日本市場は戻りいっぱい!?:2月5日(水)前場

日本市場は戻りいっぱい!?:2月5日(水)前場

日経平均株価 ¥23,350(△¥265)

米国ダウ連れ高に全く納得できず・・・。

前場の相場概況

米国ダウはやはり完全に今回の新型肺炎は「対岸の火事」としか見ていない。なので、▲$600の大陰線をたった2日で埋めてしまうという・・・。もっとも経済指標も良かったので追い風になったのだろう。そういう意味では、ADP雇用統計もあるし週末には雇用統計がでて、これですっかり史上最高値圏、というシナリオだろう。

ならば、▲$600の意味は?と言えば、あれは中国経済に対する懸念だったとしか言いようがない。けれど今回もまた中国は、(自由資本主義ではおきて破りの)株式市場規制を繰り出して、さらには国内的に18兆円の資金供給を簡単にやってしまって、それで安心感がでた、ということなんだろう。

中国が人民元を弄る分には、何をやっても無視する、というのがウォール街のコンセンサスだからね。

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さて、新型肺炎は現時点で感染者数24,506名、死者数492名となって、感染者数が幾分頭打ち感が出てきてる。しかし、何度も書くけど、これはあくまでも中国を含めた各国の当局者の発表値であって、たいして接触ないのにバシバシ感染者が出ている各国の状況を考えると、いかにも中国の発表は曖昧でいい加減。

そこを悪材料出尽くしでスルーしてもいいのか?という感じは全然抜けてこない。日本市場は¥23,500にトライする積りなのかもしれないけれど、恐らく無理だろうというスタンスで相場に臨んでる。

前場の取引とポジション

6752 パナソニック ¥1,208.5(△¥25)
空売平均)¥1,227.5×24000
買戻平均)¥1,204.0×24000(+¥564,000

急騰2日目、利食いが出ると見て勝負に出た。大きなマイナスを何とか少しでも埋めたい、みたいな一か八かの勝負。けど、日本市場のこの強さには違和感があったので、さほどの緊張感はなかった。とりあえずデイトレでもいいので、利食いが欲しかったし。

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6758 ソニー ¥7,727(△¥27)
空売平均)¥7,886×12000
買戻平均)¥7,616×12000(+¥3,240,000

ソニーなんか、パナ以上に緊張バリバリで流石に手が震えた。マウスがカタカタ言ってるし・・・(苦笑)昨日の決算会見で、「中国の新型肺炎の影響を加味しない形での上方修正」と役員が言った一言が効いたね。やはり今回の決算は、大手は新型肺炎の影響を今回の決算では織り込んでいない。

こういうのが本当の一か八かの博打なんだよね。顔が引きつったけど、会心の利食いができた。


8604 野村 ¥546.6(△¥6.6)
空売平均)¥543.1×148000
買戻)¥543.0×148000(+¥14,800
空売平均)¥545.7×77000(含み損¥69,300

75日線割れまで3日連続で利食いになった野村はやはり4日連続は無理だった。けど、需給は悪化したまま。¥550から上は戻り売りがかなりきついと思うので、上がればさらに売り追加してゆくつもり。野村は売りだ。

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6981 村田製作所 ¥6,487(▲¥29)
空売平均)¥6,556×5000
買戻)¥6,460×400(+¥38,400
買戻)¥6,459×1900(+¥184,300
買戻)¥6,458×1100(+¥107,800
買戻)¥6,457×1600(+¥158,400

村田もコンセンサスよりも上とはいえ、今期の業績はあまり良くない。しかも、ソニー同様に新型肺炎を織り込んでいないとすれば、安心して買う、みたいなことが出るはずもない。もう少し玉数をGUで売って勝負すべきだった(1000株しか売りきれなかった)。


6594 日本電産 14,240(△¥315)
空売平均)¥13,963×5000
買戻平均)¥14,180×5000(-¥1,085,000

6954 ファナック ¥20,500(△¥395)
空売平均)¥20,145×2500
買戻)¥20,450×2500(-¥762,500

6301 コマツ 2,417.5(△¥28.5)
空売平均)¥2,412×14800
買戻)¥2,418×14800(-¥88,800

中国経済を見れば業績悪化は目に見えてる銘柄。特にコマツなんかは十分に売りこまれた後なので、これ以上の下げは無理、みたいなレベルでの攻防。電産にしても社長交代で、そういうのは米国市場ならば急騰する場面。なので、やられるのは仕方ない。

けれども、上昇すれば必ず売り返す。一見スルスル行きそうな日本市場だけど、多分買い方の期待は裏切られるはず・・・。

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4661 OLC ¥14,510(△¥180)
空売)¥14,320×1000
空売)¥14,330×1000
買戻)¥14,590×2000(-¥530,000) 

4324 電通 ¥3,650(△¥15)
空売平均)¥3,650×6000
買戻)¥3,655×6000(-¥30,000

動かない銘柄なんで、手仕舞いしておいた。実際OLCの手仕舞いは結構後悔してるけど、また雰囲気が変わってきたら売ればいいか・・・(苦笑)

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4502 武田 ¥4,329(△¥101)
空売平均)¥4,240×2000
買戻)¥4,368×2000(-¥256,000

黒字転換という決算をもう少し良く見れば、こんなに焦ることもなかったと大いに反省してる。シャイアー買収の経費見直しで黒字、みたいな話では、今後武田は売りを狙うよ。どうもシャイアー買収はヤバそうだから。


前場の収支:+¥770,000


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前場の独り言

しかし米国市場ってのは本当に強い動きをするけれど、それと同じように日本市場が動いてもいいのか?っていうことだよ。ブルームバーグでは米国の大口投資家は日本株に強気、と書いているけれど、彼らは押し目では必ず逆張りすることで、莫大な財産を築いている。そういう情報が蔓延してるから、個人投資家は逆張りが大好きだし、実際昨年の相場では逆張り=勝ちパターンははっきりしてる。

けれども、それがアノマリーにように毎回通用するという感覚は、相場では結構危険なんじゃないかと思うね。いつも、投資家を裏切るように株式相場は動く。毎日やってると、本当にザラバなんて、逆目、逆目と行くからね。その理由こそが、パターンにとらわれてるから、予想が外れる。

チャートもそうだけど、最近の相場はチャート解説が本当に通用しないし、教科書も全く役に立たない。本筋というのは、個人が独自に判断して勝負する、その際の相場感覚が勝負を決めてると思う。

そういう意味で、この日本市場の戻りは、個人的には(結果的に)フェイクになるような気がしてるけどね。

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