日米ともに懸念が多すぎる相場：日本株を読め！【8.26～8.30】

相場地合概況

波乱は週末に

波乱は週末（23日）にやってきた。

まずは中国が、9月1日から適用される10％関税に対する報復関税を発表。米中貿易戦争の激化を嫌い、パウエル議長が利下げを匂わせたにも関わらず大きく売られ始めた。

そのタイミングでトランプ大統領は激怒し、すぐさま中国に対し報復すると宣言。そしてFRBパウエル議長に関しても「習近平とパウエル、どちらが強敵だかわからん」と、こきおろした。

トランプ大統領の報復措置の発表が大引け後に成りそうで、相場は戻るに戻れず。米国ダウは▲$623とまたしても大陰線を引いて週末となった。

またしても買い方は落とされた

既に何度も書いていることだが、この相場、単純にテクニカルやファンダメンタルズだけに頼った投資はするべきではないと言うことが、またしても証明された格好。何日か上昇しても、落ちる時は僅か1日という、典型的な「買いが儲からない相場」になってると思う。

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

【2019年下期】いま株を買ってはいけない理由

https://kabusyurahonnke.com/post-4270

トランプ大統領が2017年1月に大統領に就任してから、2018年1月までの1年間、株価は一本調子で上昇したのち、2018年2月から現在にいたるまでの約1年半は荒っぽい揉みい相場に突入しました。2018年1月の米国ダウ高値が$26,616だったので、以来2度ほど高値は切り上げたものの、2019年8月16日時点では$25,886とすでに1年半以上株価は上昇していない。所謂「行き詰まり」の状態が続いている。2018年2月からセンチメント相場入り2008年のリーマンショックの翌年からの10年月足チャートでは、2017年1月のおおよそ$20,000から1年間の上昇後に揉...

米中貿易戦争は案の定、激しさを増してきて、これがトランプ大統領の大幅利下げ要求の理由ということになるだろう。だからドル安誘導しなくてはどうにもならないわけだ。

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

トランプ大統領：FRB圧力の真意はドル安誘導

https://kabusyurahonnke.com/post-4281

8月23日のジャクソンホール会合でFRBパウエル議長の講演が予定されているが、米国株式市場はFRBがハト派に転じることを想定して8月14日の▲$800のほぼ前値を戻す動きになった。7月31日のFOMCで0.250％政策金利を引き下げた際にパウエル議長は「予防的利下げ」であって「政策的に利下げに転じるものではない」とコメントし、期待通りの利下げであったにも関わらず株式市場は大きく下落したが、揉み合いながらも「利下げの催促相場」という先行した値動きになっている。そしてそうした相場の動きを助長しているのが、トランプ大統領のFRB...

そして日韓問題。これはこれからが本番だ。

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文在寅の野望はコレグジットで韓国を解体すること！

https://kabusyurahonnke.com/post-4495

8月22日、韓国は日本とのGSOMIA（軍事情報包括保護協定）を一方的理由（日本が韓国をホワイト国から外したこと）で破棄しました。これは日本および同盟関係にある米国にとって極めて重大な意味を持つとともに、韓国のコレグジット（西側からの離脱）の重大な意思表示でありこのまま進めば近い将来コレグジットは決定的になったと言えます。韓国は第二次大戦後米国主導で生まれた資本主義国家であって、所謂西側自由主義陣営にいたからこそ、今日の北朝鮮とは比較にならぬほどの豊かな経済を実現できたわけです。それはまた、米軍の韓国...

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経済破綻の前に韓国保守派が文在寅大統領を追い詰めるか？

https://kabusyurahonnke.com/post-4525

韓国は反日一色という報道ばかりを見せられて、現実が見えてない可能性があります。韓国では実は毎週のように反文在寅デモ、文在寅退陣要求デモが行われていて、8月15日の光復節では遂に30万人規模（主催者側発表、警察側発表は10万人）の集会とデモが行われました。文在寅大統領の親北政策は、まさに韓国世論を二分するものであることが分かってきました。新民主共和党（共和党）韓国の保守派はこれまでにも2年前に弾劾された「朴槿恵（パク・クネ）前大統領」の弾劾に反対する集会などを開き、文在寅大統領の保守派を否定する強権的...

また今日から始まってるＧ7フランスでは、Ｇ7首脳はバラバラ！ボリス・ジョンソンはブレグジットでEUと揉め、EUは景気後退とイタリアと中国でグチャグチャ、日本は韓国、そしてトランプは中国ということで、それぞれが固有の問題を抱えながら、まともな共同声明が出せるはずもなし。

そうなってくるといよいよ・・・

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

トランプ大統領激怒！世界同時暴落（株安）が来た！本番は9月だが・・・

https://kabusyurahonnke.com/post-4472

ジャクソンホール会合（年次経済シンポジウム）でのFRBパウエル議長の発言は、非常に慎重なものとなったが、内容を精査すると（FRB政策に介入する）トランプ大統領に対する反感がにじみ出ている。パウエル議長講演の要旨パウエル議長は貿易戦争が企業投資や信頼感への障害となり、世界経済の悪化につながったとすれば、ＦＲＢはすべてを金融政策で修正することはできないと明言。加えて、「現在の状況に対する政策対応の指針となる直近の前例は存在しない」とし、金融政策が「国際貿易に対して整ったルールブックを提示することなどで...

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

リセッションでは済まない？世界同時株安から金融危機へ

https://kabusyurahonnke.com/post-4217

いま、世界の投資家は勘違い（夢）から醒めつつあります。リーマンショック以降10年以上にわたって、株式市場はハイリターンをもたらし続け、債券市場は安定的な運用市場だったという夢のような時は、すでに終焉を迎えています。すでに中国経済は2017年、そして欧米経済は2018年がピークで、景気はリセッション（景気後退期）入りしていると判断できます。にも関わらず株価は、調整後に上値を目指すと多くの投資家は信じていました。しかしようやくそれが「大いなる勘違い」であることに気づき始めています。景気拡大は債務拡大景気の...

こんな匂いも・・・？

米国ダウ日足チャート・テクニカル

順調に75日線まで戻した米国ダウだったが、23日の大陰線で6日間も戻りが一気にすっ飛んだ格好になった。結果として米国ダウにしても8月は、ハイボラで揉み合いという「投資家殺し」の相場展開になってるし、投資家も相当に嫌気がさす時期でもある。

やはり世界景気の減速感が一段と強まったことから、米国債10年物金利は1.526％と買いまくられているけれど、日本や欧州は既にマイナス金利が当たり前のようになってるので、恐らく米国債はこれでも魅力的なはず。

なので、この米国ダウの揉み合いは、一度は下抜けを試さないとどうにもならない気がする。日足では$25,500が岩盤のように見えるが・・・過信しないほうがよさそう。

75日線と25日線のDC目前だ。

日経平均日足チャート・テクニカル

米国ダウと日経平均の違いは、日経平均がすでに13日の時点で75日線と25日線のDCとなっている点。従って75日線の傾きが変わるほどの反発がなければ、このまま下降トレンドを継続すると言うこといなりそう。

ところが、それを跳ね返すだけの材料が何かあるか？と言えば、正直何一つなし。対してネガティブ材料は山ほどある。

ということでこんな状況のなかで「買い」を進めてどうする積り？と言いたくなります。

少なくとも「売り」で勝負出来ないのならば、静観するのが懸命と思われる。

来週の日米地合予想

とにかくトランプ大統領は、中国が米国産大豆と自動車に対して報復完全をかけてきたことに激怒していると思う。なぜならそれは共和党の基盤を直撃するからだ。トランプ大統領は習近平が、「トランプ氏敗北を待っている」ことに激怒してるからね。

ただでさえ非常に厳しい状況に置かれてる農産物と自動車を狙い撃ちしてきたことで、完全に切れてると思う。

さらにイタリア国債も危ないし・・・。イラン問題が軽く感じられるほどの懸念だらけの週なので。日米株式市場の地合いが良好なはずがない。

8月23日（金）日経平均予想

今週の予想も大きく外したが、CFDが急落して結果的にはほぼドンピシャ！それに気を良くして来週の日本市場は・・・

を予想する。

株修羅本家（Kabusyura-Honnke）

 

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