中国進出の日本企業に激震!世界の大変動が始まるのか!?

中国進出の日本企業に激震!世界の大変動が始まるのか!?

いよいよ中国が日米企業に対し牙を剝きだした!?米国がファーウェイを筆頭に中国の情報通信企業に対して、各種排除法で締め出し、日本もそれに追従したことに対し、ある種報復的な措置をオフィス機器メーカーに課すことが明らかになった。

複合機と言えば、米国ではHPやゼロックス、そして日本ではキヤノン富士フイルム(ゼロックス日本法人をを子会社化した)、リコーコニカミノルタエプソンブラザーといったメーカーがひしめいている。白物家電を中国企業に席捲された次はオフィス機器メーカーをあからさまにターゲットにして、事実上報復的な締め付けを行うということだろう。

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中国は「市場開放や資本の自由化」といった名目で中国国内に海外企業を誘致し、それがために「中国は世界の工場」と言われていたわけだが、こうした措置に出ることは時間の問題だった。「事実上の技術強制移転だ」などと今頃騒いでも後の祭り!中国とはそういう国家であることは十分に指摘されていたわけで、にもかかわらず中国にどっぷりと突っ込んだままの企業群と言うことになるだろうね。

今頃、これら企業は大騒ぎだろうけど、問題はオフィス機器メーカーだけではなく、中国で生産を行っているすべての企業、すべての業種に対し、同様の措置を講じる可能性を全く否定できなくなったということだ!そもそも、中国進出を測った企業は、中国国内に現地法人を立ち上げるわけだが、その際の出資比率はほぼ例外なく49対51で中国支配下に置かれているわけで、さらに一定以上の規模では社内に中国共産党支部の設置が義務付けられて法的には企業の支配権を握られることになる。

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なので今回のような措置を中国政府命令で行うとしても何ら不思議ではなく、これこそが最大の中国リスクであったはず・・・。それでも従来は技術を盗み、人材を盗んで、自国企業の育成を行ってきたわけだが、それをあからさまに進出企業に対し行うというのは、言い換えれば完全に日米に対し喧嘩(対立軸)を仕掛けてきたと言える。

そして非常に気になるのは、ロシアが日本出資プロジェクトであるサハリン2を大統領命令で強制接収したのと同時期であるという点だ。この週末はとにかく資源を巡る危機感を大いに感じたことで記事を書いてきたけれど、このニュースでいよいよロシアと中国が西側先進国に対し喧嘩を売ってきたということ。そいて特に日本企業の場合には基幹産業である自動車を人質に取られたようなものだ。

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折しも日本は参院選の真っ最中で、本当に危機感のない陳腐な議論が行われている最中に、肝心かなめのエネルギーとお家芸とも言えるオフィス機器分野が危機的状況に突入したわけで、軍事的・領土的な脅威とともに、経済的な危機が一気に表面化したことになる。

中国に進出しているすべての日系企業は、非常な危機感を感じているのだろうが、もはや手遅れの観が否めない。恐らく週明けの日本市場に激震が走るだろうし、また反応しないほど危機感がないとすれば、もはや日本企業は壊滅的な打撃を受けるかもしれない。

いよいよ、ロシアと中国が本気で日米欧の資本主義との対立軸を作ろうとしている!いよいよ世界の大変動が始まるかもしれない。