今の株式市場に潜む途方もないリスク

今の株式市場に潜む途方もないリスク

米雇用統計が週末に発表になったけれど、なんというか相変わらずの数字で満たされていた。雇用者数は増えたのに失業率が上昇・・・これだけで普通は「どうして?」と感じるはず。米国の有名大企業はみなリストラの嵐になっているのだが、雇用者数は増加する。正規社員を切り非正規を増やすから、と単純に考えればいいという事でもなさそう。けど修正された1月の雇用者数は大幅に増えてたりするからなおのことややこしくなる。

ということで、雇用統計で米国景気を判断するのは、結局あまり有効とは言えないというか、雇用統計の数字はあまり信用できないというのが結論だね。最近はこの問題についてYOUTUBEでも話題にする人が増えたけれど、でも雇用統計の数字がインチキだ、みたいな動画を出しても今となってはあまり意味がないと思うけどね。

それよりも主要企業のトップや有名投資家達が、保有株を売りまくったことの方が問題なんだと思う。だって当事者が、今の株価はバブルだと思っている証だから。バブルと言う意味は株価が行き過ぎているという意味で、少なくとも現場の肌感覚でそう感じているのは否定できないだろう。

バフェットが日本株を買ったと言っても商社株だけで、他には手を出したという話は聞かないし、ジムロジャースなんかは全部(ほとんど持ち株を)売ったということだしね。そんな米国株や世界株のETFを何故か新NISAで買う日本人・・・。ババ抜きが始まっても売らないのだろうけどね。株式投資において過去の推移が重要と考えるならば、これから先も順調に米国株は上昇を続けるという考え方も出来る。けれど、大口投資家や大企業のトップが持ち株を処分する理由だって考えないといけないんじゃないか?だって彼らは誰よりも株式投資で成功してきたわけだから。そのキャリアをもっと見るべきで、彼らの投資行動を参考にすべきなんじゃないかと思ったりね。

Advertisement
Advertisement

個人的な考えだけど、今の米国市場には大きなリスクが隠れてるような気がするんだよ。そのリスクは有名投資家にとっても企業トップにとっても漠然としたものなんじゃないか?って思う。確かなことなど分かってないだろうけど、彼らの所謂「勘」「相場観」というのが根拠なのかもしれない。でもそれは自らのポジションを閉じたり自社の持ち株を処分するには十分なもの・・・そう考えて間違いないと踏んでるんだけどね。

ここに来て、市場の支配が高まってきて、「新型コロナ」なんて言うパンデミックが発生し、その後今度は「ウクライナ戦争」や「イスラエルーハマス紛争」が起こった。なんだこれ?いままで世界中、そんな想定はなかったし、誰も予期していなかったこと。そういうことが実際に起こって、世界は大きく揺らいでる。けれども、あり得ないほどタイムリーにワクチンが供給されたり、兵器の大量消費が起こったり・・・。ちょっと前だったら地球温暖化で大騒ぎして再生可能エネとか持続可能な社会とか、言い始めたけど、太陽光や風力と言う発電で環境を壊しただけ。

ということで、やってることがなぜか即座に商売に直結するようなことばかりだ。そもそも新型コロナ殺傷から僅か1年でワクチンが大量生産されるなんて、絶対にありえないことまで起こる有様。そうした社会の混乱の果てにあるものは、エスカレートしたジャブジャブの金融緩和・・・。これだけジャブジャブにすれば、実質的な貨幣価値はどんどん安くなっているからインフレになって当然。ドルを基軸通貨とした変動相場制だから、グローバル化が進んでいることでこの程度のインフレで済んでるだけ。株価が高くなるのは当然の事なんだろうけどね。

それでも有名投資家達は、貨幣価値が劣化することを分かっていて敢えて現金化に舵を切ってる・・・。勿論、素人の俺にはその真意は、彼是想像するしかないけれど、やはりどう考えても何かリスクがあるんだろう。彼らは決してそのことを口にはしないだろうけどね。生成AIなんて気持ちのいいものじゃないしね。

なんか、そんなことを考えてしまうんだ。

Advertisement