目先の天井打ちを示唆した後場:11月8日(金)後場

目先の天井打ちを示唆した後場:11月8日(金)後場

日経平均株価¥23,391(△¥61)

日足チャートでは目先天井になった。来週は調整入り濃厚確定と思うが・・・。

後場の相場概況

米中合意の中に関税に関する条件が織り込まれることが確定的になって、実際もう少し急騰するのかと思いきや、ここにきて株式市場は意外に冷静なので驚かされる。熱くなってイケイケで吊り上げた相場だというのに、ここまで静かだと、これまた「何かある」などと、疑いたくなってしまう。

要するに、来週に向かって、非常にポジションの建て辛い相場だったということ。今夜の米国市場も、来週13日にトランプ弾劾に関する公聴会がTV中継されるとあっては、なかなか上値追いはできないだろうと思ってる。それでも、そんなことは関係ないと、ガシガシ買われるようならば、それこそバブルってことだ。

しかし、下げない相場というか、今年は8月あたりから既に(海外勢の)買いに火が付いてしまって、上値の節目をことごとくブレイクした。その間に、ほとんど売られた記憶がないくらいで、こういう年も珍しいよ。

後場にしても、利食いされたら、必ず買いが入るという連日のパターン。個人投資家の多くは、来週は怖くないと見えて、大引け間際にバシバシと買ってる雰囲気。もっともこの3ヶ月間、それで大きく勝ってるだろうから、とりあえず負けるまではパターンが崩せないということだろう。そのやり方は、賛成だ。

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ただ、(米国では)企業決算もほぼ終了し、そしてFRB利下げも年内はやらないだろうから、この米中合意というのは所謂「材料出尽くし」となる要素満載なのよ。一応、ヘッジファンド系は11月が決算だから、本来であればそろそろ益出しをしてきても不思議じゃない。恐らく来週あたりから始まるのだろうと思うけど、だとすれば今夜の吊り上げも十分にあるかもね。

後場の取引とポジション

9984 ソフトバンクG ¥4,344(△¥118)
空売)¥4,400×20000(含み益¥1,120,000

ウーバー株が売られてボロボロになってるという話題もある。2号ファンドの詳細は依然として不明で、さらに3号ファンドはないだろう。こうしてみると、徹底的に売られてきたSBGのリバウンド狙いと言うのは、分かるんだが、それももう少し戻れば、今度は上値で売り玉が降ってくる。

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その上、今度はサウジアラムコの上場も控えていて、このIPOに失敗すると、世界の資金の流れも変わりかねない。要するにIPOに対する警戒感も出てくるかもしれない。

まぁ、買われる時は買われるというのは分かった。でも、売られる時は売られるんだよ。¥4,000近辺で止まったら、俺の負け。結構な戻りに成るかもしれない。


7270 SUBARU ¥3,023(▲¥60)
空売)¥3,107×10000(含み益¥840,000
空売)¥3,080×2000(含み益¥114,000

どうやら自動車はトヨタの独り勝ちらしい。その理由は、もちろん国内販売店の整理・統合にあるのは言うまでもない。とにかく全車種販売になるから、販売店は生き残りで必至。その競争が、国内販売を押し上げてるのね。

一方、SUBARUは頼れるのはブランドのみ、という状況。EVなし、ハイブリッドなし、でトヨタのものを使うしかない。ところが、それをすればSUBARUの存在意義は完全に失われる。

なかなか、厳しい状況に直面してるね。

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8306 三菱UFJ ¥590.5(△¥9.1)
空売)¥592.0×40000(含み益¥60,000
空売)¥591.2×20000(含み益¥14,000
空売)¥591.1×20000(含み益¥12,000
空売)¥591.0×60000(含み益¥30,000

さて、このところの物色の中心だった金融株だが、UFJは決算前なので動きが緩慢になるかと思いきや、吊り上げが止まらない。これ、冷静に考えると、他のセクターが弄れなくなってる、と言うことかも。たとえば、米中合意になるから貿易が復活して商社が買われる、というのは理解できる。しかし、メガバンクはそんなに簡単ではなさそうだからね。

日経のリーク記事もあるけれど、今の債券金利上昇局面は、ある意味ネガティブな要素も強い。どこまで吊り上げるのか分からないけれど、そろそろ一旦は利食いになってもおかしくない。


8604 野村 ¥519.7(△¥2.5)
空売)¥523.5×10000(含み益¥38,000
空売)¥523.0×40000(含み益¥132,000
空売)¥522.8×5000(含み益¥15,500
空売)¥519.0×5000(含み損¥3,500
空売)¥518.5×10000(含み損¥12,000

はっきり言って野村の業績は、回復しないと思う。株高になって売買が活発になれば増益という公式はあっても、今度は、IPOがダメ、みたいに次々にネガティブな環境が沸いてくる。

実際よくぞここまで、株を吊り上げたな、という日足チャート。けれども上昇は永遠ではないからね。

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本日の収支:(前場・後場合算)+¥2,710,000


後場の独り言

今日は、後場、いくら考えてもどうなるか予想が付かずに、結局前場のポジションに手がつけられなかった。こんな時は利食いしなきゃいけないのだろうけど、その気になれないのだから仕方ない。

しかし、今日もまた、大引け後にダウCFDはプラ転、そして日経平均CFDも上値追いを開始すると言う、売り方の負けパターンに突入しそう。いやはや、なんとも言えない強さだ。

ここ2カ月余り、こんな大引けを何度過ごしただろう。この感じ、なんとも言えない嫌~な雰囲気なんだよなぁ。

米国ダウの日足チャート、俺にはどう見ても売りにしか見えなかった。これでなお、上値を買うってそういうことだ?みたいな感じするんだよ。それよりも来週水曜の弾劾公聴会のTV中継は、恐ろしいだろうに。

まぁ、みんなが気にしてないから、俺は気にするんだけど(苦笑)

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