経済破綻の前に韓国保守派が文在寅大統領を追い詰めるか?

経済破綻の前に韓国保守派が文在寅大統領を追い詰めるか?

韓国は反日一色という報道ばかりを見せられて、現実が見えてない可能性があります。

韓国では実は毎週のように反文在寅デモ、文在寅退陣要求デモが行われていて、8月15日の光復節では遂に30万人規模(主催者側発表、警察側発表は10万人)の集会とデモが行われました。

文在寅大統領の親北政策は、まさに韓国世論を二分するものであることが分かってきました。

新民主共和党(共和党)

韓国の保守派はこれまでにも2年前に弾劾された「朴槿恵(パク・クネ)前大統領」の弾劾に反対する集会などを開き、文在寅大統領の保守派を否定する強権的な親北政治に反対してきました。

文在寅大統領は、国内的にはメディアや言論封鎖の色合いを強め、国民の反日意識を煽ることで支持率を維持するという歴代韓国大統領以上の反日政策を続けてきました。

慰安婦問題に対する日韓共同で設立した基金(日本政府が10億円を拠出)を一方的に解散し、再び国家賠償のレベルに引き上げてしまったほか、徴用工問題を引き摺りだして、日韓基本条約の日韓請求権協定違反を、最高裁の判決で(国内的に)有効にしてしまうという暴挙に出ました。

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そして最低賃金の極端な引き上げ等々の経済政策に失敗し韓国経済が急減速して20%に近付く失業率としてしまった現実を、より反日を先鋭化することで誤魔化し、遂に光復節演説で「2045年の朝鮮半島統一」を公にぶち上げてしまいました。

こうした文在寅政権に一段と危機感を増した共和党は、8月29日(15日時点では8月中として未定)の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の最高裁判決と合わせて、大規模な反文在寅集会を開催したわけです。

8.15文在寅大統領退陣要求デモ

8月15日は韓国では光復節といい独立を記念する日だ。そんな8月15日にソウル駅と崇礼門(すうれいもん)を結ぶ道路にて文在寅(ムン・ジェイン)大統領の退陣を要求する国民大会が開かれた。

8月15日の13時、共和党とチョンマンイン無罪釈放本部などで構成された「朴槿恵大統領の無罪釈放の1千万国民運動本部」がソウル駅広場で集会を開催。

現在、彼らは文在寅大統領の退陣を要求し朴槿恵前大統領の弾劾に反対する集会を進めている。(にこにこニュースより引用)

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この集会・デモは、親日というわけではなく、「文在寅大統領退陣要求」がテーマです。もちろん過度な反日政策によって日本が経済制裁を強めてくると韓国経済は危機的状況に陥るということも、韓国の保守政党は理解しています。

そして、文在寅大統領の経済政策の失敗、韓国軍の縮小等親北政策に対し危機感を共有していると思われ、様々な保守政党が合同して開催された結果、8月15日に行われた反日集会1万人に対し、20万~30万(主催者側発表)という空前の大規模集会・デモとなったわけです。

韓国には反日派ばかりでなくもちろん親日派も存在しますが、何よりも南北統一に対する危機感は相当に強いものがあります。そして文在寅大統領の陰には常に中国があって、日韓併合以前の中国(清国)柵封時代のような植民地にされると言う恐怖感もあるのでしょう。

8月23日には、ソウル市内で韓国政治史上初の「韓国と台湾の国交回復を宣言する運動」が開催されたことでも、中国に対する懸念が分かります。

そしてこの保守派の運動は、8月29日の朴槿恵前大統領の最高裁判決でピークを迎えると思われます。

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韓国経済は破綻の危機

8月28日には(日本の)韓国ホワイト国除外(グループB)が施行さて、翌29日には朴槿恵前大統領の最高裁(大法院)判決がでます。

【ソウル聯合ニュース】韓国大法院(最高裁)は22日、金命洙(キム・ミョンス)大法院長(最高裁長官)と大法院判事全員による会議を開き、前大統領の朴槿恵(パク・クネ)被告、朴被告の友人の崔順実(チェ・スンシル)被告、サムスングループトップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長らがかかわった国政介入事件に対する判決を29日に宣告することを決めた。

ここで重要なのは、朴槿恵前大統領よりもむしろサムスングループトップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長の判決で、その内容が厳しいものになれば、文在寅大統領によるサムソン解体が一気に進む可能性があります。

サムソングループは1財閥で韓国GDPの23%を占めるというモンスターで、まさに韓国経済の大黒柱です。現在サムソングループの業績は米中貿易戦争の影響で赤字転落寸前で、今期の赤字は決定的と言われています。良くも悪くも韓国経済の象徴です。

仮にサムソン解体と言うことになると、韓国経済はいよいよ末期的な状況に陥るでしょう。

さらに米中貿易戦争は、中国の対米国制裁関税に激怒したトランプ大統領が、9月1日からの関税率を引き上げ、一段と激化の様相を呈しています。

そうなると、政治的な対立だけでなく韓国経済は破綻の危機に追い込まれるでしょう。

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韓国保守派が文在寅大統領を追い詰めるか?

朝鮮日報は社説で、北朝鮮は「技術も資源も市場もない世界最悪の貧困国家」なので、「低賃金労働力の利用以外に何ができるのか。そんな国と経済協力して世界最高の技術大国(日本)に一気に追い付くとはどんな魔法か」としている。

既に文在寅大統領の「2045年までの南北統一構想」は荒唐無稽として韓国国内の保守派の大批判を受けています。日本では全く報道すらされていない韓国国内の実態は、相当深刻なレベルに達していると言えます。

経済的困窮に加え、さらに経済力のない北朝鮮と親和的政策を取るだけでも、韓国側の負担は重くなるばかりか、統一となれば、韓国の富は間違いなく北朝鮮に吸い取られるでしょう。

そうした恐怖が保守派を駆り立てています。

韓国は今、反日どころではない、国家解体という政変も含めた極めて深刻な事態に直面しています。

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