで資産形成を期待してる人には申し訳ないけれど、残念だけど夢は叶わないと思う。
でも・・・とうとう日経CFDは今夜、¥37,000を取ってきたなぁ・・・。マックはコロナ禍以来の売り上げ減だというのにね(苦笑)
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