米雇用統計の信頼性に「?」:7月3日(金)前場

米雇用統計の信頼性に「?」:7月3日(金)前場

日経平均株価 ¥22,220(△¥74)

雇用統計の信頼性に疑問!?480万人増はないだろ?

前場の相場概況

完全にサプライズとなった昨夜の米国雇用統計。300万人増の予想が480万人増となると、本来なら米国株はもっともっとぶっ飛んでもよかったはずだが・・・。

同時に発表された新規失業保険申請件数が減少していないし、失業者数も減っていない。けれども雇用統計がそういう数字を出すというのは、これはもうにわかには信じられないよ。

加えて1日の新型コロナはついに5万人を突破してしまって、州によっては規制がかなり掛かってきてる。テキサスではマスクが義務化され、マイアミでは一部夜間外出禁止令が出た上に、連日のように国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が警告を発している。

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そしてまた2日の感染者数も5万人(計算上)となると、おちおち独立記念日でもなくなってくる。

そんな米国の状況を考えたポジ建てをして週末は持ち越そうと思う。

前場の取引とポジション

6758 ソニー ¥7,524(△¥24)
空売)¥7,539×6000
買戻)¥7,501×6000(+¥228,000

いかにも中途半端な株価の位置なので、ポジションをいつまでも持てないということで朝寄りに手仕舞い。野村がマイナスなので相殺の意味もあった。

ソニーの業績は、本当に未知数の要素が多く、スマホ期待、プレステ期待も期待の域を出ないし、むしろ中国の状況や米中対立を考えると、どうしてもネガティブな発想しか出てこない。買い方も相当悩ましいだろうな。

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7203 トヨタ ¥6,745(▲¥32)
空売)¥6,788×2000(含み益¥86,000
空売)¥6,786×2000(含み益¥82,000
空売)¥6,782×2000(含み益¥74,000

空売)¥6,777×4000(含み益¥128,000

米国の雇用統計が良かったから、自動車が買われる、という発想自体この局面では通用しないかも。すでに月間の販売状況等でおおよその想像はついてる。あとはそのほかの要素、つまり米国の感染状況や中国経済の状況を考える相場になってると思う。

さらにはいま、トヨタが急速に推し進めている事業の見直しや再編で、この窮地を脱することができるか否か・・・。自動車需要は相当に厳しいからね。

なのでこの局面は我慢した。


7270 SUBARU ¥2,248.5(▲¥28.5)
空売平均)¥2,287×15000(含み益¥570,000

一番心配だったのがSUBARUだけど・・・やはり米国の雇用統計よりも新型コロナのほうが、株価変動の要素が大きいということかもしれない。怖かったけど、我慢して恐る恐る板を見ている状態。まぁ、雇用統計では自動車はなかなか買えないだろう。

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7201 日産 ¥392.6(▲¥5.9)
空売平均)¥401.9×60000(含み益¥550,000

寄り付きからの買い上がりを24000株強気で売り足してみた。勝負といえる玉数ではないにしてもかなり根性入れて売ったつもり。

日産は・・・とにかく今は、中国なのよ。武漢が水浸しになってもうすでに一週間。その間、満足に操業できないだろうけど、そういう情報は一切出てこない。そういう部分が怖いところで、決算を開けてみるとグタグタと言い訳が書いてあるんだよなぁ・・・。

とにかく、日産はもう単独では無理だと思う。ホンダとの統合問題も消えてしまったし、第一いまだにルノー傘下ってのも、どうしようもない。10年ぶりの新車種がEVのRVじゃ、話にならん!EVなんかびた一文利益出てないのに・・・。

もうこの企業の経営陣がいかにゴーンに頼っていたか・・・そのゴーンを悪者にして追放してそのあとに一体何が残ったって言うんだ?

何をやってもダメ、というよりも何もやらなかったのがもっとダメ。恰好つけて自動運転なんかに突っ込むだけ突っ込んで新型コロナじゃ運もない。


5108 ブリヂストン ¥3,412(△¥4)
空売)¥3,455×4500(含み益¥193,500
空売)¥3,450×2500(含み益¥95,000
空売)¥3,448×2000(含み益¥72,000

さて自動車を我慢すると決めた以上、またしてもここを売り勝負。なんどか勝たない限り、ここのマイナスは埋まらんしなぁ・・・。翻弄され続けなので一矢も二矢も報いたいところなのよ。

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8604 野村 ¥480.8(△¥2.7)
空売平均)¥480.5×41200
買戻)¥485.0×41200(-¥185,000

こんな地合いになって、今日はメガバンクやら金融やらは、まったく方向感がつかめずに朝寄りロスカット。結果的には我慢してもソニーが上昇しているので同じ結果だったと思うけどね。こういう地合いでの野村は難しい。


前場の収支:-¥40,000


前場の独り言

前場の日本市場はGUしてからまったりと売られ傾向。しかし、なぜ今日あたり日本株がこれほど強いのか、まったくわからないね。米国は経済が良く新型コロナが悲惨な状況。対して日本は正反対で、経済はますます沈没しつつある。そのうえ、感染者数が増え始めたら、ますます経済が危なくなる。

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そこで問題なのが、いま国会が閉会中で機動的な対策が打てないということ。日本は米国と違って新型コロナを無視しても経済を、みたいなことは国民感情が許さないだろうから。だから本当に何度も補正を組んで対応するしかないのにね。

さて、このところあまりに大人しいトランプ大統領。個人的には大統領選挙でまだ勝つ目は十分にあると思っているけれど、何やらこのままでは本当に負けてしまいそうな雰囲気が出てきた。

実際に米中合意は表面上は農産物を買いますよといいつつ、たいして買ってないし合意の金額には到底達しないだろう。つまり、中国は米中合意を使ってトランプの再選阻止に思い切り舵を切ってるのは明白なのよ。

それだけではなくて、米国の新型コロナ感染状況を見て、香港を獲ってしまい思い切り米国を挑発してる。さらには、人種差別反対運動に対しても資金を提供してるといわれるし・・・。トランプ大統領はかなり追い込まれてるのよ。

ちなみになぜ習近平が強硬に香港を奪還したかといえば、HSBCにある個人資産を奪回したかったから、と言われてる。完全に私利私欲の世界なのよ。ちなみにHSBCの(習近平の)資産は米国の圧力で米当局に対し報告されてるからね。

これに対して米国はもしかしたら香港ドルのドルペッグを停止するかも。恐らくその可能性をいま、探っていると思われる。そうなると・・・(あとは妄想してください)。

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