米中関税報復を織り込む相場：8月26日（月）前場

日経平均株価￥20,258（▲￥451）

前場の相場概況

G7でトランプ大統領は「（対中関税引き上げに対して）後悔してるか？」という問いに対し「いつも後悔してる」と回答したことが物議をかもした。

そしてその意味についてホワイトハウス報道官が、「トランプ大統領が記者の質問を肯定する回答をしたのは、関税をより大幅に引き上げなかったことを後悔しているためだ」と説明した。

しかし今度は「実のところ、いま中国とは非常にうまくいっている。米中は話をしている」とトランプは言い始めた。

しかも、トランプの腰巾着のムニューシン財務長官は「習氏は依然としてトランプ氏の友人だが、金融の問題や貿易に関してはわれわれは敵になった。前進はしていない」と。

今のトランプ政権、そして米国の対中姿勢に関する発言はもう、何を言ってるのかさっぱり分からない。そして分からないからこそ常にそうした発言に市場は翻弄されてる。

実際、ファンドにしてもトレーダーにしても、もういい加減嫌気がさしてるだろう。特に日本市場の場合は、為替が絡んでくるから厄介で、日経平均￥20,000が岩盤というのはつまり、売り方でさえ、相当に嫌気がさしてるから勝負してこないということ。

ポジションまるごとトランプツイートでもっていかれるのは御免だろうからね。

前場の取引とポジション

9984 ソフトバンクG　￥4,552（▲￥186）
空売）￥4,754×5000
空売）￥4,752×2000
空売）￥4,751×8000
空売）￥4,750×12000
買戻）￥4,550×27000（+￥5,432,000）
空売）￥4,585×8000（含み益￥264,000）
空売）￥4,580×15000（含み益￥420,000）
空売）￥4,575×5000（含み益￥115,000）

叔母の病室で建てたポジションは本来、ジャクソンホールでのパウエル発言を嫌気した売りを想定してのものだったわけだが、そこに突如として米中関税合戦が発生して、結果として大きくGDしてくれた。要するに棚ボタなんだよな。

ソフトバンクGについては、書き尽くした感じがあるので弄ってる理由は改めて書かないけど、やはり今の日本市場で海外投資家にとって最も不安な銘柄の一つだろうと思う。

なぜなら不備だらけの日本の資本市場、証券市場を最大限に利用して利益を得てるのが、他ならぬSBGだから。それよりも、投資ファンドになったのなら、投資実態を開示しないとマズイと思うが・・・。

朝寄りで買い戻して、戻りを再度売り建てた。こういうケースでは担がれることも多いけど、それは覚悟の上だ。

6954 ファナック　￥17,780（▲￥675）
空売）￥17,860×2000（含み益￥160,000）
空売）￥17,885×1000（含み益￥105,000）

朝寄りはどの銘柄の特別売り気配になってしまって、手の出しようがなかった。もっとも見てたのはソニー、それから自動車と電子部品。半導体はカンカンの取り組みなので手出しできない。

しかし、売ってもいいかなと思えたのは結局はファナックだけだった。

需給がかなりタイトみたいで、その上ディーラーが日計りできる数少ない銘柄の一つなので、思惑通りの動きはザラバではなかなかしてくれない。腹を括って持ち越しするしか仕方のない銘柄なのかもしれないけど、結局￥15,000まではある、と言うのが俺の読みなので・・・。

もちろん紆余曲折の果てに、と言うことだけど。

前場の収支：+￥4,180,000

前場の独り言

韓国の文在寅大統領のスタンスは、完全に中国のプログラム通りなんだろう。中国は、占領したい場所に親中政権を打ち建てて、根底から吸収してしまおうというのが常套手段。そうやってチベットもウイグルも盗ってしまったわけで、同じ手法を台湾や香港でもやろうとしてる。

けど世界の目は台湾に集まってるけど、よもやの韓国でそれが行われようとしてるとは・・・。すでに文在寅を大統領にした時点で決まってた事なんだろうけど、それがいよいよ表面化してきたっていうのが、今の韓国なんじゃないかと思う。

もちろん、北朝鮮もろとも半島まるごと、ということだと思う。

ということで、日本は敢えて韓国と事を構えたわけだが、安倍首相以降の首相がこの問題をうまく制御できるかどうか、なんだよな。トランプも来年は苦戦しそうで、そういう意味では韓国もピンチだろうけど、日本だってそうとう厳しいよね。

というわけで、今週は韓国絡みのイベントがあるし、早速朝方、ウォンが1220を引っかけた。28日、29日でどう動くか見物ではあるし、1日もあるし。

なかなか気の抜けない週になるよね。もっとも相場のほうは、米中なんだろうけど。