株修羅戦記:今週の振り返り【6.24~28】失望の週だったが・・・
- 2019.06.29
- トレード雑感
結局衆議院解散もないまま26日に国会が散会し、消費税増税は内閣の「骨太の方針」で閣議決定されたまま、日本経済に暗雲が垂れこめた週となってしまった。
米国株は、米中交渉の妥結(または期限延長)期待とFRB7月利下げ期待で、調整ムードのなか下げ止まりとなって、日本株は超薄商いの続く中、それに追従するような動きとなっただけ。
相場的には方向感を見いだせない苦しい展開が続いた。
6月24日(月)△¥1,910,000
週明け円高傾向が徐々に鮮明になりつつある日本市場。国内の関心は、いよいよ26日の会期末に向けて、解散ダブル選挙を安倍首相が決断するか、に集中している感じだった。
野党は参議院で安倍首相の問責決議案を提出し、本会議での自民党・三原じゅん子氏の「野党罵倒演説」が、話題になったりしながらも、粛々と否決。
米国では基本的に7月利下げ期待が継続するなか、G20での米中首脳会談での進展も視野。
相場は金曜に持ち越した自動車関連が、前場に大きくGDスタートしてくれて利食いできたのが大きかった。後場になって4銘柄の持ち越し(空売り)を決めた。
6月25日(火)△¥2,470,000
今度は野党は衆議院で内閣不信任案を提出。これに関しては萩生田幹事長代理、菅官房長官、そして二階幹事長までが「解散の大義になりえる」と発言していたことから、個人的には「解散」への期待が高まったが・・・。
相場のほうは、前夜に為替が¥107.10まで円高となり、持ち越し4銘柄が朝よりでGDとなったためにそこそこの利食いができた。ワンナイトは予想が当たると非常に楽になる。この楽さのために、懸命になって地合いやセンチメントを調べてるわけで・・・。
主力銘柄でザラバではこうは行かないから。
しかし、安倍首相はこの日も、解散の素振りはなく、消費税も予定通りと。首相は本気で増税して大丈夫、と考えているのだろうか?と個人的には(安倍首相に対して)疑心暗鬼。
この時期の相場の考え方は、基本的には米国市場の中心にある「FRB利下げへの期待感」ってこと。米国債金利は低下するし、為替は円高に振れる。もちろん米中対立も毎日のように新しい情報が出てくるので警戒感もある。なので、日本市場は目先は弱いというのを前提としていた。
6月26日(水)△¥440,000
呆気なく通常国会は散会してしまった。最終日ということで、もしも解散があるとするなら、今日かもしれないと思っていたので流石に肩透かし。
それを観て、なかばどうでもいいや、みたいな気分になってしまって・・・。
消費税増税なら、明日くらい内需が売られるだろう、とおもって8802三菱地所と6098リクルートを空売りして持ち越し。
6月27日(木)△¥5,000
朝からGU気配で非常に強かった。理由はよくわからなかったが午前中の10時過ぎの段階で、ある筋からどうもG20で米中会談が暫定合意するらしいという怪情報が出回ったことに海外勢が反応したということ。
もしも事前にこういう情報が出るとすると、G20サミットの意味がないと言うことになる。また明らかにインサイダーな動きになってるわけで・・・。
11時過ぎには、どうやら香港系の筋からの情報だというのが分かって、半信半疑ながら、旧ブログ「株・修羅の道」のほうに、お昼過ぎに書いたんだ。
結局ネタ元が明らかになったのは、1時過ぎのロイターの記事。
その流れで株価は終日上昇を続けた。
そうしたマーケットの動きになると、勝ちようがなくなってしまう。もちろん、国内でも期待している変化は起きることはなく、ムードは「消費増税・参議院選挙一本」で固まったような感じ。
昨日の今日ということで、ますます安倍首相の選択に納得がいかなくて・・・。
第一、消費税増税はやはり、逆進課税で多くの日本人を苦しめる。そういう政策をやってしまうことに腹が立つんだよ。もちろん日本経済も、深手を負うだろうし。
なんだか株はそっちのけでひとりで憤っていた(苦笑)
6月28日(金)△¥1,490,000
G20が始まる。どうも例の米中暫定合意というニュースはフェイク扱いを受けてるらしい、ということで、昨日の上昇分は少なくとも半分は利食いされる、と言う読みで前場から勝負に出た。
そうした判断が正しいか否かは、やってみないと分からないことだけど、手掛かりとしてはいい感じの着眼点だったと思う。
案の定、売りが先行してくれて利食いすることができた。
そしてG20が始まって、いよいよ米中協議がどうなるか、で勝負をかけなくてはならないというわけで、いろいろ調べながら腹を決めることにした。
それにしても安倍総理の弱さな。
トランプ大統領のことを調べれば、調べるほどに、安倍総理など足元にも及ばないな、と実感する。単純にトランプのことを不動産屋だのなんだのと批判するのは簡単だけど、どうすればあそこまでの矜持を持つことができるのか、本当に不思議以外の何物でもない。
やはりそこには苦労した人間と苦労知らずの人間の違いがあるんだろう、と思ったね。それにしてもトランプの見識の余りの高さ、崇高さ、だよ。神様、仏様だってあんな境地にはなれやしない。
欧米社会の矛盾と真向勝負してる。
そんなことを考えていたら、なんだか気分がハイになってきて・・・・行く時は行かなきゃならん!となって、売りポジを積み上げた!
勝負は習近平が、共産党解体を招致するか否かだ!
一週間の総括(+¥6,315,000)
いまの株式市場では、投資に関する固定観念というのが一番災いすると思う。自分の思う通りに株価は動いてくれないし、地合いは刻々と、情報一つで変化する怖さがある。
いま、世界は非常に流動的で、特に経済は山ほどリスクを抱えているんだよ。
そうした中で、トランプ大統領というのは、本当に極めて上手く状況を制御していると思うね。米国は対中国制裁に対して、オールアメリカのようになってきた。けれども、そうなればなるほど、トランプはその流れをなんとか違った方向へ反らせるような動きに出る。
そうして痛み(経済に対する悪影響)を最小限にしようと動く人なんだよね。しかも、ロシアゲートとか内政では本当に敵だらけの状況で、それを跳ね返して新しい世界の秩序を作ろうとしてる。そういうことが自然にできてしまうんだから凄いのひとこと。
やれ、ディールだ、国益だ、なんて本当はそんなことばかり言ってないと思うし、トランプの価値観はその辺にはないと思う。
そういう点で、外交の安倍、とか言って内政は丸投げ、みたいな安易な妥協はトランプはしない。あくまでも自国民のための政治、と言うのが根本にあるんだよ。
安倍総理の周りが、すべて(と言ってもいいほどに)親中で、保守派もいない状況で、結果その流れに抗えないことが国民を不幸にする、ということに対し妥協してしまう人とは、モノが違うんだね。
というわけで、先ほどG20が閉幕し、「米中は協議継続」という選択だった。追加関税は保留のまま。「時間がかかる」という習近平の言葉に納得したんだろうね。市場はそれを好感するだろうし、月曜は(俺は)大ヤラレするだろう。
でもなんか、いろいろ勉強して、気分はスッキリしてるんだ。
いま最も人気のある無料銘柄情報がこれ。無料会員登録から14日間、完全無料で10銘柄を推奨してくれると言うもので、「利益が出たら有料会員お願いします」という超強気の銘柄情報サービスです。
このサービスを詳しく知る
無料投資情報の活用法を考察してます。
何と言っても、紹介した銘柄がダメならサービスが成り立たないという超強気のシステムですから必死ですよ。前代未聞のサービスですね。人気になって当然のような気がします。
-
前の記事
外交好きの安倍首相:日本国民は外交貧乏へ 2019.06.28
-
次の記事
日本株を読め!【7.1~5】G20通過、アク抜け上値追いの週 2019.06.29