週末のルーチンは情報を整理すること。鍵はAPPLE株価!?

週末のルーチンは情報を整理すること。鍵はAPPLE株価!?

9月相場最終日で、▲¥484と下落した日経平均、そして▲$500と下げた米国ダウ・・・。明日、10月相場開始早々に株価がどういう動きをするのか?ということと、「底当てゲーム」を絡めて、様々な意見が出てきているけれど・・・。こうした市場予想というのは、なかなか満足のゆく答えは出ないもの。アナリストは著名であればあるほど予想したがらないし、YOUTUBERなどは予想を一発当てて評判(アクセス)を取ろうという思惑もあったり、結局のところ誰にも分らないというのが相場なんだろうな、とシミジミ感じます。

だから、誰のどんな意見を参考にするにせよ、最終的に自分の意見をきちんと整理して、週初からの投資行動を決めるというのが、週末、特に日曜の最も重要な行動なんだろうと思うけどね。自分の投資行動は最終的には自己責任であって、ならば自分で判断し自分で決めることに前もって覚悟を持つことが最低限重要だと思ってますけど。

投資感性を磨くための週末

で、週末に自分なりに整理したことを、書くことにしているんだけど、この週末に自分なりのリサーチをすることが、本当に(自分にとっては)重要なことなんですよ。それで多分、個人投資家にとっては、特に短期狙いの個人投資家にとっては、次週の成績にかなり影響する行為だと思うけどね。この混沌とした相場状況で、ロングで状況に身を任せる、というのは無理。資産が5兆円あって相場が悪くて4兆円に減った大富豪の感覚なんか、バカバカしくて聞いていられない。「億り人」などとフザケタ表現でわいわいやってるけれど、1億、2億なんて簡単に消えます。いま自分に1億円あったら、と妄想すると毎日あくせく働かなくてもいいとか、すぐにそういう方向に直結させて考えてしまいがちだけどね、長い人生ではそんなことはほとんど意味がない。

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資産を作るには、守るには、なんてことばかり言ってる(業界関連の)YOUTUBERとか、この状況で上手く立ち回れている人はほとんどいないよね。株価が下がる局面でショートしないで凌げるはずがない。そんなのは理論的に無理。だから、ロングばかり考えてこんな時に「底当てゲーム」をすべきじゃないと思っている理由は、そんなピンポイントの予想なんか不可能だと思うからです。後でチャートをみて、「ああ、このパターンが底だった」というのはいくらでもあるけれど、毎回同じようなプロセスを経るという保証はどこにもないからね。

結局、今の感性に頼るしかなくて、そこが「底」であろうが何であろうが、日々感性の通りに投資をしていってそれを積み重ねることでしか結果は得られない。その結果が例えば大きな資産を作れることもあるし、負けて退場することもある。個人投資家なんて俺も含めてそんな脆弱なポジションでしか株式投資なんてできないもんですよ。

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元日経新聞の記者で、何度も物議をかもすような記事を抜いてきた後藤氏が、日経を退社してフリーになってYOUTUBEを含めた映像メディアにちょくちょく出演してますけど、確かに知識も分析力もある人だけども、その彼が投資をして成功しているか否かは全く分からないし、俺としては多分無理だと思ってます。新聞記者なんて起きたことを報道するのが仕事だった。けれどもフリーになって株式市場を評論するのであれば、明日、明後日、来週、の市場を予測できなきゃただの人です。で、その予測は実践して初めて結果が分かるもの。それをチャート解説で「ほら当たったでしょ」と言われても何にもならないよ。

だから、この世界でやって行こうと思ったら本当に悲壮なまでの覚悟が必要で、週末にゆっくり過ごしたいのは山々だけど引退までは我慢して、命と時間を削る思いでリサーチしてますよ。もちろん逆目にでて遣られるのも覚悟の上だしね。


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米国市場の弱さ

APPLE 1年チャート

さて、大分能書きを垂れてしまったけれど、来週の米国市場、そして日本市場についての考え方を書きますね。まずは米国市場から。

PCEを受けて当然だけど、米国債10年物金利が上昇。で、その結果米国の実質金利は一段と上昇、プラス1.92%まで来た。そうなれば、完全にどうなるか分からない株式よりもキャッシュが最強ということで、株が売られるのは必然だよね。そしてFRBが年内どんどん利上げするわけだから、さらに実質金利は上昇傾向で2.00%超えは時間の問題だから。なので売りが優勢の展開になるのは仕方のないこと。

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けれどもそれよりも、俺が大きなインパクトを感じたのは「APPLEがIPHONEの増産を止める」というニュース。流石のIPHONEも高額になりすぎちゃって、このインフレ下では売れないよ。しかも、何の新しい機能もないし、買い替える意味がない、と言い訳してみんな無理して買わんよね。

こういうのを見てると、米国市場はこれから企業決算を気にする業績相場の色合いが濃くなる。来月からは中間選挙と企業決算が来るわけで、10月も荒れ模様は必至だね。またその間に何かあるとパニック的な売りも想定しておかないと・・・。

とにかく来週はAPPLEの動きから目が離せない。三市場にインデックスされてるわけだからね。6月安値を割るだろうと思ってます。とにかく業績相場だろうからね。

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日本市場は揉み合う週?

一方日本市場だけど・・・。米国株同様に「底当てゲーム」してるけど。しかもテクニカルでは完全に安値圏だから、「今が底」の大合唱になってます。なので、明日(月曜)は、反発から始まるんじゃないか?と今のところは見てるけどね。で、注目は、売られまくったメガバンクが買い戻されるか?自動車はどうか?という点だと思う。日経平均自体が動くのはファストリ、エレク、SBG、ファナック辺りを見て判断。ファストリが買われないとなると\25,500があるかも。

2Q決算は総じて良好だろうと思うけど、通期の下方修正が多く出そうで嫌な感じ。なので11月の決算発表シーズンをどの位置で迎えるかがカギなんだろうけど。APPLEを横目で見ながら電子部品を売るという手もあるかなと。いずれにしても日本株はグタグタを揉み合う展開に来週はなるかも。で、後から、「やはり底だった」なんて言われそうだけどね。

余談だけど、来週はリバウンドした英国がまた売られ始めるだろうね。米国債10年物金利は再度4.000p超えで、英国が底値を割り始めると、今度はドル独歩高の影響を受けた新興国通貨がマジでヤバくなってる。今の時代、貿易も投資もドルじゃないか?だったら自国通貨の意味があるのか?ってことになるし。その意味でエルサルバドルと中央アフリカがビットコインを法定通貨にしてしまったことは、インパクトがあるニュースだよ。この流れは何かを示唆してると思うんだろねぇ。