ザラ場の値動きが難しい!?10月前半相場
- 2023.09.30
- トレード雑感
9月が終わりいよいよ来週からは10月相場になるわけだが、昨夜の米国市場の動きは、案の定、という感じで上昇分はすべて吐き出してダウ、S&Pはマイナスに沈んだ。理由は簡単で、PCEがほぼ予想通りの数字が出て中立だったことに加えて、1日からの政府機関停止、UAWのストライキの拡大が決定的になるにつれて、悲観的なセンチメントに傾いたということだ。
このことは昨日の大引けのブログでも予想してた事。
「さて大引け後、というか日本株がショートカバーされ始めたころから米国ダウCFDのグイグイと上昇し始めた。ということは明らかに今夜のPCEには買い向かうといういつものパターンに入ったってこと。
これはもう大引け間際の10分間でだいたい察しがつくわけだけど、でも今回はそれが通用するか否か、結構疑問だと思ってる。なので、売り玉の手仕舞いはしても買い向かうようなことは全く考えなかった。
俺は多分、戻っても全値溶かしとなってしまうような気がするし、下手をすればマイナスにもなりかねないんじゃ?と思ってる。とにかくPCEだけで買い向かうのは、無理筋に見えるんだよね。」
雑感彼是でこんなお気楽な感じで書いたけれど、結果として大引け間際に買う向かった上げ幅を全溶かしした。半期の区切りでもあるので、ファンドのリバランスが日経225入れ替えなどもあって、ポジション調整が権利落ち後に強く出たのだろうと思うけど、それにしても、ショートカバーが出過ぎだった。
さて問題は、10月以降の日米株式市場の動き。
これもちょっと書いたけれど、日米株価の動きに関してはほぼほぼ連動している。けれども株価水準という見方をすれば日経平均が最も高く、ダウが最下位となっている。
そんなことはこんな単純なグラフを見れば誰でも分かることだけど、後は米国市場と日本市場で10月以降のどんなシナリオを想定するのかで投資スタンスは決まる。長物(ロング)は別にしても短期投資ではせめて半月くらいは想定しておく必要がある。たとえその通りにならなくても、その時には想定と現実の乖離を考えればいいわけだから。
それで、上の株価比較は、青(日経平均)緑(NASDAQ)紫(S&P500)赤(ダウ)だけど、日経平均はNASDAQとほぼ連動して上昇してきたのが分かる。こうしてみると日経平均と米国市場の差は、やはり円安と米国金利上昇と言うことに尽きる。
と言うことは日本株の上昇要因と言うのは「円安による業績期待」だから、今後ドル円が現行水準を維持すれば¥31,000を割ることはまずないと、少なくとも投資家やアナリストは考えてるだろう。
基本的にはそれでいいのだろうけど、でも10月前半は株式市場は凄く予想できないような動き方をすると思うんだよ。それは米国市場の影響がより強くなるかもしれないという事と、やはり¥150をドル円が超えてくれば介入があるということで、上値が凄く限定的になるのが見えてるから。世界経済の未知数が多い中でこの水準からロングする投資家は完全に少数派のはずなので、ここは株価を下げたい局面だと思う。
なので変な下げ方をされる局面が来週、再来週あたりは出てくるんじゃないかな。それと織り込まれていないリスクが日本株には結構ある。例えば中国リスクなんかは、まだまだのような気がするし。けど反面、変な上げ方もあるかも。ドル円が¥150を試しに行くプロセスがくれば・・・。それと海外勢の買戻しもあると思うし。
要するに上げも下げも、変なタイミングで変な時に起こる厄介な相場という意味です。なのでザラ場の値動きには特に注意が必要だと。デイトレは火傷に特に注意って感じ。寄り付きはいいとしてもザラ場の値動きだよね。
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