株修羅流・収益を加速する空売り銘柄の選び方

株修羅流・収益を加速する空売り銘柄の選び方

かれこれ私が空売り主体の株式投資に切り替えてから3年になりますが、その間に収益を一気に伸ばすことができました。

自分でも不思議なくらいなのですが、買いだけではとても勝てなかったと思いますし、そこに今の日本市場の性質があるのだと思います。

日本市場は海外短期筋にとっては昔も今も、ブルーオーシャンなのかもしれません。

こうして毎日ザラバに張り付き、投資行動の8割以上を空売りしてきて、様々なことを経験しましたが、その中から「空売りできる銘柄」を自分なりに分類できたと思います。

絶対に空売りしてはいけない銘柄

まずは「空売り」の基本的事項として、投資の性質上から絶対に個人投資家が空売りしてはいけない銘柄というのがあると思います。

そのことについては既にご紹介しています。

補足1

補足をしておくと、最近では時価総額が小さな「東証1部上場銘柄」が増えていて「信用貸借銘柄指定」(個人が空売り可能な銘柄)を受けていますが、安易に手を出すと大火傷を負いかねません。

あくまでも空売りは、流動性(取引が活発な銘柄)を主体に選定すべきであって、少ない資金で値幅が大きく変動してしまうような「名前だけの1部銘柄」には要注意です。

補足2

個別の好材料が出た時の値幅(踏まれ幅)をある程度想定した銘柄選びを普段から心得るべきです。もちろん、値幅がなければ利幅が獲れないというジレンマがあるわけですが、好材料一発でストップ高するような銘柄は絶対に避けねばなりません。

「個別材料」は言わば投資行動上にもたらされるアクシデントであって、回避手段がないからですね。

株修羅流・空売り銘柄の選び方

世の中には様々な空売りに関する指導書がありますし、そうした類の記事もネット上に溢れているわけですが、それほど単純なものでもないと思います。

従って私の経験則に基づいた「空売り銘柄の選び方」をご案内いたします。

株価の変動要因によって選ぶ

株価は様々な要因によって変動するわけですが、「原油価格が上昇に転じた」という状況になったら「買い」ではその関連株を抑えるのが基本です。

ならば「空売り」は反対の行動をとればいいわけですね。

米国金利が低下した、円高がすすんだ、SOX指数が低下、という場合は金融株、輸出株、半導体株をそれぞれターゲットにする。

極めて単純ですが、日本市場の海外勢比率を考えるとこれが意外に効果的であることが分かります。

個別の需給や株価の位置によって選ぶ

株式市場全体の地合いが弱含みとなった場合、それまでによく買われて株価が上昇してきた銘柄がターゲットになるのは当然です。

しかし、その場合ファンダメンタルズを考慮する必要は余りない、と言えます。その銘柄のPERやPBRから割安、といった特徴で頑張ってしまう買い方さんは、狙い撃ちにされます。

高い位置まで上昇した銘柄は、割安であろうとも需給で十分に勝負出来ます。

値動きによって選ぶ(デイトレ向き)

同セクターであっても個別の需給によって銘柄の株価の変動幅は変わります。しかし一般的な傾向としては、同セクターであれば「同じような値動きの傾向」となります。

自動車セクターのトヨタが売られたけれど、ホンダや日産はプラス圏・・・。こうした状況は頻繁に起こりますが、基本的にセクターを牽引する銘柄の値動きに追従する傾向があります。

従ってこのことが分かっていれば、リスクの少ない空売りができるわけです。

悪材料後の追撃

悪材料が出た時、株価は急落します。しかし現在では(システムトレードが主流のため)その急落に乗るのは(タイミング的に)至難の業です。

従って私はセカンダリーを狙ってゆきます。その時のポイントは、プライマリーで空売りされた株が、ある程度買い戻されて、需給が悪化したタイミングを狙うと言うことです。

通常揉み合いはかなり難しいタイミングですが、急落後のリバウンドでは、そこが勝負処となるので、リスクを獲りに向かいます。

株修羅流・空売りの作法

いままで、改めて空売りの作法(ルーティン)を書いたことはないのですが、長くブログをお読みいただけていると、バレバレだと思うので。

どのような状況であっても空売りする場合には必ず指標とする3つの作法をご紹介します。

セクター分類した株価ボード

私の株価ボードはセクター別の銘柄分類はもちろんですが、実践用として各セクターの主力銘柄を3~4銘柄ピックアップして15セクターを1画面表示させています。

こうすることで、地合いの変化によって影響を受けるセクターが一目瞭然になります。個別銘柄の値動きとともに、このセクター別の傾向を押さえることで、空売り持ち越し銘柄を選定しているわけです。

気がつかれている投資家の方も多いと思いますが、米国の各種指標の変化と連動性が高いわけで・・・。

レギュラー銘柄の固定

あれもこれもと手を出すような売り方をせずに、出来れば(空売り可能な)銘柄を固定してしまい、常時監視下に置いておくことをお勧めします。

そうすることで、個別の需給の変化を捉える事が出来るからです。また現在の株価に至る推移を把握することで、相場全体の流れを理解することができる・・・。

本末転倒のようですが、日経平均株価とは個別銘柄の値動きの合算であるわけで、間違った考え方ではないと思います。

そして何よりも、「レギュラーで手掛けている」という安心感があります。

個別銘柄の特徴を把握

基本的に明確な特徴があるとは思いませんが、大口投資家が売買をするうえで、株価水準や値幅(刻み値)によって板の(注文の)張り付き方も注文方法も変化します。それが、個別の個性となっていることも要因です。

また、通常大口投資家は手掛ける銘柄を固定していますので、(SUBARUや第一生命、武田薬品工業などのように)極めて特徴的かつ意外な動きをする銘柄もあります。

そうした個別銘柄の値動きの特徴を把握しておけば、空売りリスクを低下させることができます。

まとめ

前回の記事で「空売りは危険なのか?」ということについて言及しました。

そして今回は、株修羅流と称して空売り銘柄の選び方をまとめてみました。

空売りは個人投資家にとって敷居が高い投資手法と言われていますが、いまや迷信や都市伝説の類だと思います。

もちろん、テクニックを学ぶには相応の時間が必要なことは事実で、理屈は分かっていても実践するのは難しいのものです。しかし、今の株式投資(短期投資)にとって必須である以上、利益を積み上げるためには挑戦すべきと思っています。

最後に、知識と経験は異質なもの。知識があっても「行うは難し」です。短期投資の基本はロング/ショートの投資手法であることは明白ですから、これから、と言う方は推奨教材で学ぶことが最短かつ合理的であると思っています。