日本株は巷間言われているほど強いのか!?

日本株は巷間言われているほど強いのか!?

なんだよ、金曜の出来高急増は・・・MSQ(トリプル・ウィッチング)のせいじゃないか!俺は一体何を勘違いしてたんだ?ってね。だから米国市場の「明けの明星」は当てにならないね。今夜はFOMC前の警戒感から売られる公算が大!って言う事かも。もしそうならば、金曜の(俺の)ポジションが助かる!

さてさて米国ダウは、このままではいよいよ6月17日の$29,653の攻防になりそうだ。では日経平均はどうか?というと・・・。

巷では「日本株は強い、日経平均は強い」ということが盛んに言われてるけれど、俺にはそうは見えない、というか短期投資の目線で見ると、全然強くないもの。

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上記はここ6カ月間の日経平均(青)と米国ダウ(赤)の比較チャートだけど、3月から5月までの下落は確かに米国ダウの方が深いことは深い。けれどもそこからの戻りも6月17日の底打ちも、値幅はほとんど同じ。そして8月16日までの戻り相場と先週末までの下落相場も、多少の値幅は違うけれど動きとしては相似形でやはり米国株と連動して動いてます。

この動きをして、日本株は円安が下支えてる、と言うことになるのは確かだけど・・・。では、日経平均と米国ダウの1年間の比較をやってみると・・・?

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値持ちの良かった米国ダウに比べて日経平均はあの例のガースー退任相場の影響もあるかもしれないけれど、日経平均が3月12日の底を打った時点では約14%も下落率が高かったわけで・・・。それが現時点で同じような下落率の位置にいる。なので、現時点の株価って日本株が特別に強いとは言えないと思うよ。ましてロングの投資家にとっては、とてもとても強いなんて思えないだろうしね。

そういう意味では確かにドル円が急激に円安に傾いたことで、最近の日経平均の動きはダウよりはマイルドなことは確かだけど、じゃ、強い日経平均が、欧米市場を出し抜いて独歩高になるという予想は、これはもう相当な無理筋だと思う。

よく分からないけれど個別株で需給や材料で動いているならいざ知らず、全体相場を語るなら、やはり円安がどうであれ、景気状況に従う、米中欧の経済状況に従うのが常道だと思うんだよ。日本経済は、こうなったら輸出企業頼みになるんだけど、為替差益は当然出るけれど、売り上げは低調になるのは避けようがない。だから、買いで一時的に利幅が出ても、その時は利食い時ということになるし、長いスパンでのロングは実は最もハイリスクな局面だということ。

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そういう場面は日本株にはいくらでもあったし、今後米国株でもそうなる可能性は相当に高まってると言える。FRBがある程度利上げしてインフレが収まったら、再度金融緩和して景気を盛り立ててくれる・・・そういう前提は非常に危険だと思うしね。金融緩和を始めた途端にインフレが再燃するという可能性もあるし、それ以前の問題として、相当な水準まで、というか中立金利(2.250~2.500)を超えると経済はマイナスするわけだけど、それをはるかに超えて利上げしても雇用が粘っていたり、家賃が高止まりのままだったりすると、さらなる景気後退になり、株価は下落するパターンもある。

そこをイケイケで行ってしまったら・・・長い間、痛い目を見る可能性はかなり高いと思う。

日本株は言われるほど強くはないと思うよ。だから何としても株式投資をするなら、短期投資の技術を手に入れる必要があると思うけどね。ここからはデイにしても短期スイングにしてもプロのディーラーの稼ぎ時なんだろうけどね。

個人投資家だって負けちゃいられないよ!