株・デイトレで勝つためのシンプルな20分間ルーチン

株・デイトレで勝つためのシンプルな20分間ルーチン

デイトレ・・・、取引時間中の値動きを予測してポジションを建てて値幅を取ることですね。銘柄の日中の値動きは、短期筋や証券ディーラーの資金によるところが大きいですから、まずはプロ達がこの相場の地合いをどう認識しているかに影響されます。

そうした、短期資金の地合い対するスタンスを確認することが、値動きの傾向を掴む上で大切な条件になってきます。デイトレの戦いは相場が寄り付く前に始まっています。

デイトレで勝つためのシンプルな20分間ルーチン

 

デイトレーダーにとって、相場が寄り付く前に最低限チェックしておくべきことがあります。

デイトレでは日中の値動きの前提となる投資家のセンチメントの確認や地合いの把握が必須となりますが、短期投資のポジション建てのタイミングを計る上でも欠かせないのが情報収集のルーチン化です。

大事なのは、寄り付きの直前まで決め打ちをしないこと。特にデイトレでは先入観を持たずに判断して、値動きを予想することです。

そのために毎日欠かすことのないシンプルな20分間のルーチンです。

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相場の前後の地合いを読む:約10分間

何と言っても朝寄り前の30分間は、デイトレーダーにとって勝負を決める貴重な時間です。なぜなら、デイトレードの成否はポジション建ての位置にあるからで、そのために値動きを予想する手掛かり満載の時間帯だからです。

寄り付きから乗れるのか、数分後の落ち着きを待って乗るのか、上値追いを買うのか、寄り付き後の下落を売るのか、この判断がデイトレードの勝負処になるからです。

1)米国市場の動向をチェック

米国ダウ、ナスダック、S&P500の三指数、そしてダウ引け後のCFDの動きをチェックして、米系投資家のスタンスを確認します。

2)日経平均CFDの動をチェック

日経平均先物、日経平均CFDの動きで日本市場の地合い確認します。日経平均はCFDとほぼ連動した状態で寄りつこうとします。

3)先物の手口をチェック

昨夜の日経平均先物のポジションを確認して起きます。基本的に買い方は売り圧力、売り方は買い圧力と考えて、日中の値動きに当たりをつけておきます(特定証券のポジションの変化を継続的に追いかけると有効です)。

 

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4)為替(ドル円)チェック

輸出企業の値動きを想定するためにドル円を確認します。

5)米国債金利チェック

メガバンク、生損保等金融系銘柄の値動きを想定するために米国債10年もの金利を確認します。

6)SOX、VIX、WTI原油チェック

半導体関連銘柄、資源関連銘柄の値動きを想定するために確認します。またVIX(恐怖指数)のレベルや動きは日中のボラティリティを想定するために確認します。

 

 

朝寄りの気配を読む:約5分間

1)~6)でチェックした地合いに基づいて、各銘柄がどのような気配になっているのかを確認します。各セクター別にピックアップしておいた225主力銘柄の板状況を見ることで、最終的に地合いを確認してゆきます。まちまちの気配の場合は寄り付きからのポジション建ては避けます。

地合いに合わせた銘柄を選ぶ

地合いを確認後、勝負銘柄を選定します。このときに、複数銘柄をピックアップして置くとともに、買いと空売りの両面で、値動きを終える状態を用意しておきます。

主力銘柄の気配確認

寄り付き2分前からは主力銘柄の気配の変化を確認します。同時にどのタイミングでポジションを建てるかを決めます。

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後場寄りの気配を読む:約5分間

日本市場では12時5分から後場の板状況が表示されますが、前場の引け値からギャップが出る場合も多く、再度1)~2)、4)~6)の順で地合いを確認しておきます。

その上で海外短期筋や証券トレーダー等が後場のどのタイミングで前場のポジションを解消してくるかを想定します。

大引け前の値動きを読む

直接デイトレードには関係しない場合が多いと思いますが、大引け前の値動きは相場全体に対する投資家のセンチメントが最も良く現れる時間帯です。建て玉がある場合には、この値動きを見ながら持ち越すことも想定に入れます。

個別銘柄の値動きは必ずセンチメントの影響を受ける

デイトレードでこうした地合いをチェックするルーチンが必須なのは、相場全体はもちろんのこと、個別銘柄といえども必ずセンチメントの影響を受けた値動きになるためです。

言いかえれば地合いの変化に応じて、投資家のセンチメントが変化することを前提条件として値動きを予想することが、デイトレの決め手になるということですね。

単純にテクニカルだけで勝てるような、提案も良く見かけますが、日中の値動きになるとテクニカルの要素は薄れてきます。デイトレードでの値動きはセンチメントそのものです。

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銘柄別の戦略で利幅を上積み

とはいえ、地合いによっては主力が買われる(売られる)けれども、中・小型株は主力の値動きと連動しないこともあります。または、その逆のこともあるわけです。

つまり市場の値動きを支える短期資金にはある程度限りがあるわけで、すべて一様の動きをするわけではありませんね。

重要なのは日々のトレードの中で、どの市場に、どのセクターに資金が集中しているのかを見極めることだと思います。

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また、日経平均株価を誘導するのは、指数寄与度の高い銘柄の値動きですから、そうした観点から銘柄を捉えることで、デイトレを有利に展開できることも視野に入れておくべきです。

まとめ

地合いの変化や投資家のセンチメントの影響を受けやすいデイトレードでは、単純なテクニカル手法で勝つことは難しいと思います。

場中の値動きは海外短期筋や証券トレーダーのセンチメントに依存する部分が多いために、デイトレする個人投資家にとって、市場の地合いを把握したうえで行動することが必須と言えます。

そのためには相場が寄り付く前の地合いのチェックをルーチン化することが有効です。

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