令和相場の出鼻を挫いたトランプ発言

令和相場の出鼻を挫いたトランプ発言

10連休の最終日に思わぬ出来事が勃発した。順調に推移していると思われた米中交渉は、実は中国が煮え切らない態度で米国の要求をはぐらかすような展開になっていたということだね。

明日から令和相場が始まるけれど、日本市場は連休中の株高を帳消しにされてなお、下値を追いかけなくてはならないような状況に追い込まれてます。

買い方の失望を誘う下落局面

10連休の9日間、順調に上値を追っていた日経平均CFDは、最後の最後で買い方にとっては「胃が痛くなるような展開」だよね。

結果的には連休前にポジションを解消しておいた個人投資家は正解、連休前の相場つきから買いポジションで勝負したら負けで、売り建てポジションならラッキーと言うこと。

ただし、(個人的には)流石にあの連休前の相場つきでは売り建てはできなかった。

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センチメントの変化を読まなきゃ・・・

こうなってくると、米国市場が高い位置であっただけに、厳しい反応になるんじゃないかな。北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射したり、ファーウェイの絶好調ぶりが記事で出てきたり、と波乱の要素はあった。けれど、今回トランプ発言を受けた中国政府の反応はどうだ?

中国は米中協議の最中に、着々と欧州を中心に5Gやら一帯一路に関する交渉を積み重ねていた。財政難のイタリアがまず一帯一路で陥落したのを皮切りに、気がつくと米国に呼応してファーウェイを排除する国は完全に少数派となっていて、EUは「ファーウェイを排除せず」と決定し、イギリスはもっと積極的に「ファーウェイを受け入れる」とした。

こうした状況の変化が、中国政府を強気にしたことは間違いなく、そのことがトランプ大統領に分かったのだろう。

しかし株式市場となるといかにも複雑で、少なくとも米国市場に連動する日本市場はセンチメントの変化によって、厳しい展開になるのは避けられない。

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買い方の失望と決算の見方が変わるという空気

連休明けの日本市場はやはり、持ち越した個人投資家の嫌気売りで始まるはず。けれど読まなくてはならない本筋は欧米系の投資銀行やヘッジファンドが、今回のトランプ発言をどう考えるかだろう。

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トランプ発言を受けて政権の重要ポストはまちまちな発言をしているということ。つまり、今回のツイートはトランプ大統領の独断の可能性が高いとみて、わりかし慎重になる可能性もある。撤回もあり得なくはない。

けれども、10日に現実に関税の引き上げが発動されると、相場の足腰が立たなくなるかもしれない。

そういう状況で、明日以降の主力企業の決算をどう見るか?が日本市場のポイントになる。なので、何銘柄か今夜のうちに当たりをつけておくべきと思う。もちろん、勝負は空売りだよね。

短期投資は楽観できないのが金融相場

個人的な意見としては、今後の展開を予想して記事を書いておいた。

この時期、あまりに楽観し過ぎてた株式市場が、いよいよ厳しい局面に直面したわけだよ。本当に金融相場は怖い。無闇な楽観相場はこういうことが普通に起きる。

5月相場は米国では「セル・イン・メイ」なんて言われてるけど、油断できないのは負の回転が始まってしまうこと。行き過ぎと思われるかもしれないけど、クリスマス暴落のような展開も一応は想定しておくべきだと思う。

逆張りの好きな個人投資家も多いと思うけど、5月相場は慎重に行った方がいい。

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