大きく動き始めた株式市場
- 2021.06.20
- トレード予想
手術前、前週金曜大引け後から翌土曜日にかけて感じてた、7日(月)~11日(金)の週、そして14日(月)~18日(金)の週の予想を「プチ予想」として残しておいたわけだが、日米株式市場、特に米国市場のバックグランド予想としては十分だったと思ってる。
俺の場合、プロのアナリストではないから、当たることなんて滅多にないけれど、おおよそブレの少ないバックグラウンドを予想出来ている時って、勝負していても負けてはいなかったと思う。そして徐々にではあるけれど、21日(月)からは復帰したいと思っているので、いろいろ経済情勢を見始めてるよ。なので、今日(日曜)気になったことを書こうと思っている。
それに、ちょっとヤバイのは、キーボードが大分覚束なくなってる事実にも気付いているしね。もともとブランドでは打てなくて誤字・脱字が多い上に、連続で打てるセンテンスが短くなって誤打の頻度が高くなってる。株式投資も打鍵も完全にリハビリが必要だな、ということで。
FRBの焦り
4月、5月と強気に経済運営をしてきたFRBだが、やはり不動産価格とCPIの上昇を非常に気にしていたことが分かるし、もっと言うとイエレン財務長官あたりは、ほぼ無秩序と化した債券金利に対し、正常化しないとまずいと思い始めたのは確実だと思う。その辺をバイデン政権はFRBとかなり連携していることが分かるし、流石にFOMCの議決権を持つ理事達が揃ってテーパリングに言及するようでは、パウエル議長とていつまでもハトでいるわけにもいかないしね。
結局この4月頃に米国債10年物金利が1.700pを目指したころ、「テーパリングを匂わせる発言は6月」という予想は、今回もドンピシャだったわけだよ。先週のFOMCは米国MSQ直前という厳しいタイミングでもあったわけだが、結果は大きくタカ派転換ということになった。
この経緯を改めて見てみると、FRBは相当に焦って来てることは間違いないと思う。もちろん(テーパリングの)根拠を明確に提示する段階ではないと思うけれど、何か複数の理由があって、「(金融政策に対するタカ派的発言をする)腹を括らざるを得なかった」と考えていいと思うけどね。
日米株式、週末大幅下落
今回のFOMCの内容は一気にタカ派的な発言に傾いてきたという点で、ある意味「明確な金融政策の転換」を示唆するモノになったわけで、新型コロナ感染拡大後の「空前ともいえる世界同時金融緩和」いよって支えられてきたリスク資産市場が、その資金的根拠を徐々に失ってゆく、と言うことになれば、少なくとも多くの過剰でやり過ぎたリスク投資は崩れて当然だ。
例えば、悪評高いNHKのクロ現で、ファミリーオフィスの運用残高が300~400兆円になるとか放送してた気がするけれど、現時点では従来の保守的なファミリーオフィスは3割程度というのが正しいならば、7割はアルケゴス並みと考えるべきで運用残高300~400兆円は大いに割られる数字になるだろうし、ハイイールド(ジャンク)債金利が適格債金利を下回っている状況であるとか、そもそもが需要などさほど増えるはずもない原油価格が上昇の一途であるとか・・・。乱高下中のコモディティ価格や米国債10年物金利の異例の低下を見ても、とりあえず株式市場で行われなければならないのは、そうした「やり過ぎ」を是正すること。
そしてその「是正すべきやり過ぎ」の規模が大きければ大きいほどに、相場の下落幅は大きくなるんじゃないかな、と思ってるけどね。
金融政策の変わり目がトレンドの変わり目
少々長いレンジで株式の投資環境を見る場合、「買い相場」なのか「売り相場」なのかを見極めることが重要なのは言うまでもないし、俺の師匠の口癖でもあった。
株高が続いているときは、なんとなく気持ちも華やかになるけれど、落ち始めると憂鬱になる。ロングを中心にリスク投資をしていれば誰だって同じ心境だと思うけどね。ただしこの先はよほどのテーマが出てこない限り、基本的には下げ相場に突入した可能性が結構大きいと思う。
いや下げ相場というよりも、「相場の過度な動きを是正する持ち合い相場的」に代わるのかも。そしてその間に状況が変化して初めて「下落トレンド入り」「上昇トレンド復活」が決まるのかもしれないな。
とりあえず来週は、日経平均ETFや金融株、その他全般的に試すような売りポジションを獲ってゆくつもり。
理屈を言えばPER25になった相場はPER10にもなる・・・。そうやっていろいろ過剰なものを振るい落とさないと、相場の正常化なんてなかなかなできないもの。
なので先入観を捨てて来週は望みたいね。
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