日米株式市場：やはりチャートは大事かも

日経CFDも昨夜は完全に裏目に出て大幅下落してしまったし、そろそろきちんとチャートを見ないと・・・と思いつつ、いろいろ書いてみます。

（ダウ日足チャート）

ダウのチャートで気になるのは、5月10日の高値を戻りで抜けずに6月1日に戻り天井を打ったポイントとそんして今回も8月16日の高値に対して8月30日の戻り高値が届かなかったという、この二つのポイントだね。

昨日の陰線は出来高がそれほど増えていないけれど、75日線は割り込んだ。あとは最近は75日線との乖離が縮小してきてるから、チャートは苦しそうだし、結構簡単に75日線を割り込むんだ。

この状態で来週に臨むのはかなり危険だと思う。いままで滅多になかったのに最近はちょくちょく75日線割れが来る。正直こういう状態でネガティブファクターが重なるとヤバイ！

（S&P500日足チャート）

S&Pに関してはもう強いの一言。25日線割れるとスルスル戻ってしまうし、75日線からの乖離もほぼ一定で来てますよね。今回の日本株のような急激な上昇だと、需給が滅茶苦茶になりがちなので、出来ればこんな上昇がいいなぁ・・・。

ダウと違って迷いがないチャートはさしずめ米国経済の回復通りに右肩上がってる・・・偉大だなぁ。

（NASDAQ日足チャート）

S&Pも恐ろしく強いチャートに違いないけれど、NASDAQは景気敏感だけあって上下動が激しいものになってる。けれどもダウと比較するとハイテクやビッグテックだけあってかなり強い値動きです。これは裏を返すと、本格的に世界レベルの懸念が出てくると、激しく動くことを意味する。

しかし現状は、米国内景気の問題が主題であって影響はそれほどないかもしれないね。昨夜の大陰線は気になるところだけど、来週は異変の起こりやすい週なので、1本では済まない可能性も結構あるし、また米国債10年物金利が跳ねる可能性もかなりあるんで・・・。25日線では止まらないかも。

（日経平均日足チャート）

もう何度見てもこの恐ろしいチャートにはただただ呆れるしかないね。9本連続の陽線、8連騰のあと1日休んで上抜けと、こんなとんでもない日足に指数がなるとは・・・誰にも想像すらできなかったと思う。

こうなって、評論家の中には「日本株は強いと言ってたじゃないですか！」と強烈な後付けをかましてくる人もいるけれど、もしそうだとしたってこれほどの上昇を予想できたはずがない。だから、まさに昨日の時点でも、予想外の展開だからこそ、まだ上があると思った俺みたいな（無茶な）投資家もいるんですよね。

ただ、昨夜の日経CFDは外資がビビッて投げてきちゃいましたから・・・。

（日経平均CFD日足チャート）

これは日経CFDの日足チャートですけど、この4日間、完全に行き詰まりになっていて行き詰まり線連発なんですね。現物の日経平均は高値もみ合いから上放れしてきた！という形なのに、昨夜、それを真っ向から否定されてしまった・・・。

ということは外資にとって、もう日経平均の上昇は終わってたってことなのかも・・・。

来週はキツい展開！？

非常に嫌な感じで週末の取引と終えた米国市場だけど、これはちょっと来るね。特に来週は9月14日CPI（8月消費者物価指数）、9月17日MSQというイベントが控えていて、まずCPIは高止まりのママで年内早期テーパリング懸念が再燃する可能性が高く、また現状の景気状況からするとMSQは下狙いで来る可能性が高い。

FOMCは9月22日なので、その辺までは今回はちょっと米国市場は軟調な日々が続く可能性が高いと見る。となると・・・

昨日ビビッて売りが先行した日経CFDだけども、CME先物に売りが出ると同じように動くわけで、いよいよ現物の日経平均も調整モード入りになるんじゃないかな。

月曜は寄り付き前から気配が切り下がるだろうし、結構な大ヤラレでスタートする俺だけど、気合を入れてドテンしようと・・・土曜の時点での覚悟ですわ。