日本株を読め!【7.29~8.2】底堅く上値を追う可能性も秘めた週
- 2019.07.27
- トレード予想
7月26日(金)日経平均引値 ¥21,658(前週予想¥20,800)日経平均CFD ¥21,663
相場地合い概況
米国では一足早く決算相場入りで、個別企業の決算評価に相場の重点が置かれた。しかし目前にFRB利下げが予定されていることで、相場の下値は堅く、史上最高値から若干の揉み合い相場へと変化した。
一方日本市場は、前週18日に大きく売られたことへの戻り相場となって決算相場へと突入した。
一時休戦の米中対立
米国と中国の貿易問題は、G20での米中会談以降一時的に棚上げになった格好。来年の大統領選を控えたトランプ大統領はFRBで利下げを行って経済の下地を固めてから改めて中国問題に言及したいという意図がある。新たに3500億ドル相当の中国製品に関税をかけるとなると、米国経済に対する深刻な影響が懸念されるために、無闇にカードは切れない。
一方中国は厳しい国内経済に対する対応で、綱渡りを余儀なくされているが、軍事的な圧力を台湾や香港に対しかけ続けている。またファーウェイは、基本的に着々と5Gインフラの整備を続けていて、韓国の5G通信網をいち早く整備したほか、アジアや欧州を中心に米国の意に反して着々と展開している。
利下げ後の展開に焦点
FRBの0.250Pの利下げが市場のコンセンサスとして固まった。恐らくFRBは予想通り利下げを行うと見られ、市場の関心は既に利下げ後の株価動向へと移っている。
米国では債務上限問題で共和党と民主党の合意となったことから、秋のインフラ投資法案を意識した展開となるだろう。米国経済は中国関連で影響は見られるものの、インフラ投資法案復活への期待は高い。
米国ダウ日足チャート・テクニカル
G20後米中貿易戦争が一段落ということで、それを好感してダウは史上最高値を更新し、その後FRB利下げの率を巡る観測から、高値もみ合いで来週の利下げを待つという展開になった。
テクニカルでは、この値位置で揉み合ったことで需給が非常に安定した形になったわけで、ポジティブな情報で容易に上値を獲りに行く展開が可能。
また利下げが目先の材料出尽くしとなった場合でも深押しする要素はチャートからはうかがえない。もちろん、突発的なリスクに対してはそれなりの反応を示すことになるだろうけど、その可能性は現時点では高くはない。
従って25日線が下支えとなって戻り高値を獲る可能性が高いと見る。ここにきてトランプ政権はドル安誘導は行わず、というアナウンスを行ったがこれも相場にはプラスとなるだろう。
日経平均日足チャート・テクニカル
一方の日本市場は、米国以上に米中対立の影響が企業業績に表れると思われ、また日韓対立の影響も無視できないレベルへと発展する可能性が高い。
FRB利下げが0.250Pで落ち着くという観測からドル円は¥108台へ戻し、その分戻りを演じたと見るべきだろう。この戻りによって、かろうじて75日線と25日線はゴールデンクロスを達成したものの、レンジ(¥21,600-¥21,800)を上抜けするかどうかは、現時点では微妙な状況と言える。
来週から本格化する企業決算、そしてサプライズの可能性が否定できない30日の日銀政策決定会合、さらには31日のFRB利下げ、2日の韓国ホワイト国除外の閣議決定によって、相場がどう動くかを見定めるべき段階にある。
米国市場はともかく日本市場はまだ楽観できる状況ではない。
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来週の日米地合い予想
来週は大きなイベントが日米ともに目白押しの週となる。米国では利下げがメインだが、日本では日銀政策決定会合、韓国ホワイト国除外の閣議決定を控え、決算発表本格化と相まって非常に難解な相場展開になることが予想される。
秋の消費税増税を控え、また令和天皇のお披露目もあり、日銀がフォローしてくる可能性は、個人的には十分にあると考えている。
よって難しいとは言え、大きく相場が動くような展開があるとすれば上昇方向で、急落するような場面には成らないと思われる。
8月2日(金)日経平均予想
債務上限問題の合意によって、秋には米国ではインフラ投資法案が合意される公算が高い。従って米国が利下げを「材料出尽くし」とする可能性は、それほど高くはないと思われむしろ上値追いの材料とされるかもしれない。
従って日本市場は、米国追従傾向が高まる確率が高くなるということで、
日経平均株価¥22,000 ドル円¥109.00
と予想して見たがどうだろう。
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