令和相場：連休明けの株式市場の予想はほぼ的中

こうなるのが楽観相場の運命なのかもしれない。連休明けの令和相場は米中交渉が暗礁に乗り上げて大幅下落。さらにセンチメントは回復せずに続落模様となっている。

株修羅の道でも再三、この本家に移っても連休中～連休明けの相場に関する記事を書いてきたけれど、結果的にはほぼ的中といってもいいと思う。

株式市場の下落は偶然？それとも必然？

もちろん、私も連休中はなんとかなるかな？と思っていた。何とかなる、どころか株価は堅調に上昇していたし、米国ダウが押しても日経平均CFDは押さなかった。凄く強い動きをしていたから、これは海外勢が連休前に買いポジションを急増させたから、と感じてた。

4月は大幅買い越しになったから、そう簡単にはCFDを下げさせたくないということだろう。

ところが、最終日の6日になっていきなり崩れたね。

それで改めて金融相場は怖いと思った。思い返すとあの3月、4月の楽観は何だったんだろう？ってこと。特に4月に入ると毎日のように「過度の楽観」とブログに書いてたよね。

取引をやってても、もう付いていけないと何度も感じながら最後はポジション建てられなくなってたしね。

今になって思えば、確かに予想が当たったと自慢できるような話じゃない。もう偶然も偶然で、トランプ大統領がツイートしなかったら、こうはなっていないから。けれども、個人的な感覚では、こうなって当然、というものがある。

そういう危険な香りが漂ってたよ。でももう少し先かな？と思ってたんでポジションを建てる気にもなれなかった。

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

新ココム【ECRA】米国の厳しい中国戦略が始まる

https://kabusyurahonnke.com/post-277

現在米国と中国は貿易、知的財産権、資本の自由化を巡る交渉の最中にあります。昨年から米国は貿易赤字削減の大義名分の下、中国に対し厳しい関税を課し、中国もまた報復関税を導入し、深刻な対立になりました。2018年10月4日、米国のペンス副大統領は米国の対中政策に関する歴史的な演説をワシントンのシンクタンクであるハドソン研究所で行いました。その内容は経済的な宣戦布告とも言える非常に厳しいもので、この演説を起点として米国株式市場は上昇トレンドを終了し、リーマンショックと同規模のクリスマス暴落を演じました。米中...

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

日本市場は疑心暗鬼だが１０連休中の海外市場は荒れない？

https://kabusyurahonnke.com/post-258

4月22日（月）の日本市場はまさに閑散市場という言葉が当てはまりました。東証１部の売買代金は1兆6千億円台と2017年12月以来、1年4ヵ月ぶりの低調さでした。間もなく平成も終わり即位の礼とともに令和が始まるけれど、株式市場も祝賀ムードがもう少し盛り上がってもいい気がします。10連休中の注目イベント 日本経済新聞ウエブサイトより引用連休中の海外重要イベントとしては、４月30日・5月1日の日程で米国FOMCがあります。ここでは新たな動きは見られずにほぼハト派的な内容と見られるために株式市場が大きく影響を受けるとは...

株式投資では結果がすべて

偶然にしろ必然にしろ、結果として厳しい下げ局面から令和相場は始まってしまった。こうなるのは如何に今の相場が、センチメントの比重が高いか、の証明でもある。

金融相場はセンチメントの変化に振らされる！

それが金融相場なんだと思うし、師匠にもそのことは十分に教えられた。

「政策の転換点は要注意です。必ずセンチメントが変わりますから」

思えば昨年10月のペンス副大統領演説で世界の株式市場のトレンドがものの見事に転換してしまった。その後年末株高の期待も空しく相場はクリスマス暴落へと突き進んだ。

ところがFRBが利上げ停止を年明けに発表すると、暴落を打ち消すほどの上昇トレンドに転換してそれが約4ヵ月間も続いたわけだ。

なんというか、これほどはっきりと政策によってセンチメントが転換するのを見たことなかったからね。

結果をどう受け止めるか？

短期投資では少なくとも勝負はついたと思う。中期で構えるならまだ分からない。センチメントだろうと（決算発表のように）ファンダメンタルズだろうと、結果がすべてなのが株式投資だから。どんな理由や原因で上下しようとも、極論を言えばそれはどうでもいいことなのかもしれない。

ただ、短期投資でロスカットするなら7日の朝、さっさとやてポジションを変えるくらいの素早さが必要だね。それで売り勝負するなら十分に勝算が立つ。

中期で見るならやはり消費税増税延期ってのがある可能性が高いんで、思案何処となる。利食いできるなら、さっさとやって20日前後を狙って見るのもいい作戦だと思う。GDP1次速報が出た後の相場の反応を見てからだね。

いずれにしても黙って見ている相場じゃないと思う。

テクニカルに従って粛々と取引

こういうときに利益は積んでおきたいところ。

相場が上手いか下手かの差が出る場面なので、普段のテクニックがものを言ってくる。実戦で試されるってことだ。

明日から抜ける場面では抜いて行くべき。もしもザラバに張り付けないなら（大部分はそうなんだろうけど）、明日のGDで売り建てるのはかなりリスクが高いと思うので、あと一週間くらい、押し目をじっくり待つ方がいいと思う。

こんな地合いで威力を発揮するテクニック

今回のような場面の苦渋を舐めてる投資家も多いと思うんだよ。ポジションから損失が出るのは仕方ないと思うし、米中交渉に関してはあの連中（ムニューシン、ライトハイザー、クドロー）が勝手にいろいろ言って市場を煽ってたわけだから腹が立つよね。

けれども正直、こんなことは株をやってると日常茶飯。だから、取り返せばいいだけのこと。