株修羅戦記:今週の振り返り【7.29~8.2】大荒れの週末相場
- 2019.08.03
- トレード雑感
最大のイベントだったFOMCの利下げ(0.250bp引き下げ)と発表後のパウエル議長の会見で、大揺れに揺れた日米株式市場。31日の発表まで、連日トランプ大統領は強烈なプレッシャーをかけ続けたが、結局は市場予想通りの利下げになった。そしてパウエル議長は「金利政策の転換を否定」したことで、大荒れの週末相場となった。
そして日本市場は、政府が韓国のホワイト国除外を閣議決定したことが重なり、センチメントが急激に悪化。一時岩盤と思われた¥21,000を割り込んでしまった上に、2日の夜間CFDではさらに¥20,938まで下落した。
また1Qの決算発表が相次ぐなかで、企業業績の悪化が目立ち、そのことも全体相場の下落に拍車をかけた格好。輸出主体の経済構造も脆さがダイレクトに表面化した。
いよいよ大荒れの令和相場が本性を現し始めたか!?
7月29日(月)△¥480,000
週明けTモバイルとスプリントの米国司法省による合併承認が伝えられ、売り持ち越ししていた9984 SBGで350万程の大幅ロスカットで幸先の悪いスタートとなった。
しかし日経平均の地合いは前場で▲¥119と、相場膠着ながら日韓問題に対する警戒感が先行する形になってくれて、他銘柄は含み益が拡大で、なんとかSBGの穴が埋められそうな感じになって一安心。
後場は持ち越し玉を利食いして何とかプラス圏の浮上することができた。微妙な地合いで米国市場の動向がまったく読めずに結局玉が建てられずに、ノンポジで終了した。
担がれるのは売り坊の宿命でもあるので、いちいち一喜一憂してはいられないけど、週初でマイナスでは気分的に滅入るし、翌日のポジション建てが怖くなったりするんで、プラスは上出来。
7月30日(火)△¥4,450,000
朝の気配で目立ったのは半導体の買い戻し傾向。中でも6857 アドバンテストは超ド級の売り長だったので、「もしかして踏み上げ相場?」と言うことで突撃した。とにかくノンポジで身軽だったことでイケイケになれたのよ。
そして前場のうちに、予想通り噴き上がったところで利食い!完全に気分はデイトレモード。他にエレクとファナックも買いでは行ってデイトレ。この棚ボタのラッキーをモノにしたのは大きかった。
日銀政策決定会合は現状維持。日銀が今後を見越して政策を決定するなどという洒落たことは絶対にできないしやらない。情けない中銀なんだよね。
というわけで後場は月曜に大きくロスカットした9984 SBGを売り建てに専念。どうせ需給相場だから、というのと米国各州で起こってる訴訟があるので売り返されると見た結果。
株をやってて勝負の分かれ目になるのは、相場の穴に遭遇するか否かってことが大きい。特にこんな相場になってもアドバンテストなんか市場の話題にもなってない。だからこそ、この相場もしかした大相場に発展するかも。
絶対に目を離さずに行く覚悟。
7月31日(水)△¥5,420,000
昨日売り建てて持ち越した9984 SBGが思惑通り下がってくれて利食いできた。これはラッキーと言いたくない(苦笑)加えて半導体は買いで、その他は売りでと幅広くポジションを建てた。もちろん、FOMCなので持ち越すつもりはなく、完全にデイトレ気分。
前場が終わった時点で、いろいろな情報から今夜のFOMCは「材料出尽くし」と成る可能性が結構高いと判断。根性決めて4銘柄を売り持ちすることにした。覚悟を決めたらあとは米国次第。ジタバタしても始まらない。
この日はロイターあたりが「日韓問題に関して米国が日本にスタンド・スティル(一時保留)」を提案したとか、ポンペオ国務長官が仲裁するとか、とにかくほとんどフェイクなニュースが流れまくり。菅官房長官が否定してもその会見のニュースまで消されると言う、なんとも嫌~な雰囲気を感じた。
一体ニュースってどこまで信じられるのか!?
8月1日(木)△¥2,810,000
真夜中3時前に起きだして米国市場をガン見。FOMC0.250bp下げ!あれっ!?相場は動かない?というわけで材料出尽くしを諦めた瞬間に、ドドドドーッ!と来た!なんじゃ、このタイムラグは?
一時間ほどあれこれ調べて散々脅されたパウエルの悔し紛れの発言ということが分かってドキュメンタリー風に記事を書き始めた(笑)この記事、自信あるんだけど。
米国市場は暴落したが、日本市場は円安進行でなんと前場は奇跡の¥4高!決算の買い勝負ができてしまった。
ならば、とばかりに米国市場の戻りを考えての買い勝負!もちろんアドバンテストは外せなかった。
8月2日(金)▲¥2,110,000
米国市場の場中にトランプ大統領が「中国に関して9月1日から関税第4弾を発動」と炸裂!米国市場は暴落状態となってその余波は当然日本市場にも。トランプ砲炸裂だ!
これで週末の日本市場はグチャグチャになってしまい、買い持ち勝負では流石に勝ち目なしだった。
そしてなおかつ前場の終わりに今度は日本政府が韓国をホワイト国除外の閣議決定をして安倍砲炸裂!こうなったら勝負とばかりに売り玉を立てることに専念。週末は結局売り玉持ち越しの勝負になった!
一週間の総括(+¥11,050,000)
これはね、8月から年末にかけて、大荒れ相場になる序章だと感じたよ。やはり令和相場はただじゃ済まないんだよね。この秋日本では令和天皇の即位の礼が世界最大規模の外交イベントとして開催される。現時点では世界195カ国を招待してるんだが、韓国はどうするんだろうねぇ・・・。
もしもこのまま反日を続けるとするなら、そしてますますエスカレートするなら、出席拒否もあり得る。もしもそうなってしまったら日韓関係は終わっちゃう。
そういうことも含めて、令和相場は波乱のスタートになるだろうね。
今週はなんとか凌げた。やはり大きかったのはアドバンテストで勝負したこと。今週はその一語に尽きる週だったわけだが、来週以降世界の地合い、センチメントを気合を入れて見ていかないと思わぬ落とし穴が待ってる気がしてならないんだ。
最後にいつものパターンで言わせてもらうと、マジで「買い」だけじゃどうにもならない相場だよ。恐らく年単位で世界の混迷は続く。ロング/ショートを身につけるなら今のうちだよ。
-
前の記事
日米の中韓に対する対応を織り込めなかった:8月2日(金)後場 2019.08.02
-
次の記事
株・師匠(プロ)の教訓 11:空売りしないと勝てません 2019.08.03