懸念だらけの中、終日ショートカバー:8月6日(火)後場

懸念だらけの中、終日ショートカバー:8月6日(火)後場

日経平均株価¥20,585(▲¥134)

ネガティブな懸念は消えていないが、終日ショートカバーだった日本市場。買いはそう簡単には続かないだろう。

後場の相場概況

この市場は買いがまともに入らないのが分かってる。それは短期筋も同様で、大きく下げたなら買い戻しを入れるのは当然なのかもしれない。先週末、そして昨日と空売り比率は史上最高のレベル。であるなら、寄り付きでGDした今日は絶好の買い戻しタイミングと言うことになる。

がしかし、前場、後場と一貫して買い戻しになった日本市場で、この戻りがはたして明日、明後日の上昇を示唆するかと言えば、はっきりと答えられるアナリストは居ないだろう。

株は買い戻されたが、それは需給の都合ということで、市場を取り巻く懸念は何一つ改善したものはない。

短期筋で今日買い戻せなかった玉を抱えているとすれば、明日はGUするかもしれない。けれど買い戻し一巡となったとき、果たして日本市場に買いが入るだろうか?

そんなことを考えながら後場に臨んでた。

結局大幅GDで¥20,110を付けた日経平均が¥20,585まで戻って終了というのも、いただけない。売れる銘柄があれば、もっとガチガチにポジションを建てたんだが・・・。

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後場の取引とポジション

8316 三井住友 ¥3,616(▲¥69)
空売)¥3,619×4000
空売)¥3,615×2000
空売)¥3,609×3000
空売)¥3,608×2000
買戻)¥3,631×11000(-¥192,000

主力のほとんどの銘柄が後場寄りでGU気配。とりわけ何があったと言うわけではなかったが、引けて改めて短期筋の買い戻しであることが分かった。

結局日本市場は市場の参加者が限定されていて極端に少ないわけで、そうなると下落も上昇も短期筋のポジション次第ということになってしまう。

いずれにしてもGU幅が結構あったので、仕掛け的に見えて買い戻し。こんな相場になってしまう、短期筋ってどういう考えなのか分からんけど。


6954 ファナック ¥17,945(▲¥460)
空売)¥18,075×500
空売)¥18,065×1000
空売)¥18,020×1000
空売)¥18,010×500
買戻)¥18,115×1000(-¥50,000
買戻)¥18,120×700(-¥44,500
買戻)¥18,125×300(-¥34,500
買戻)¥18,145×1000(-¥125,000
空売)¥18,305×2000(変わらず)

ファナックも当然GU気配だったが、あえて(後場寄りでは)買い戻さなかった。値嵩で常に日経平均と連動して動くような銘柄は、決算前後の僅かな期間しか、ファンダメンタルズで動かないんだよね。

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後は需給で短期的に鞘取りしようという動きに使われる。要するに材料がなければ動かないってことなんだろう。つまらんね。


6758 ソニー ¥5,798(△¥27)
空売)¥5,695×1000
空売)¥5,690×2200
空売)¥5,689×2000
空売)¥5,688×4000
空売)¥5,685×2000
空売)¥5,680×2000
買戻)¥5,697×13200(-¥91,400
空売)¥5,785×7000(含み損¥91,000
空売)¥5,786×2000(含み損¥24,000
空売)¥5,788×2000(含み損¥20,000
空売)¥5,791×2000(含み損¥14,000
空売)¥5,792×2000(含み損¥12,000
空売)¥5,798×5000(変わらず)

前場のポジションを担がれて、後場寄りで買い戻し。そしてソニーに的を絞って後場は、売り玉を建てた。結果的にはファナックと2銘柄で売りポジションの持ち越しすることになったが、そうでもしないと今夜、みる気がしないからね。

今回は米国市場と日本市場は少々動きが違うと思う。少なくとも日本市場は韓国という爆弾を抱えてるから、関連銘柄位売っておかないと、という心境。

売り建てする個別材料があるのではない。


本日の収支:(前場・後場合算)+13,100,000


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後場の感想と今夜の米国市場予想

今夜の米国市場も買い戻しが先行する展開になるんじゃないかと思うが、日本市場のような買い戻すだけの相場展開には成らない気がする。

とりあえず、米中は報復合戦となって、米国はいよいよ「為替操作国認定」というカードを切ってきた。しかし、トランプ大統領だって貿易戦争をしかけたものの、税収はほとんど伸びてはいない。

なので、次の一手(インフラ投資法案)のための財源をどこで賄うかという難題に直面している。返す返すもトランプはFRBパウエルを恨んでいるだろう。

さて、懸案の韓国ウォンの動きだが、安値から韓国政府の為替介入によって押し返された水準が1ドル1210ウォンまで。そこから既に1214ウォンまで売られてるので、状況は依然として金融危機水準と言える。

韓国は、まだまだこれからが本当の危機だろう。

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