イスラエルの攻撃は通告済みの出来レース:4月19日(金)後場

イスラエルの攻撃は通告済みの出来レース:4月19日(金)後場

日経平均株価 ¥37,068(▲¥1,011)

イスラエルのイラン攻撃は出来レースと市場は判断した!?

後場の相場概況

確かに前場のイスラエルがイラン本土を攻撃というニュースは、日本市場を動揺させるに十分だったと思うし、米国市場のCFDもそれなりに下に突っ込むことになったけどね。でも、株式市場は、最初から「出来エース」であることが分かっていたと見えて、買い一巡後は、売りに転換したね。

そもそも今日の株式市場の下落というのは、この攻撃云々の前からのもの。TSMCが今期の半導体予測の下方修正なんかを出したから、それを嫌気して下げたという感じだったので、イスラエルとはあまり関係なく弱い地合いだった。そこに、攻撃のニュースが一部で出て、確認作業をしながら売られたというのが正しかったかも。でも蓋を開けてみると攻撃とは言えないほどの小規模なものだったことが分かると、後場は一斉に買いスタートになった。

本当に週末にきてドタバタを演じたけれど、それを抜きにして、というかもちろんドタバタの影響もあると思うんだけど、米国市場の需給が悪すぎる!株式に対してあり得ないほども買いポジションを積んでいることがそもそもの原因。そこにパウエル議長の利下げに対する弱気なコメントが拍車をかけることになったし、10年物国債金利、そして2年物国債金利の上昇を嫌気した売りによって、高値から崩れるような相場になった昨夜。

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普通に考えてそういう値動きになると、ちょっとポジションを縮小しないといけない大口がワンサカと出てくるはず。そこが一番怖いというかね、ポジションを撒き戻されてしまうと、理由のない下落が出始める。市場参加者はもちろん、売り要因を探すだろうけど、それが見当たらないと焦る。

焦るから冷静な買いを入れられず、恐怖から売りで追従するようになる。その連鎖が起きると、ブラックマンデーのようなことになってしまうんだろうと思う。米国市場のCFDはイスラエルで下げた分を取り戻しにかかってるけど、このところの問題は、ザラ場になってから。CFDや先物を弄りまくってた短期筋は悪戦苦闘してるだろうしね。

この需給じゃ、上は見れないなぁ・・・。

後場の取引とポジション

1570 日経レバ ¥25,960(▲¥1,425)
空売)¥26,198×3240(含み益¥770,000
ザラ場で原油やINPEXの動きを見ていたならば、イスラエルの攻撃は本当でも、被害を出さない出来レースと判断すべきだったかも。それでも、今の相場は、例えば日経平均が¥36,733まで下げたということが結構重要で、そのプロセスで買い残をぶん投げたか、またはさらに買い足したかによって大きく変わってくる。米国市場の需給が最悪に近い状態の時だけに、売り玉を畳むことはできなかった。

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1605 INPEX ¥2,490.5(△¥117.5)
買)¥2,410.0×10000
買)¥2,400.0×4000
買)¥2,399.5×2100
買)¥2,399.0×2000
買)¥2,398.5×800
買)¥2,398×12100
売)¥2,486.5×31000(+¥2,609,950

1699 原油先物 ¥452.5(△¥6.7)
買平均)¥451.2×87000
売)¥456.0×27000(+¥130,000
売)¥455.2×10000(+¥40,000
売)¥454.0×10000(+¥28,000
売)¥453.2×20000(+¥40,000
売)¥453.0×1780(+¥2,000
売)¥452.9×18220(+¥30,000

今回のイスラエルの攻撃によって中東戦争に発展するとは、市場参加者は思っていないだろう。それは昨日までのWTI原油の動きを見ても明らかだし、明確に原油需要の減少の方向で投機筋は動いていた。なので、今日の出来事で急騰はしたけれど、行って来いになる可能性を見たので、INPEXは後場寄りGDで、先物は寄りから原油価格を睨みながらの売りで手仕舞いした。何度やっても先物で獲れないのはメチャクチャ悔しいけれど、またやっちゃったと言う感じ。懲りないアホだからね。


8306 三菱UFJ ¥1,500.0(▲¥17)
空売)¥1,505.0×10000(含み益¥50,000
空売)¥1,504.5×10000(含み益¥45,000
空売)¥1,504.0×10000(含み益¥40,000
空売)¥1,503.5×10000(含み益¥35,000
空売)¥1,503.0×10000(含み益¥30,000
メガバンクを売っておくというのは、多分この局面ではナシなんだろうと、引けた後に思っても遅いわな。まぁ、手を出してしまったものは仕方ない。




9984 SBG ¥7,648(▲¥228)
空売)¥7,700×4000
空売)¥7,655×1000
空売)¥7,644×1000
買戻)¥7,549×6000(+¥805,000
空売)¥7,648×4000(変わらず)

8035 東京エレクトロン ¥33,530(▲¥3,210)
空売)¥34,470×400
空売)¥34,380×400
空売)¥34,360×400
空売)¥34,340×600
買戻)¥34,070×1800(+¥562,000
空売)¥33,960×1000(含み益¥430,000
空売)¥33,530×500(変わらず)

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6857 アドバンテスト ¥5,484(▲¥251)
空売)¥5,550×2000
空売)¥5,537×1000
空売)¥5,531×2000
空売)¥5,530×2000
買戻)¥5,460×7000(+¥539,000
空売)¥5,521×2000(含み益¥74,000
空売)¥5,510×1000(含み益¥26,000
空売)¥5,506×1000(含み益¥22,000
空売)¥5,505×1000(含み益¥21,000
空売)¥5,501×1000(含み益¥17,000
空売)¥5,500×1000(含み益¥16,000
空売)¥5,499×1000(含み益¥15,000) 

7735 スクリーン ¥16,810(▲¥1,255)
空売)¥17,385×500
空売)¥17,380×500
空売)¥17,375×500
空売)¥17,350×500
買戻)¥16,460×2000(+¥1,825,000
空売)¥16,810×3000(変わらず)

7063 信越化学 ¥6,129(▲¥270)
売)¥6,254×4000
空売)¥6,229×4000
買戻)¥6,061×8000(+¥1,444,000
空売)¥6,151×4000(含み益¥88,000
空売)¥6,129×4000(変わらず) 

6146 ディスコ ¥49,800(▲¥4,330)
空売)¥52,200×500
空売)¥52,180×500
買戻)¥49,750×1000(+¥2,440,000
空売)¥50,000×1000(含み益¥200,000

概況でも書いた通り、米国大口の買いポジ賞は異常なくらいに膨れ上がっていて、来週のマグニフィセント7の内5社の決算に対しての警戒感は半端ないと思うんだよね。そのハイレバ資金の多くはハイテクに集中的に投資されてる。日本市場の動きを見ても、日本市場でヘッジしなくちゃ、というマインドが滲んでるように感じるしね。それが、ここ数日の米国市場のザラ場の弱さの理由なんだと思う。

なので、今夜も戻りそうな感じだし、実際例によって日本市場の引け後にはCFDが大きく戻ってきてる。でも、来週に買い向かって勝負するとは思えない。水原一平じゃあるまいし、プッシュ・プッシュでやってたらギャンブルになっちゃうからね。

もちろん半導体関連を持ち越すのは、勝ち目は薄いと覚悟はしているけれど、嵌ったときの値幅はでかいはず。個人的には来週月曜が「ブラックマンデー」になる可能性を見てるから。

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本日の収支(前場・後場合算):+¥9,610,000


雑感彼是

さて、今度はイランの番になった。再度報復をするか否かは、今の時点では読めないけれど、イランとてイスラム・シーア派の総本山のような振る舞いをしてて、ハメネイ師はシーア派の最高権力者だから、いずれにしても面子を一番に考えるんじゃないかな。

国内に相当に不満が鬱積しているのは、イスラエルと同じで、イラン政府は必至で今回のイスラエル攻撃に関する国内報道を制限しているらしい。要は、国民感情を抑え込もうとしてるわけで、成功すれば下手な報復攻撃はやらなくて済む。そのかわりヒズボラとフーシを動員してこれまで以上に執拗にイスラエルを攻撃させるだろう。

でも、そうはいかなかった場合、例えばイラン革命防衛隊の中に司令官を殺害されたことでくすぶってるうっ憤をハメネイ師が抑え込めなければ、自身の地位が怪しくなってくる。そもそもイランの国軍(正規軍)が信用できないから革命防衛隊を作ったわけで、ハメネイとしては、革命防衛隊の機嫌を損ねるわけにはいかないからね。

だからこっそりと弾道ミサイルで再報復する、ということもあり得る話じゃないかな。そんな状況で週末をむかえるわけで、何かあったら来週月曜に撃沈しかねない。そういう意味では保険のようなものだな。

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